kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

継続して

2021-12-20 | 陸上競技

日曜日。誰に強制されているわけでもないですが朝起きてから身体を動かすことに。2週間前の日曜日から数えて3回目の練習です。練習というのもどうかと思いますが(笑)。職場に行くときには朝身体を動かしますが休みの日は意図的にやらないとぐうたらしてしまいます。

 

先週は500mずつ走るようにしましたが、今回は1000mをきちんと走ろうと。前回は筋肉痛だったこともあり3キロくらいしか走れませんでした。この1週間、ほぼ毎日3キロを連続で走っています。人間の体というのはある程度「慣れ」が出てきます。最初は500m走るのがきつかったのですがペースを上げなければ3キロは走れるようになりました。とはいってもキロ6分くらいのゆっくりのペースでしかできませんが。

 

1000mの途中途中に「0.1」「0.2」というように区切りがあるのでそれを目標にジョグをしました。1000mを走るといっても間違いなくその辺のジョガーのほうが速い(笑)。それでもこの日の目標はキロ5分前後で走ることを目標にしました。2週間前の状況であればとてもそんなペースでは走れません。先日kws先生と話したら「キロ5分くらいで10キロ走る」とのこと。いや、とてもじゃないけど無理。そして「長距離を走れるようになる」のが目的ではないのでそんなに長い距離は走らなくてもいいかなと。

 

1000m走って200~300m歩く。これが休憩です。安定して走れるようになってきました。最後の1本は少しだけペースを上げようと。ヘロヘロになるくらい走ったらひょっとしたら4分30秒くらいで走れたかもしれません。が、そうなると歩いて帰るのが難しくなるので目標を「4分45秒」に設定。普通のジョガーからすれば問題ないペースだと思いますが今の私のとってはかなりのペース(笑)。一人で黙々と走りましたが設定どおり走れました。いや、やはり継続というのは重要。地味に体を動かしていますがそれでもこれくらいのことができるようになる。

 

せっかくのなのでウインドプリントくらいまでやってみました。一人でベンチを使ったブルガリアンスクワットををやってそこから走る。いや、本当に何を目指しているのかという話になるのですが。それなりにスピードは出せるようになってきています。この15年くらいの間で一番動けるかも(笑)。年齢の問題ではなく単純に「運動不足」というのが一番の理由だと思います。時々お手本を見せるレベルでしか動かしていませんでしたから。これは「運動」と呼べる水準ではない。本当に動いているだけ。やはり継続しないとだめですね。

 

女子選手を引っ張るくらいにはなりたい。それが今の目標でしょうか。ガンガン走るというのではなく「追い込み」の時の最後の1本を引っ張るというくらいまでは行きたい。一番しんどいところで声をかけながら追い込む。それくらいのサポートができるといいかなと。以前であれば一人でやらないといけない部分だったので自分が身体を動かすとそれができませんでした。今はできるかなと。もちろん、本数は絞らないと私自身がやられてしまうので。

 

少しずつ。そして継続。どこまでやるかは決めていませんが少しずつやっていけたらと思います。筋力も含めて少しでも上げていけたらと思っています。

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ハードル練習~勝負に特化して~

2021-12-20 | 陸上競技

土曜日の内容の続き。

 

長距離の補強を教えることと同時に「ハードルのための練習」も行いました。これは近隣の学校の声をかけて一定レベル以上の選手と一緒に練習をするというもの。同じ地区にかなり力のある選手が複数名います。単独で練習するだけではなく「競争」するなかでやっていくとより効果は高まるのではないかと。

 

通常の学校では同レベルの選手が複数いるというのは少ない。走るだけなら何とかなるかもしれませんがハードルで同レベルの選手が複数いて競争できるというのはなかなかありません。そのあたりも踏まえて一緒に練習することで得るものがるのではないかと。うちの選手は午前中に通常練習を終えてからの参加となるでかなりダメージはあると思いますが「タフ」になる必要もあると思っています。

 

元々は前任校の選手とうちの選手の2人でやる形がいいかなと思っていました。ショートハードルで強化していくためには実力のある前任校の選手と一緒にやることが一番だと思ったからです。もちろん、お互いにメリットがなければいけないので細かい技術的な部分は別に指導していければいいかなと。前の土曜日にハードル練習会があったので親しい指導者に「土曜日の午後一緒にどうか」と声掛けをしたら「ぜひ」ということだったので何人かでやろうということに。当日残念ながら1人参加できませんでした。勿体ないなと思います。流れに乗り遅れてしまうと今の県内では勝負できなくなります。これも私が強制する話ではないので自分で選択すればよいと思います。

 

長距離の練習と一緒になっていたので最初は自分たちでやってもらうことに。この日のメインは「技術的なこと」ではなく「競争」でした。アップに関してはある程度できればいいなと思っていたので。体幹補強を軽くやってからMDの真上投げ。ハードル股関節をやってからワンステップハードル、片足スキップ、連続引き出しです。こういう部分も他校の選手と一緒にやることで課題が見えてきます。跳躍系が得意なndgの選手は連続引き出しなどが上手い。空中で移動する感覚があります。多分通常の練習の中に組み込まれているのだと思います。「比較」することで自分の課題を感じ取ることができればいいなと思っています。

 

そこからは本格的に「ハードル練習」です。この日は「勝負」が最優先。最初は3歩ハードルで。1台目までを3本、3台目までを3本、5台目までを3本。5人の参加だったのでローテで全員と走れるようにしました。細かい技術的な話ではなく同時にスタートして「速くハードルを越える」というシンプルな競争。単純に走る競争ではなくハードルを入れた競争。有利なのはショートハードルの選手です。前半部分はこの選手を中心に「競争」をすることに。同時に出ると「力み」が生まれます。さらにはハードルを越えることで「勝ち」「負け」がはっきりしてきます。

 

技術的なことを求めるのではなく純粋に「競争」です。勝ったら「強い」、負けたら「弱い」というシンプルなもの。通常のハードル練習会では競技レベルにも差があるので技術的なことなどをやっています。男女合同なのでその部分も影響しています。この日は女子のみとしていたのでハードルを置くのも3パターンで済みます。ハンデとはいいませんが「ハードル間の距離」を変えていくことで「勝負」できます。もちろん「走力差」はあるので正確なハンデになっているのかは別問題ですが。

 

今回は15秒0の選手と1分3秒の選手が来てくれていました。うちの選手としたらこの2人と一緒に走る中で「まだ弱い」というのを感じてもらう機会になる。1分3秒の選手はヨンパの中では前半型ですが15秒0の選手と競争すると前半おいていかれる。逆に15秒0の選手は距離が伸びていくとオーバーストライドでカバーしないといけないのでピッチが落ちる。そこを他の選手に追いかけさせる。こういう練習ができるのはそれぞれにとってプラスです。単独ではできません。

 

3歩が終わってから距離設定を変えて5歩。これはヨンパの距離でやっています。これくらいまでの距離は「ショートハードル設定」でやるほうがいいかなと思っています。土曜日の午前中にやった感じからすると5歩と7歩で使い分けるといいかなと。5歩で早いリズムを覚えさせてそれを7歩にしていく。ショートハードルの選手に7歩ハードルは必要ないかなという感じもありますが後半の部分も考えて今回は一緒に。

 

5歩ハードルも3台目と6台目までを3本と2本で。これだけで60m以上の距離を走ることになります。全て全力で走るので良い負荷になると思っています。この辺りまではショートハードルの選手が圧倒的に強い。スピードとハードリングの部分を見直さなければいけないですね。そこから7歩。これは110mくらいの距離になります。結構な距離。それを7歩のリズムで走り続けます。この辺りから400mHの選手は走れるようになってきます。うちの選手まだまだ1分3秒の選手についていくことができません。それでも最後のハードルを越えるのに2歩くらいの差までついていけていました。ベストタイムが大きく違うのでこれだけでも大きな収穫です。

 

この日強い2人の競争。前半ショートハードル選手が逃げます。後半になってヨンパの選手が追い込む。ラスト2台のところで追いついて「チャンス」と思ったのですが力んで8歩になり合えなく撃沈。これはすごい貴重な経験だと思います。通常一人でやっているときには「他者」を意識してハードル練習はしません。今回のように目の前に他の人がいて競争をするから「力み」も生まれる。これは実際のレースでも起きていることです。競争が一番厳しいところで毎回バランスを崩してしまう。ここで「勝つチャンス」を逃しているのです。こういう練習の中で「自分の走りをコントロールする」ことができればより記録が短縮できるのではないかなと思います。貴重。

 

さらにショートハードルの選手に関しては「逃げる選手を追う」という形にしました。跳躍選手がなぜか参加していたので「5歩」のハンデを与えてそれを追いかけるように。必死に逃げる選手を追いかけることで「力み」もでます。普段やらない練習の形で前を追う。よりも長くなっていますから後半しんどい。その中でも走り続けるということが重要。少しずつ追い込んでいきましたが最後の1台を跳べずに転倒。怪我をしていないかすぐに確認に行きましたが「最後足が動かなくなった」ということ。ハイスピードで走り続けていたので持たなかったのだと思います。そこまで自分を追い込むというのもすごい話ですが。

 

同じく跳躍選手とヨンパの選手を同じような展開で走らせる。跳躍選手が逃げまくる。最後追い込まれていましたが、フィニッシュをするくらい全力で逃げる。これによりお互いが良い練習になります。「自分のペースで走る」というのであれば誰でもできます。が、試合の時にはそれができないのです。周りに人がいて競争をする。その中で力を発揮するから記録が出せる。単独で上手く走れても競争となると力んでしまう選手もいます。今回の練習は収穫的には大きかったと思っています。

 

この手の形で「それぞれの選手の課題」に「気づく」ための練習ができました。ここは大きいですね。個人的に分かったことはうちの選手、「間違いなく強くなっている。が、今のままでは勝てない。」ということ。それほど甘くありません。力が付いてきていますが「勝負」となるとまだまだ力の差がある。これをどのようにするか。勝つために何をするか。足りないところをどのように補うか。来年度の3年生はここ最近で一番強いと思います。が、ここで勝ち上がれなければこれから先も勝負にならない。上級生がいなくなったから勝ったというのでは面白くないですから。どれだけ本気になれるか。そこにかかっていると思います。

 

収穫の多い練習でした。選手に刺激になってくれるといいのですが。

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長距離のための補強指導

2021-12-19 | 陸上競技
土曜日の午後。2つほど同時展開の予定が入っていました。ありがたいことに「陸上競技」に関することです。これまで色々なことを勉強してきたつもりです。それは「自分自身ため」というのがありますが、その「知識」や「考え」を他の人のために生かせたらなと思っています。今回は「補強」と「ハードル」のことで時間を作って指導させてもらう形になっていました。

1つ目。これは前の記事にも書いたのですが「長距離の補強」についての内容です。親しい指導者から依頼されて「長距離のための補強」を考えてほしいといわれていました。その指導者が関わる学校で同時展開で「補強の重要性」について考えているということだったので。一緒に働いたことがある方々のグループなので断る理由がありません。なかなかの日程ですが「メニュー作成」と「補強内容の説明」はセットだと思います。事前にPDFファイルを送っておいてこの日の午後から「正確な補強のやり方」を直接指導するということに。

20人くらいだったでしょうか。全体に対して「補強の意味」から説明していきました。理解力はある選手たちだと思います。「なぜ補強が必要なのか」を頭で理解する。「必要だからやる」という感覚になってくれないと継続ができないのです。普段の練習では練習が終わった後に課外や塾などがあるので「補強する」という時間が確保できません。そのため「アップサーキット」のような形でやってもらえばいいかなと。

毎日毎日同じ種目をやると「飽きる」と思います。しかし、「種目」を増やしすぎると「覚える」ということにエネルギーを使うことになり本当にやるべき「補強」に目が向かなくなります。この部分も含めて「シンプル」にしておきたい。簡単で飽きない種目。さらには「強度が高すぎない」という種目を中心に選びました。単純に負荷を増やすことは簡単ですが、きつすぎると「やりたくない」と思う部分が増えます。そうなるとやらなくなる(笑)。別に自分が見ている選手ではないのでそこまで配慮してやる必要はないと思うのですが、どうせやるのであれば「継続できる」というのが大事。SDGsです(笑)。とにかく「一時的」にやる気になってもそれが「持続」しない。それに対してどうするかという部分。こちらも考えながらやりたいと思っています。

ABCの3つのパターンを作りました。それぞれ6~7種目のみ。それを20秒運動10秒休憩で実施します。1サイクル終わったらもう一度最初に戻って実施。最初の1週間は2サイクルくらいで止めておいて欲しいというお願いをしました。正確にやることと負荷が強くなりすぎないようにしたい。慣れてきたら負荷を増やしていけばいいと思うからです。これは数週間前から私自身が身体を動かしていることに起因します。最初からきつかったら気持ちが折れてしまう(笑)。同時に「継続」していると少しずつできなかったことができるようになります1週間では難しいかもしれませんがひとまず冬休みが終わるまで継続してくれればある程度のことができるようになると思います。勉強の合間にでもできる内容ですから。

見ていると全員がきちんとできるわけではありません。身体の使い方やバランスなどが撮れていない選手もいます。そこに対して「細かくやる」というよりは「やってみて」というのでいいかなと。ある程度できる選手であれば「正確性」を求める必要があります。が、全くできない選手に「正確にやる」ことを求めても根本的にできないのですが先に進みません。そうであれば「片目を閉じて」見る必要がある。できるようになるまで待たないといけないのかなと。

こういう部分もずいぶん考えるようになりました。基本「やりたくない」と思っている人に教える必要はないと思います。適度に手を抜いたり一生懸命になれないのであればどちらも不幸ですから。しかし、「やろうとしてできない」のであればこちらも配慮する必要がるのかなと。我慢も必要。

そんな感じで1種目ずつ説明して1サイクル終わったら連続してやってもらう。それを3回繰り返しました。ABCそれぞれ実施です。さらに毎日「カニ歩き」だけはして欲しいというお願いもしました。すぐに終わるので。ここも意識して継続するか忘れていくのかで大きく変わってきます。少しの積み重ねが大きな差になるからです。

選手には「ピラミッド」の話をしました。とにかく「土台」を大きくしてほしい。中国大会に進む、インターハイに進むという大きな目標は難しい。が、試合で走って1秒でも速く走るという「目標」に関しては誰にでも達成可能。せっかく練習をするのであればやはり「1秒でも速く」という気持ちを持ってもらいたいと思います。そうであれば地道に継続して補強をして欲しい。

また、鍛えると同時に「股関節周辺のケア」もして欲しいと。これも難しい話かもしれませんが。補強や走る練習をすると一番ダメージがあるのが股関節だと思います。その部分が硬くなることで末端の怪我にもつながります。少しだけでもいいので股関節のストレッチをして欲しい。怪我をしないようにです。

ほとんどあったことがない選手ですがせっかくの機会なので。少しでも選手に残ってくれたらいいなと思います。そして指導者も忘れずに継続して補強をさせてくれると幸いです。プラスにはなるはずです。

という感じのことをやりました。貴重な経験でした。
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動きの確認&やりたい動き&ハードル練習

2021-12-19 | 陸上競技
土曜日。「雪が降っていたらどうしよう」という不安の中で外を見ましたが問題なし。良かった。この日の夕方にタイヤ交換をする予定にしていました。その前に雪が積もっていたら万事休す。何もできません。もっと早い段階で交換をするべきだったのかなと思いつつ。

練習に関しては寒さの影響で本当にできるかというのもありましたが全く問題なく実施できました。影は寒いですが日が当たるところは暖かい。グランドも乾いていたので練習に関しては問題なし。寒いのでアップでは「体を温める」という内容になっていました。合同練習などで行われるパターンで実施。「股下くぐり」があるのですがなかなか「意識」ができません。「単純にくぐる」ことを目的としているわけではないのですが。どうしたものか。

鉄棒をする時間も作られました。今後のことを考えると「自重」を支えるというのが必要になってくると思います。ウエイトのことも書いていますが、「自重を支える」ことができなければ意味がない。実際に懸垂をしてみると女子はなかなかできません。トレーニングの成果が出てこない。広背筋を強化するためには重要な種目だと思っています。代わりになるのがベントローですが結局これが強化につながっていない。実際問題「強化」を考えていくと「ウエイト代替種目」の必要性が出てくるのではないかという話になるのです。

さらにT字バランスの時間も。丁寧にやれるかどうか。「イ」や「↑」になってしまう。元々身体のバランスや股関節の柔軟性の確認のために実施する。そこから「強化」へつながっていきます。が、最初の姿勢が作れないと次には進みません。やはりここも丁寧にやっておく必要があるのかなと。この辺りもkbt先生と話をしながらです。

練習の中に「ハードル股関節」が導入されることに。週2~3回は入れようと。このあたりの柔軟性は高い。最低でも男子のヨンパの高さでできるようにしたい。これも「高ければよい」という話ではなく「正確に高く」が求められています。股関節の硬さは顕著に出ます。動きの中で柔軟性を高める。そこから壁抜きも。膝の引き出しと腰の移動を。

ハードルを使っての「移動」が入っています。壁でやったことと前に進みながらやる。これも2人でひたすら見ました。二人で見ながら話をするとイメージがわいてきます。ハードル股関節や壁抜きに関しても「どのように走りに繋げるか」の意見交換ができます。毎日こうやって「どうすればよりよくなるか」を考えられる環境はすごい。話をする中で感覚的に「片足ドリル」が良いのではという話が出ました。膝締め歩行が「連続」になると非常に難しいという部分からです。個人的には進み始めたら「片足歩行」のほうがマッチングすると思っています。両足は「進みたいけど進めない」というのがあります。慣れてくるまでは「進まない」というのでいいと思いますが、ある程度できるようになったら「締める」「引き出す」「接地する」という流れを作るほうがいいのかなと。この辺りはkbt先生と感覚的に一致。突き合わせながらやっていくといいなと思いますね。

シューズ流しとバトン流しをしてから専門へ。ここまででかなりの時間を要していました。こういう時にし化できない練習なので問題なし。優先的に「走るための準備」の時間を確保です。走るだけの練習ではなく「効率よく走るために」という部分を突き詰めていきたい。時間配分なども考えないといけないですが。

ハードルに関しては「基礎的な動き」から5歩ハードルへ。走る練習が少し不足するかなというのもありましたが、基礎的な動きをやっておきたかったので。隔週でハードル練習会を実施させてもらっています。すでに4回。学校ではそこまで時間が確保できません。そのため、思い切って「正確な動き」をやらないと忘れてしまう。とにかくこの冬が勝負です。「苦手」だからといっていても何も変化は生まれません。
17歩のストライドの5歩、15歩のストライドの5歩。複数準備するのでどうしても時間がかかります。この部分をどうにかしたいなとは思っています。勿体ない。が、状況によって距離設定を変えていく必要もある。一概に設定を固定するのもどうかなと思っています。考えさせられます。最初、どちらも「微妙な感じ」になっていました。本当は3パターン作りたかったのですがこちらの話が伝わっていなかったため2種類しかできていませんでした。男子は一人17歩のストライドで走ってもらうことに。これまでずっと17歩でやっていました。が、本人が目標値を高く設定しているのでそのタイムを出すためにはやはり「17歩」では厳しい。15歩が最低条件になりそうな記録ですが15歩は厳しいので16歩で行くことを考えています。逆足をきちんと使えるようになる。そこも踏まえて17歩のストライドでの逆足5歩も導入。

5歩ハードルなどは「距離」が重要だと思っています。人数が多い場合は「最大公約数」で実施しなければいけません。本当はヨンパを考えると「歩数によって距離設定を変える」というのが必要になります。同じ「5歩」でもヨンパのためであればそのストライドが違ってきます。ショートハードルは基本「3歩」ですが、ヨンパは「幅広い」歩数になります。それを一律で同じストライドでやっていてもあまり効果はないかなと。その部分もグランドで見ながら判断していきたい。

最初は距離設定が微妙だったかなと思ってましたが、やっていくうちに「ハードル上の感覚」をつかみかけていました。女子に関しては安定して走れるようになってきていますがまだ「爆発力」がない。ここは大きな話だと思っていますできる限り最大スピードで越えていきたい。5歩ハードルはもう少し距離を詰めて「走り重視」の感じにしてもいいかなという気もします。5歩であればヨンパの意識というよりは「ショートスプリント」のイメージのほうが強いので。7歩と5歩の併用をしながら「ハードル技術」と「インターバルの走り」を作っていきたいなと思います。

ぼちぼち。イメージは沸いてきます。それをどのように練習に落とし込むか。考えていきたいと思います。

また書きます。この日はいろいろとあったので。
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身体を動かす&サーキットB

2021-12-19 | 陸上競技

金曜日。この日の朝は舎監だったのでいつもよりも行動が早い。長距離男女が朝の6時から朝練を実施しています。その関係でグランドには照明がついて走れる状況が作られます。とにかく「身体を動かす」と思っている私は長距離選手と同じ時間から「朝練」を実施することに。

火曜日は7時半くらいから短距離の選手に引っ張られて3キロ走りました。木曜日と金曜日は長距離の朝練の時間帯に「一人で走る」ことに。別に「強制」されているわけではありません。自分自身で勝手に決めて勝手にやっているだけです。走らなくても誰かから指摘を受けるというモノではない。それでも自分で時間を決めて身体を動かさない限りは絶対にやりません。

2日間、一人で黙々と3キロのジョグ。ペースは決して速くはありません。逆走で走ってくる長距離女子と「すれ違う場所」がどこになるかを無駄に確認しながら走りました。毎回同じ場所ですれ違うということは同じくらいのペースで走っているということです。小さな目標ですが朝から一人で走るのであれば何かしらの刺激が必要です(笑)。身体を動かし続けて2週間と少し。なんとか3キロは続けてジョグできるようになりました。「3キロ走るくらい余裕」と思われるかもしれませんが、本当に体を動かしていなかった私にとってはそれが半端なくしんどかった。継続していると少しずつできるようになってきます。小さな成長。

この日は吹雪のような雪が降りました。積もることはありませんでしたが前を向けないくらいの雪と風。幸いピロティがあるのでそこで練習をすることができます。ありがたい。私はこういう日に限って「カギ閉め当番」が入っていました。なかなか・・・。本当はこの日、部活の生徒を駅まで連れていくという任務もありました。ここに関してはkbt先生が「代わりに行く」と言ってくださいました。本当に助かります。

ということでこの日は前の記事にも書きましたが「サーキットB」を実施することに。始めてやる種目です。実施する順番なども精査しておかなければいけませんでした。今回の「テーマ」に関しては「鍛える&使う」という部分としました。補強をして「強化する」こととそのあとに「しっかりと動かす」ことで「使う」という部分。通常、「補強」というと「追い込む」というのが多くなります。が、鍛えてもそれが「走りに生かせる」かどうかで意味が大きく変わってきます。鍛える→大きく動かすという流れを作る中で「生かせる筋力アップ」を目指します。

練習の流れとしては「アップサーキット」をしてから「基礎ドリルⅠ」を。足運びです。縦の動きはかなり良くなってきています。少しずつ「横の動き」に変えていく。この辺りも順序を追って行っています。ここはぼちぼち。

そこから「ウエイト」と「サーキットB」に分かれて実施。「チューブ歩行」から。これは股関節に加えて「内転筋」や「大臀筋」「中臀筋」にもきます。これまでも実施していました。が、どうしても身体が前傾してしまう部分と腰が高くなるのがあります。そこで前任校でも実施していた「MD持ち」で実施することにしました。軽いMDを頭の上て持ってカニ歩きをする。前後歩きをする。たったこれだけのことです。がMDを持つだけで姿勢が保たれるので負荷のかかり方が変わってきます。さらに上がっている腰を落とすように指示をしながら。これだけでかなりの負荷になります。これまでやっていたはずですが全く負荷が違ってくる。勿体ないことをしていたということです。気づいてもらいたい。

そこから「ハードル股関節回し」を。これは今鍛えた股関節周辺を「大きく動かす」というのが課題になります。ハードル練習会などでも毎回のように実施します。これは「鍛える」という意味よりも「大きく動かす」ことが狙いです。きついというよりは「正確に行う」ことを求めます。身体の軸を作ってから大きく動かす。膝を絞める。お尻が残らない。基本的な話ですが。そこからパワーランジ。これは私が勝手に名付けています(笑)。かなり前にクロスフィットトレーニングのトレーナーのAyaさんの特集(情熱大陸?)を見たときにやっていたトレーニングをパクる(笑)。ランジをするのですがシャフトを頭の上に持って行います。今回はシャフトのみとしましたが、慣れてきたら重くしてもいいと思っています。頭の上に何かを持ち上げることで間違いなく「軸」ができます。前傾してしまう部分がなくなる。体幹に力を入れていないとシャフトが落ちてきます。腕で支えるというよりは「腹」で支えていく感じでしょうか。股関節を大きく広げて一歩ずつ止まる。これも効果的だと思っています。

そこから四方向ハードル。これは「サーキットA」に入っていた種目をそのまま。ハードルを四方向に越えていくものです。これは股関節強化とリズム感のために必要だと思って実施。さらに「ドローイン」として位置づけられている「腕立て」を。競技場でのアップの時に取り入れられています。しかし、正確性がない。これも「丁寧にやる」ことと心がけるようにしました。上半身と下半身の連動にもつながります。腕立て伏せの姿勢でやる。腕を曲げたときに膝を肘の方向に引き上げる。地面ぎりぎりで実施します。これも効果的。

最後に「スナッチ」を。シャフト補強の中にある種目です。「瞬発力」という部分を大事にしたいなと思っているので。重心の移動を伴わずに実施。一気に頭の上まで引き上げる。股関節は大きく広げる。どこでもやる種目ですが。ポイントを抑えて実施できるかどうかで全く違ってくると思っています。やはり浅くなります。

たったこれだけのこと。正直、「オリジナリティ」があるかどうかといわれると疑問です。オーソドックスでどこでもやるような練習。「目新しい」ものではありません。しかし、この手の練習を「丁寧にやる」ことが重要だと思っています。派手さはありませんがこの練習を入れるだけでずいぶん変わってきます。股関節強化と使えるようにする。ここに特化した部分だと思います。軸づくりも含めて。いくつかのパターンの練習があると思いますが。kbt先生がこれからの練習に導入してくださるということなのでありがたいです。

実は「ウエイト代替種目」についても考えています。これは女子限定になるかもしれませんが。このあたりのこともぼちぼち書いていきたいと思います。速く走るためには「身体づくり」が重要だと思います。鍛えることと使えること。どちらも重視。

この日体重を測ったら「68.8kg」になっていました。一時的なものだと思いますが(笑)。数週間前は72キロだったので確実に減ってきています。何を目指しているのかは不明ですが。効果は出ていると思います。ぼちぼち。
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補強について考える

2021-12-19 | 陸上競技

記憶をたどりながら。

木曜日。この日は練習自体は落とし気味にする予定。天気も朝から雨が降り続けていたのでタイミングもよかったかなという感じです。

木曜日は最初にミーティング。それぞれが1週間を振り返ってという感じのようです。細かく話は聞いていないのでどのような内容なのかははっきりわかりません。実際に反省した内容がそれからの1週間につながっていくのかどうか。ここが重要です。「話をした」ということで満足していたら何も始まらない。大切な部分ですね。

その後、「補強」として30分程度時間が確保されていまた。翌日から始める予定となっている「サーキットB」の内容の確認です。これまでやっていない種目もあるのでそれぞれについて確認作業をしておく必要があります。どのようにすれば効率よくできるのか。このあたりの部分は実際にやってみないとわからない。

ある程度説明をしてから実際にやってみる。基本屋外で実施する内容ですが「雨が降ってもできるように」という要望に合わせてメニューを作成します。課題をどこに置くのかも含めて。これまでのサーキットも「意図」があります。どこの部分を狙って刺激を入れているか。それぞれ「意図」がある練習はそれだけで大きな価値があります。それを選手自身が理解しておかなければいけない。わからないままやっても効果は出ないからです。

説明をしてから職員室に戻って面接練習を。数日前にやって「足りないな」と思うところがあったのでその部分を指摘してもう一度考えてくるようにと。何度も書いていますが「面接」は「自己PR」がメインです。ここで「売り込み」ができなければ意味がありません。専門学校などはほぼ「合格」になりますが、「奨学生」という形でいくらかのプラスになる部分が出てきます。そうなるとそこに向けての準備は必要。

さらにはこの日は再び舎監。「替わって」と言われたので他の人の交代かと思っていたら単純に「代わりに入る」だけでした。移動時間がかなり節約できますから自分自身の時間も確保でき案す。通勤の時間はかなり大変なのである意味助かります。寮に入ってから親しい指導者から頼まれていた「補強メニュー」の作成に。長距離に必要な「補強種目」に関して考えてほしいということでした。

どれくらいの負荷がいいか。競技レベルによって差が出ないか。毎回毎回見ていなくでも正確にできるか。この辺りを踏まえなら0から作ることに。この辺りも考え方だと思います。「スイング歩行」が一時期かなりはやりました。長距離の強豪校が「チェーン」を振り回しながら歩くというのをやっていたのが広がっていた。が、これは「体幹補強」として位置づけられているのにも関わらず「腕だけで回す」という形になっています。ほぼ意味がない。それでも「強豪校がやっている」というのはインパクトが強い。色々な学校がやるようになりました。

本当の狙いがどこにあるか。ここが明確ではないトレーニングをやるというのが個人的には理解できません。「補強をやればよい」という感覚のなかでやるなら「やらないほうがいい」くらいだと思うからです。人数が多くなる。教えた選手が卒業する。これにより内容自体がどんどん「劣化」していきます。実際に強化したい部分というよりは「他の人がやっているから」という「形だけ」をまねするようになるからです。指導者側が常にそれを言い続けることができるのであれば良いですがそれは難しい。

そこを踏まえて「基礎的な補強」をつくることに。サーキット形式でアップの代わりに行うようにすればいいかなと。難しい種目をするのではない。「その補強自体をするのに技術が必要」というのは避けるほうがいいのかなと。付きっ切りで指摘し続けるのことができるなら違うかもしれませんが、やはりちょっと違うかなと。そうであればあくまで「ベーシックなもの」だけをやる。それができるようになって次に進めばいいと思います。そこに進むか目に挫折してやらなくなるかもしれませんし。

目新しものをやると人の食いつきはよくなります。「誰もやっていない」というような補強だったり、「最新のスプリント理論」みたいな感じのものは「ウケ」が良い。しかし、それが本当に「効果的なのかどうか」は全く別問題だと思っています。だからこそ「ベーシック」なものにする。実際、走りのことに関してはkd先生から教わってきたこと以外は実施していません。10年以上前から変わらない。最新の理論は「目立つ」部分はありますが実際に効果が高いかどうかは別問題。

ということでこの作業を時間をかけて。夜は「茨の木」を読み終えるという感じでした。自分の時間に使わせてもらっています。

また書きます。
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またもチャレンジ〜苺〜

2021-12-17 | 陸上競技
続き。

ミニトマトを植えました。そしてメインの苺へ。何年も何年も苺栽培にチャレンジしています。が、ことごとく失敗。発芽するところまではいくのですがそれから先がない。元々異動にならなければ屋外で苺栽培をして選手とイチゴ狩りをしようと話していました。その前段階で育たないのですが(笑)

異動の際に苺の苗をもらいました。それを植えて育てていたのですが花が咲いた後に上手く実がなりませんでした。そのまま枯れてしまう。無念。そこからしばらく放置されていました。とにかく苺を育てたい。そこは大きな目標です。

で、トマトと一緒に苺栽培セットを購入。いつもここがメインなんですが。なかなか上手くいかないのです。苺育てるのが上手い人がいるのかなー?とりあえず購入。ピンクで可愛らしい箱です。




中にはピンク色のポットが入っています。商品紹介の写真にはこのポットに苺がなっているものがあります。いや、そこまで育てるってできるのかな〜という不安をいつも抱えながら購入しています。そして上手く育たない(笑)諦めません。




ミニトマトと同じように種を植えるのだろうと思っていると。説明書にこんなことが書いてあります。




え?種植えるんじゃないの?発芽するまで水に浸けておく?!なんだかよく分かりませんが種から発芽させるためにずっと水の中に入れておく必要があるようです。ゼリーみたいなものに包まれていてその中で発芽したら植えるとの事。いや、先が長い(笑)挫折しそうですがここで諦めたら終わり。




これをみ水に浸けます。発芽するまでは毎日水の入れ替えが必要なようです。これもなかなか(笑)こんなことに負けてはいられません。とにかく地味に育てることを決めました。




非常に分かりにくいですがプラスチックのコップに入れています。しかし、これって発芽したら気づくのかな。小さすぎて分からない気がしますが。

とにかく植物栽培生活をスタートさせます。今はこんな感じ。




真ん中のよく分からない人形?は選手が美術の時間に作ったものです。作品の返却があってわざわざ私のところに持ってきて「これあげます」と(笑)。処分に困って私のところに持ってきたかではないかという噂もあります。これを「机の上に飾っておいて」とのことだったので机を片付けたという経緯がありまさか。不安定なので場所は考えたいと思いますが。

読書生活と並行して植物栽培生活をします。楽しみながら生活できればと思っています。地味に。






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またもチャレンジ

2021-12-17 | 陸上競技
色々あって机の上を片付けました。どれだけ維持できるか。大きな課題ですが。

机の上に空きスペースができたので何かしたいなと思っていました。春先にイチゴを育てようと思っていたのですが上手くいかず。そのまま今に至ります。これは面白くないのでまたもチャレンジしてみようかなと。苺の苗を買おうと思って探してみましたが11月くらいまでらしくもう販売していません。ネットで買ってもいいかなと思ったのですが、「苗300円」に対して「送料1100円」みたいなパターンが多いので流石に二の足を踏んでしまう感じがありました。

簡単な栽培セットが販売されているのでそれを購入しようかなと。が、これもネット通販だと送料が高い。本体と同じくらいの値段がかかります。時間休を取ってから雑貨屋さんに行ってみることに。やると決めたら出来るだけ早く動きたいので。かなり探しましたがなんとか栽培キットを発見。購入して準備することに。

苺だけでは面白くないので別のものも育てようと。かなり手頃な値段で販売されていたので「ミニトマト」を購入。

可愛らしい包装です。中身はこんな感じ。


土と種が入っています。更に袋の中に育苗ポットが入っていてそれに土を入れます。なんかインスタント食品みたいな雰囲気。まー机の上で植物を栽培しようというのだからインスタントだとは思いますが。


土を入れる。



この段階では土がパサパサなので水を含ませます。



割り箸などでよくかき混ぜると書かれていたので水を入れながら混ぜる(笑)インスタントラーメンを使っている感じでしょうか。

そこに種を入れます。




トマトを種から育てるって出来るのか。昨年チャレンジした時には苗を買ってきて植えています。種からという恐ろしく長いスパンになりそうな雰囲気。発芽してくれるのか。不安は山積みですが。

育苗ポットに入れてから最初に入っていた袋の中に入れ直す。




こんな感じです。なんかお菓子が入っていそうなおしゃれな雰囲気にはなっています。とりあえずトマトを植えました。植えたという表現が正しいのかどうかわかりませんが(笑)

次は苺のことを。また別に書きます。







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穏やかな気持ちになる

2021-12-16 | 陸上競技

読書の話。

 

先日借りた「アントキノイノチ」を読んでから他の本を読むことに。3冊借りていたのでその流れで。「さだまさし」さんが書かれている本はかなりあるようです。知りませんでした(笑)。本当に小説系は読んでこなかったので。「無知は罪」です。今回は「茨の木」という作品を。全く先入観がない中で読むようにしています。前回の「アントキノイノチ」に関してもタイトルを知っているだけ。それ以上何も知らない。

 

主人公は同年代。とはいっても作品自体が2008年くらいの作品だったので一世代上の方の話になると思いますが。10年以上前に今のようにスマホ利用者がここまで拡大するとは想像していなかった気はします。ガラケーといわれる普通の携帯電話を使っていたころからスマホへ移行し始めたころかなと思います。何かあればすぐにスマホで調べるというのはこのころまだなかった。作品の中にその手のことが出てくるわけではないのですが。

 

父親の形見の「バイオリン」を作った人を訪ねてイギリスに行く・・・。という感じの話です。その中での出会いや心の動き、自然の風景の描写。心地よく読むことができました。基本的に本を読むときはその情景をイメージしながら読みます。多分多くの人がそうだと思いますが。その中で今回の「茨の木」は外国の風景が目の前に広がるような描写でした。出会う人出会う人の「心の優しさ」が感じられる。先に「アントキノイノチ」を読んでいましたから「心の葛藤」や「負のエネルギー」とは全く違う印象がありました。

 

最後に「花子」という女の子が出てきます。この子の発言や行動がすごく可愛らしい。思わず笑顔になります。屈託のない表情が思い浮かぶ。これだけでかなり心が穏やかになりました。家族のことも書かれています。「疎遠」になったときから歯車がかみ合わなくなる。自分自身もだが周りにいる人たちも。「あの時こうしておけばよかった」というような後悔は誰にでもあります。そこが非常にきれいに表現されている。

 

良い作品でした。もう一冊あるのでこちらも読みたいなと思っています。読む頻度がかなり高いですね。読むことが義務にならないように自分のペースで読んでいけたらと思います。

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タイヤ引きと走練習

2021-12-16 | 陸上競技

水曜日。この日は走練習がメイン。1週間以上前から体調不良者が複数出ています。貴重な時間が削られている。もちろん、体調が悪くなることは誰にでもあります。ひょっとしたらよくわからないウイルスが蔓延しているのかもしれません。これはよくわかりませんが、計画的に練習ができるといいなと思っています。

 

この日は全国大会に出場する部活動に対して教育長が激励に来られました。前任校で一緒に働いていた先生もコーディネータのような形で司会進行などもされていました。その関係で大きな声を出しての活動がしばらくできない。グランドで激励されていたので。この辺りもよくわからない部分ではありますが。

 

体幹補強Kから始めました。かなりできるようになっていますが細かいところまで見ると「正確性がない」というのがあります。大腿部を地面と平行にするという指摘をしますが低くなりません。自分では「低くしている」と思っているのかもしれません。自分の体の感覚と実際の動きが異なっているというのであればやはり自分の中で修正ができないといけません。最大限の負荷をかけたい。トレーニングがメインの日ではないですがアップの時の補強で「最大負荷をかける」ことができるかどうかは大きいと思っています。

 

関西に行ったとき。mtm先生が大阪にいらっしゃった時も京都で指導されているときも。室内などで1時間以上「身体づくり」をしていました。強化というだけではなくコントロールするという部分も含めての「身体づくり」です。実際、走っている時間などよりも圧倒的に「身体づくり」をする時間のほうが多い。走りにつながる動きの中での補強も多くありました。単純に「走っておけばよい」といのではない。話を聞く限りこだわりがあって「きちんと身体を動かす」「自分の体をコントロールする」という部分が大きい。強豪校で「高いレベルの身体づくり」をするのであれば、我々はどうするのか。より精度を高めなければ勝負することはできない。ここだけは確かです。

 

少し寮に行ってボイラーを入れるという作業を。舎監なのでそこだけはやっておかないといけません。戻ってくるとタイヤ走が始まる前でした。120mを使ってのタイヤ引き。直線でできるので見やすいですね。それぞれのスタート地点でスタートさせます。1セット目は3本。2人1組で実施。かなり指摘をしましたが、走り終わったらすぐに下を向きます。きつそうな姿を見せます。きついのは当然です。しかし、それを前面に出すのはどうなのか。気温も低い。その中でしゃがみこんで下を向いている。これでは絶対に強くならないと思います。私見ですが。

 

きついのは当然。走っているのですから。走り終わった後に倒れこんだりしていて「強くなる」のであればそれでもいいと思います。本当は呼吸を整えて次の1本に向けて準備する必要があります。「自分はしっかりとやっている」と思う部分はあるでしょう。しかし、本当に「強くなろう」とする選手は「自分の今に満足しない」のです。走り終わった瞬間に次のことを考える。次の1本でどう走るか。その部分まで含めて考えないといけません。

 

2セット目は短長は5本で。3人1組にして走る。短長はこの部分がしんどいと思います。それでもこういう部分は重要。ヨンパの選手がいるのもありますが、「疲れてからどう動くか」というのは重要。タイヤ引きでスピードの乗ってから自分の体の前で足を動かす。接地のポジションを身体の真下にする。疲れて来てからそこが意識できなければ効果は上がらない。補強と同じ。「回数をこなす」「本数をこなす」だけでは強くはなれない。厳しいようですが。

 

少し休憩をはさんで。走練習。短短が120m×3(walkで戻る)、短長が120m+100mを3本。タイヤ引きで作った走りを実際のスプリントに落とし込む。短長はかなりきついと思います。それでもしつこく「下を向くな」というのを繰り返しました。それぞれの学校で「伝統」みたいなところがあります。走り終わったらその場に座り込むというのが「伝統」というチームもあるでしょう。本当は歩けるのに「倒れこむ」ことで「最大限の練習をした」という雰囲気が生まれる。ここは違うと思っています。関西の高校に行ったときに練習が終わって倒れこんでいる姿を見たことがありません。「余力を残している」という評価もできるのかもしれませんが絶対にそんなことはありません。「倒れこむ」ことで「力を使い果たしました」という雰囲気にはなりますが、「雰囲気」です。倒れこむほど力を使っていたらその後の練習は何もできないと思います。もちろん、そこまで追い込めるのが理想。実際は「余力はあるが倒れている」という場面が多い。これはずっとグランドで見てきた経験です。

 

実際、これだけ走って「ケツ割れ」していたいという姿がほとんどありません。最大スピードを最初から出して最高の走りをし続けると1本でも乳酸が爆発的に蓄積します。走る練習というのは「最大スピード」を出して筋肉に乳酸を蓄積させることができるかが大きい。乳酸が蓄積して「痛み」が出ても動き続けるくらいの負荷をかけたい。本当に乳酸が蓄積したら歩きたくても「足ががくがく」してしまいます。そういう感じではない。まだできると思っています。

 

試合の時に予選を走る。その時に「下を向く」「苦しそうな姿を見せる」とどうか。他の選手はその姿を見て「この選手は疲れているな」と思います。気持ち的に「こいつには勝てる」という気持ちにさせます。疲れていても「まだ余裕がある」という姿を見せることで相手も「要注意だな」という心理が働きます。実力が接近している状況であれば「心」の部分で勝負が決まることもあります。そこまで考えてやっていく。実際、予選が終わって倒れこんでいるような選手はレースでほとんど見たことがありません。もちろん、しんどい部分はあるでしょうが。そういう場面で倒れない。「力を使い切って負けた」という姿を示すというのは「恥ずかしい」ことか。この部分は話が少しずれるのでまた違ってきますが。

 

「よく頑張ったね」「すごいね」と褒める。必要なことかもしれません。しかし、本当の勝負をするためにはそのあたりの「満足」では困るのです。きつそうな姿を見たらこちらも「無理しなくていい」という話をすることになります。万が一、本当に倒れたら困るからです。実際そのような姿はこれまで見たことはありませんが。本当に強くなるためにどのように練習をするのか。ここは重要なことだと思っています。体幹強化というだけではなく「質」を上げていくことを求めたい。本当に目指すものがあれば・・・ですが。

 

総じて走れるようになってきていると思います。が、ここはまだ通過点。もっともっと走れないといけません。現状に満足するというのは絶対に避けたい、強くそう思います。

 

 

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