書けていませんでしたが。火曜日はトレーニングメインとなっていました。朝の段階で「面接練習をして欲しい」という申し出があったので放課後はそれに対応することに。出来れば当日ではなくもう少し早く言ってくれると良いのですが。
練習計画について少し。
冬季練習に入り1か月が過ぎました。今年もあと2週間くらいの練習となります。導入段階からのやってきて今後どのようにするかを話をしています。練習計画の「評価」について顧問の中で話をしています。「PDCサイクル」を実践している形です。基本路線はkbt先生が作られたメニューにしたがって進んでいます。その中に「ハードル走を入れたい」という要望があればそれに応じて「ハードル走の距離設定」などを作成して提供。kd先生が「身体作り」について話をされたらそれを受けて「必要な種目」を検討する。練習を見ながら「どうすればもっと効果が上がるか」というのを話しています。
以前から「女子のウエイト」について検討することがありました。重量が重くできない部分があるからです。重くすると腰を痛めたりなどの弊害が生まれる。そうなると必要な負荷がかけられないなという感じがありました。4月当初は本当に軽い重さで実施していました。ウエイトの位置づけとしては「フォームづくり」です。筋力アップを考えると若干の変更も必要なのかなと。これまで通りでもいけそう。そのあたりのことを練習を見ながら話をする感じです。
今週のメニューが提示された際、トレーニングの日のメニューに「特別補強」というのが入っていました。ここで「これまでとは違う補強」を試してみようという感じです。フィジカルトレーニングの日は「ウエイト」と「サーキットA」が実施されます。この「サーキットA」の部分の「特別補強」にかえてみようと。新しい試みです。個人的には「サーキットA」はバランスよく補強が含まれているのである程度の効果は期待できます。「特別補強」を作成するということで元々の「サーキットA」をベースにしながらより負荷を増やしていくためにどうするかを考えてみました。
強化の中心は「体幹」と「股関節周辺」です。これまでやってきた部分を残しながらさらに効率よく強化をしていきたい。例えばこれまであまり実施されていなかった「DM投げ」の真上投げ。動きが少ない補強が多かったので「瞬発的に力を発揮する」というテーマのもと「DM投げ」を入れる。どこでもやる練習です。県総体以後、ハードルのMさんにも行ってきました。この時はMさんと高跳びのTさんだけの実施となっていました。上半身と下半身の連動という意味も含めて「一気に力を発揮する」という部分は必要だと思っています。例えば女子であれば「DM2㎏」を使って真上投げをする。それをある程度やったら今度は「MD1㎏」を使っての真上投げ。重さを変えてより力の発揮を考えていきます。
シンプルな話です。「特別な練習」というのは存在するのか。「他の学校ではやらないこと」をやるというのは一見、「目新しい」部分があります。注目されやすい練習です。しかし、その「汎用性」まで考えていく必要があります。「難しい動き」を含むものに関しては「本来の狙い」とは異なる部分に時間をかけていく必要があります。また、「やる人によって効果が異なる」という種目は極力導入を避けるべきだと思っています。誰でも同じように「負荷」がかかり「効果」が期待できる種目選択をする必要があると。
もちろん、やる選手の意識によっては「なんとなくやる」場合もあるので効果が上がらない可能性はあります。最大限の負荷をかけようとしなければどのような練習をしても効果は出ない。当然の話です。しかし、その中でも「一定以上の効果を期待する」種目を入れていく必要がある。単純に「補強をやればいい」とは思っていません。だからこそ「どこの部分を強化するのか」や「バランスよく鍛える」ことは重視しています。
練習の最初に「アップサーキット」「シャフトK」「体幹補強K」という3パターンで腹筋や背筋などの基本的な補強を入れています。ほぼこの種目だけで十分なバランスは保たれていると思っています。しかし、より効果を上げるという部分を考えると「動きながらの補強」も必要になると思っています。それが今は「サーキットA」です。そこに不足している部分を入れていく。全く変えるというよりは必要な部分に対しての「負荷」を増やす感覚でしょうか。
この辺りは慎重にやっていきたいと思っています。顧問が3人いてそれぞれ考え方があります。かなり高い考え方の中でやっていますが、やはり多少なりと違う部分は出てくると思います。その辺りも含めて「計画を詰める」というのが必要なのかなと。そのため「特別補強を考えて」と言われるとそれに対してこちらも責任を持ってやらなければいけません。かなり考えて文字に起こしてそれを他の2人に見てもらう。「これまでと少し違うこと」をやるのでなぜやるのかという部分も含めて伝えていかなければいけません。
この部分は私自身はかなり好きなので全く苦になりません。不足する部分をどのように補うか。より効率的に強化するためにどうするか。やはりグランドで見ながら話をすることでアイデアも浮かんできます。それぞれの良さを出しながらリンクさせていくことでこれまでになかったことが生まれるのではないかなと考えています。
もう少し詰めて考えたいと思います。木曜日の補強の時間に必要な補強について説明する予定です。それほど時間はありませんが。やれることをしっかりとやりたいと思いますね。
月曜日。前日に投擲練習会と跳躍練習会が実施されたためそれぞれの選手が休みとなっていました。そのため放課後の練習に参加した選手は短距離系だけ。少なかったですね。
kbt先生と話をしていたのですがこれまで我々はいつも「ギリギリ」のところでやってきました。人数的に「リレーが組めるかどうか」の選手でやっていたので少人数を丁寧に見ていくという流れでした。この日、人数が少ないですが「個別にしっかりと見れる」という部分があります。これは最大限のプラスになると思います。練習の最初にそのことを選手にも伝えました。大きなチャンスです。
朝の段階で今週のメニューをkbt先生からもらいました。この中に「特別補強」が作られていました。別の形で補強を入れていこうということで「考えて」とのこと。このあたりの柔軟性は本当に見習いたいなと思います。「役割」を与えてもらえているという部分もあります。バランスを考えてどのように導入するかを考えていきたいと思います。ウエイトの代わりになるメニューというのも必要かなと思っています。
話が若干飛びますが。kd先生と「補強」について話をしました。どのような補強が効果的か。というか、「費用対効果」で効果が出しやすいかという話です。時間をそれほどかけずに「身体づくり」につながる種目の精選が必要だと思っています。「〇〇がやっているから」ではなく、現場で見ていて「必要だ」「効果がある」と思う種目をどれだけ導入できるか。
かなりの時間をかけて補強をしています。が、実際に「身体つき」があまり変わっていない選手もいます。これはどういうことか。「練習はやっている」のです。が、筋力が上がってこないというのであればやはり「何かを変えていく」必要もあります。効果が高いと思う種目を精選してそれを導入する。女子のウエイトに関してはもう少し工夫をしないといけないなと全員で話をしています。より良い方向に進んでいくためにどうするか。重要なことだと思います。
話を戻して。この日天気予報が大きく外れ雨が降っていました。そのうえ寒い。幸いピロティが使えたので練習はそこでやろうということに。懸垂とシャフトだけは屋外で実施してそれ以外は中で。壁抜きをやってからハードルを使っての抜き。ここも「つながり」があります。単純にやればよいという話ではなく「なぜやるのか」というところが重要です。自分ができていると思っていても本来やりたいことができていない。「やる」ことはできますが、それが「意味のある時間になるかどうか」は別です。ここが変わってくるといろいろなことが変わると思います。
そこから土曜日に実施した「タイヤ押し」を再び。人数か多かったため細かい部分の確認ができていませんでした。少人数で2人で見るのでかなり細かく見ることはできます。時間的にはそれほどではありませんが、「膝を平行に引き出す」「締めて落とす」というのを何度も何度も確認できました。動き的にはかなり良くなっています。この局面が非常に大事です。が、その反面ここばかりに特化してしまうと「力で走る」感じになってしまうので難しいところ。
最初の局面を練習してから今度はバトン走。狭い場所だったので「出の確認」だけを実施。タイミングよく出るという練習です。昨年度も実施されていたようですがなかなかできていません。前回の練習の時にも「早出」「遅出」が目立ちました。繰り返しになりますが「何でやっているのか」の意味が分かるかどうか。指導者が2人体制で工夫をすることに。色々とアイデアが浮かんできます。心に余裕があるからかもしれないですね(笑)
そこから専門。ハードル練習をするかどうか悩みましたが「走る」ことを選択。ハードルの技術云々に偏るとよくない。短い距離をしっかりと走るという時間が不足しつつあります。「技術」の前に「基礎筋力」と「走力」です。ここもやっておきたいなと。短長が「30+60」だったのでそれに合わせて。シーズン中から「マーク走」の形でこの練習を入れさせてもらっています。カーブ直線でスピードに乗ったところでそれを維持す感覚。この日は3本を2セット。寒さもありましたがタータンがあるというのはありがたい。
最後にシャフト補強をやってから体幹補強。予定通りの時間に終了。この手の練習がきちんとできればずいぶん違ってきます。人数の問題ではないと思っています。まだまだ足りない部分はありますがこれからどこまで取り組みが変わっていくか。見守りたいと思います。
日曜日。この日は自分の時間を使おうと決めていました。先日以来とにかく「継続して体を動かす」ことを目標にしています。他の人からは「身体を壊す」と言われています(笑)
土曜日の夜、スマホで「歩数の確認」をしました。土曜日はかなり意識して歩いたので2万歩を超える。これはなかなかです。
1週間の平均が約1万5千歩。意識的に運動する気になればやはり歩数の確保はできます。土曜日は必死に歩きましたから(笑)。おかげさまで体重も若干減っています。補強なども含めてやっているので。
日曜日も身体を動かすことにしていました。意識高い(笑)。が、朝起きた時点で体全体がバキバキでした(笑)。筋肉痛。右足のハムストリングが痛い。ジョギングや歩くだけならまだしも調子に乗って金曜日と土曜日にハードル跳んだダメージが蓄積されています。ちょっと動けるようになったら調子に乗ってします。よくない傾向です。本当は徐々に負荷を増やしていかなければいけないのですが・・・。
それでも決めていたので先週と同じように緑地公園まで歩いてそこから軽くジョグ。かなり身体のダメージがあったので1キロを連続で走るのは不可能だと判断。500mを何本か行くことにしました。本当は10本行けるといいなと思っていましたが、身体が悲鳴を上げていたので可能な限りということで。500m走って(本当にゆっくりのジョグ)歩いて再び500mのスタート地点まで。これを6本。結局3キロしか走れていないのですが「最大限の負荷」でした。
偶然卒業生に会いました。tokushoの卒業生。shokoの1期生です。長距離選手でした。フワフワした感じの子でしたが3年生の時には県駅伝の1区でかなりいい走りをしてくれました。短距離を導入して出場。「6位に入る」ことだけを考えてシビアな選択をすれば間違いなく入賞していたと思います。まー長距離選手がほかにもいたのでそのその選手に走ってもらうことになっていたので。それでも8位。立派。その後、卒業してから長距離に目覚めていました。下関海峡マラソンで2位になったりとかも。下松の恋路グランドでtokushoのジャージを着て走っている人がいるので「あれ?」と思っていたら彼女でした(笑)。これも懐かしい。
結婚して子供が生まれていました。おんぶひもで抱っこしていたので「抱っこして走るの?」と聞いたら、「いやいや」と。「もう朝走ってきました」と。すごい話です。私はジョギングレベルでも精一杯。結構なペースで走っていると思っていても「ジョガー」に簡単に抜かれていきます。長距離が速くなるというのは難しいと思いますが、ある程度の運動ができるようになりたいなと思っています。
歩いて戻ってシャワーを浴びる。が、やはり身体がバキバキ。特に股関節周辺のダメージが大きい感じがします。30分くらいの時間をかけてストレッチ。とにかく硬くなっています。本当に駄目ですね。これだけ身体が硬いと怪我します。現役時代はそれなりに身体のメンテナンスにも気を付けていましたが今は全く。練習するというレベルまで入っていませんがそれでもケアをしないといけない。股関節周りがこれだけ硬くなっていたら動けるはずがない。選手はどれだけそのことを感じているのかなと。若いので気づかないかもしれませんが、やはり股関節周辺の柔軟性が確保できないとだめ。反省です。
あとは少し休んで読書。この時間も貴重だなと思いますね。自分のために時間を使う。自分自身と向き合う時間になるのかなと。自己研鑽。可能な限りやっていきたいと思います。身体が痛い(笑)。
土曜日。午後からは第4回のハードル練習会でした。隔週で実施という形をとらせてもらっています。来てもらうのも大変だとは思いますが、頻度を増やさないといけないかなというのもあって実施計画を立てています。今回はnsy先生不在。本校のMさんも不在。指導する者、アシスタントコーチを含めて1人という状況でした。細かく見るためにはひとりでやるのは難しい部分があります。見れる範囲が限られてしまうからです。そのあたりのことは選手には伝えました。自ら質問するなどしないとなかなか目に入らない部分はあります。
この日は実際にハードルを跳ぶことにしていました。これまでは「基礎基本」という感じですが、少しずつ実践的な動きをしていかなければいけません。「ドリル」が上手くなったとしても実際に跳べなければ意味がないからです。そのためこの日は「リズム」や「連続」という部分を増やしました。お手本を見せる人がいないので私自身がやらないといけないという恐ろしい展開でしたが・・・。
最初に少しだけ補強。腹筋系とプレート補強を。これは練習の紹介的なところもあります。どのようにして身体づくりをするか。やりたい動きがあっても「基礎筋力」がなければできません。きれいごとではなく「必要な筋力」がない場合はこれから先の活躍は厳しい。当然の話だと思っています。さらにはハードルを使っての「股関節補強」も。これは軸足の中臀筋や股関節周りの強化につながります。地味ですがきつい。そういう練習も必要なのです。
そこから簡単にアプローチの練習と抜き足の練習。アプローチは段差を使って、抜き足は壁を使って。重心移動が少ない中でやっていくことで動きの感覚を身に付けていきたい。そこから実際のドリル。かなり足長を狭くしてやりました。広がるとまた別の課題が出てくるので。動きを身に付けるためには時間がかかる。さらには「段階」が必要になりますl。この日はそれを意識した練習を考えていました。最初に5足長で「重心移動」が少ない中での「歩行」ドリル。それが終わってから足長を伸ばしての「リズム」が入った動き。リズムが入ったとたんにできなくなる選手が出てきます。初めてやる動きなので仕方ないと思います。ハードルをやるということになると「短距離」とは違う動きがいくつも入ってきます。ある程度自分の体を思い通りに動かせる能力も必要かなと。前に進むという感じではなく「リズム」の中でどのようにリード足と抜き足を動かすか。
そして「連続」の動きへ。ここになると明らかに差が出ます。今回のハードル練習会は「競技の拡充」の部分と「上を目指す」という部分が混在しています。選抜の練習会ではないので当然起きることです。こうなるとやはりもう一人はいてくれると助かるなという感じがあります。連続のリードですでに腰が抜けてしまう選手も。連続の抜き足になると混乱して「リード足」のようになってしまう選手も。この練習会の最大のメリットは「できない」選手が「できる」選手の動きを見ることができる部分です。普段は単独でやっているので自分ではわからない。が、できる選手の動きを見ればどのようにやればいいのか考えるようになります。もちろん、「何とかしよう」という「意欲」があるというのが大前提ですが。個別に話をしていきますがどのようにつながっていくか。私も何度も手本を示しました。かなり身体にダメージが(笑)。
最終的に3歩でハードルを越えていく。選手の力の幅が大きいので5種類ほどハードルを作りました。幸いskyにはフレキハードルがかなりの台数あります。他校ではなかなかできない。競技場でやるという選択肢もあったのですがフレキハードルの台数などを考えるとやはり学校でやらせてもらうのが一番いいかなと。距離設定は様子を見ながら。基本ヨンパの15歩から19歩のストライドで作っています。19歩のストライドパターンで3歩でいけないと実際の100mHを3歩で行くのは難しくなります。4歩での練習も考えないといけないかもしれませんが。スピードを上げていくことも考えると最初から「4歩」を目指すのではなくきちんと「3歩」をベースに練習をしていくことが重要だと思っています。
女子に関しては中国新人で決勝に残っている選手も来てくれています。そこに対してはさらに上のレベルを目指していく。うちの選手も含めてですが17歩のストライドで走れるのは3人だけでした。力がある選手がスパイクを持っていなかったので1人はシューズで18歩の距離で練習をしていました。うちの選手に関しては自信を持ってもらいたいですね。かなり走れるようになってきている、ハードリングも改善されつつある。これが半年後にどこまで出せるか。上位の選手はIHに出場だけではなくそこで戦えるようになってもらいたいと考えています。そのための練習会です。とにかく力を引き上げるためにやっているという感覚を持ってもらいたい。
男子はなかなか。現在県全体のレベルが少し低い水準になっています。スパイクを持ってきていない選手もいたというのもあるのですが15歩のストライドで3歩でいける選手がうちの選手のみ。ある意味うちの選手が強くなっているというのを感じる場面ではありました。が、それだけでは困ります。ヨンパでいえばIHに進もうと思えば最低でも54秒台は必要になると思います。ショートハードルは15秒0に近づかないと難しい。そうなると現在の水準では「厳しい」と言わざるを得ない。もちろん、「自己ベストの更新」という大きな目標を掲げて参加してくれている選手もいます。その選手たちのためにも「より高い水準のハードル」ができるようにしていきたい。
最初の段階で選手には話をしています。とにかく少しでも「上のレベルで戦う」ということ。始めたばかりの選手であれば県総体に出場する。予選を通過する。この目標でも十分だと思っています。陸上競技の楽しさは「できない」が「できる」に変わっていく部分です。それが顕著に「記録」として現れます。上のレベルになればなるほど「タイムの短縮」が難しくなる。その中でどうやってやっていくか。より細かい課題に対しての指導が必要になります。専門的な部分が出てくる。これに対応するための「ハードル練習会」だと思っています。
それぞれが目指す場所に対して「真剣」になれるかどうか。競技レベルが違えば求める部分も違ってきます。それでも継続的にやっていくことで変化は生まれる。他校の選手と一緒にやることで「今の自分の力」を測ることもできます。自分がどのようにするか。今のままで戦えるか。そこを見極めながらやっていく。
参加してくれた選手、引率してくださった指導者に感謝。とにかくレベルを上げていけたらと思います。また書きます。
またも本の話。
先日、末續選手が書いた本を購入しました。「アスリートの本質」という著書です。それを読んで先に出版されている本があることが分かったのでまたも購入。
タイトルが「自由。」。前回読んだ著書に比べると「陸上競技」というよりは「生き方」や「苦しみ」などが書かれていた印象。細かく書くと「ネタばれ」のようになってしまうのでそれは避けたないなと思いますが。必死に競技をしてきた中での感覚。オリンピックでメダルを取った時の率直な感想が「早く帰りたい」というもの。ここに至るまでにどれだけ「死に物狂い」でここに立ったのか。世界選手権で銅メダルを取って以来、「自分」は変わらないつもりでも「周囲」が大きく変わる。その中で自分自身が追いつめられる。
我々は「客観的に見る」ことだけしかできません。その時の感情は末續選手にしか分からなかった。無責任な発言をすることもあったかもしれません。「主観」として本人がどのようにとらえていたのか。そこの苦しみは我々にははかり知れません。本当に大きい。
印象的な言葉。「本番を最大限に楽しむためには?」という内容に書いてありました。我々も選手には「自分のレースをする」「自分の走りをする」ことを試合で求めます。そこに集中することで最大パフォーマンスが発揮できるというのがあるからです。レース直前にそのことを考えるのでは遅い、と。
「自分だけのものは、練習の時に繰り返し繰り返し叩き込み、完成させておく必要がある」
レース前に「自分のことに集中」とか考えているというのは「走りが完成していない」から余計なことを考えるという意見なのだと思います。「練習は試合のように。試合は練習のように。」という言葉もよく聞きます。が、ここで考えるのは「練習は自分の走りを完成させるための時間」という部分。何気なく練習をしている間は本物にならない。自分がやろうと思っている動きを練習の中で常に意識する。それを安定させる。いつでもその動きができるようにする。それができれば「自分のレースに集中する」というのではなく「その場でできることをやる」だけに絞られる。
非常に面白いなと思いました。
また、「ティーチング」と「コーチング」のことも書いてありました。教員が指導者になる。また、競技実績がある人が指導者になる。そうなると「経験則」が大きくなる。自分自身の「成功体験」を選手に当てはめようとする。「なぜその練習をやるのか」という部分ではなく「これをやれば強くなる」という一方的な話になる。これでは上手くいかないことも増える。選手側が理解してやっていくのではなく、「やればいい」という形になってしまうから。ここの問題点をどのようにとらえるか。
このことも「実績がある選手」が言っているから「正しい」というのではないと思います。私自身がこれまで考えていたこと、感じていたことと重なる部分があるので「共感」しているのです。「強い選手は何をしても強い」と思います。誰が指導しても。そうでない場合どうするのか。「必要なこと」をきちんと説明して「なぜやるのか」という部分を理解させる。
この本も面白いなと思う部分が多い。共感する部分も。以前はこの手の本をよく読んでいました。今は小説なども含めて様々なジャンルを読むようにしています。なんとなく感想も書き記しておきたいと思います。
ぼちぼち。
水曜日。この日は授業変更がありかなり授業間が空いていました。どうしても眼科に行きたかったので年休をとっていくことに。これまでは車で行っていましたが2時間年休をもらって歩いていくことに。それほど遠くないので大した運動にはなりませんが、自分で時間を作って歩かないと。自分自身で決めたのでとにかく体を動かす。歩いて15分程度だったでしょうか。てくてく散歩がてら眼科へ。
とにかく自分で歩くという時間を作らないといけません。学内でも極力歩く。最低でも1日1万歩。これまでも意識的に歩いていましたがそれ以上に歩くことに。さらに間食を一切やめる。揚げ物は控える。こうなると節制することが楽しくなってくるのでそれはそれでいいかなと。運動することで身体も軽くなります。実質軽くなるというだけではなく気持ちも軽くなる。こうなると少し走れそうな気がしてきます。多分走りませんが(笑)。
さらに合間を見つけてこの日の午後の練習のための準備を。練習で「ハードル走をやる」ということになっていました。冬季練習に入ってから定期的に「ハードル走」が入っています。これは昨年度も実施されていたようです。そこに対して「より走りに繋げていく」というテーマをもってやっていく。kbt先生的には「強く踏み切って重心移動を作りたい」というのがあります。腰が進まない選手にとってはこの部分がかなり苦手。それを克服するための「ハードル走」になっていると思っています。前回は「3歩」でのハードルの往復でした。シャトルハードルのような形。前回私が不在だった木曜日にハードルをやっています。その時ヨンパの選手は行きが「逆足」、帰りが「利き足」だったようです。元気な時に逆足を使うことはないということで指摘されていました。逆足を使うというのは重要ですがどの場面で使うのかを考えなければいけません。
その話を聞いていたので「スプリント」という部分では「5歩ハードル」のほうが良いだろうと提案。3歩では歩数が少ないのでごまかせます。1歩のストライドが確保できなくてもなんとななる度合いが出るからです。しかし、5歩ハードルになるとよりスピードを上げて走らないといけない。高さは低くてもいいと思っています。インターバルでしっかりと走ることができるか。ハードルを越えたときに身体の真下に接地できるか。強い体幹のために接地した時につぶれないか。この辺りも確認できる練習になります。
そのためには「距離設定」が重要になります。月曜の練習内容にも書きましたが、以前作った「資料」があります。これは「理論値」で入れている距離。それを実際に何度も何度も見ることで「適した距離」を見出すようにしました。それぞれがどれくらいのストライドで走るのか。どれくらいから踏み切るのか。着地までの距離は。というデータを利用しながら計算しています。実際、「5歩ハードル」「6歩ハードル」をやるというのがあってもその「インターバルの距離」を細かく考えることは少ないと思います。さらには「走力差」によって「距離設定」を変えるというのは少ない。今回はkbt先生の要望で「4パターン」を作ることにしました。それぞれの走力とストライドに合わせての設定。
この日の練習は「走練習」が中心。体幹補強から始めては基礎ドリルⅠとⅡ。そこからハードルを使っての切り替え。アップは最小限にして早速ハードルで。選手がアップをしている間に距離を測ってマークを置く。実際、やってみないとわからない部分はありましたがある程度「汎用性がある」と思っています。400mHの走りを基準にしてそれぞれの距離を決めています。インターバルを15~18歩を基準として設定。どうなるかわかりませんでしたが、それぞれのグループにあった場所で走ることに。
やってみるとかなり適切な距離でした。ハードルが低いのもありますが問題なく超えていけます。最初は届かないかなという選手もやっていく間に届くようになります。5歩のスピードで走っていって帰りはそのままスプリント。ヨンパの選手は3本のうち2本は利き足、3本目は逆足としました。1セット目を見ていると逆足も「17歩ストライド」で走って今いた。いやいや。逆足になるということは疲れてきてストライドが狭くなる状況です。18歩のストライドにしなければいけません。指摘して修正。ありがたいことにこうやって「ハードル練習」をする機会が定期的に設けられているのでハードル選手にとっては良い練習になります。ハイスピードの中での逆足練習までできる。見ているとかなり良くなってきているなと思います。ちなみに女子の高跳び選手は「16歩」のストライドの場所で越えていました。男子と同じくらいですからすごいことです。バネがあるというのもあります。高跳びができる選手はヨンパに適応できると強いと思います。最後に無理ができます。まー高跳びでIH9番目の選手ですから強いのですが(笑)。
kbt先生からは「6歩ハードルのほうがいいかな」という意見も。利き足だけではなく逆足も使いながらということで。スプリント系の選手は利き足で跳ぶことが多くなるのでバランスが悪くなります。それで怪我をしてしまっても勿体ないので6歩のほうがバランス的によいのでは?と。逆足を使うとストライドが狭くなります。利き足との差が大きくなるので難しくなる。そうなると設定が難しくなるかなという気もします。それでも「準備」はしたいなと思いますね。
終わってからしばらく休憩して土の上で120m×3本。これを2セット。短長は折り返しを100m。短短が歩いて戻ってくるまでがレスト。跳躍は1セット走って2セット目に専門練習。かなりの負荷です。段差スタートでしたがらこれまでにないくらいの接戦になっていました。しんどい部分もあるでしょうが。こうやって気持ちが入った走りを重ねていくと強くなります。ハードル選手はかなり走れるようになってきています。来年から400mHにチャレンジしたいなと思っている男子もかなり。ある程度のスプリントが出てくれば上手くいけば県で勝てるかもしれないなとい感じがあります。ハードリングはまずまずになってきています。それをどうやって生かしていくか。400mのフラットの走りがカギを握るかなと。女子はかなり強くなっています。間違いなくシーズンより強い。まー失われた3か月がありますから。それを取り戻しさえすれば戦えるようになります。意識も変わってきているのでなんとか戦える水準まで持っていけると思います。来年度の注目選手になってくれると思っています。
かなり走りましたが最後までよく走れていました。最後に50mのバウンディングを実施。疲れている中でしたがよくやっていました。タフです。が、足にかかる負担は大きいと思っています。どれだけケアできるか。自分自身でやるしかない部分もあります。怪我をしてしまったらこれまでやってきたとこを棒に振ってしまいます。そうならないように自分自身の体に目を向けてもらいたい。継続的に練習ができることが重要ですね。
何人かが体調不良。時期的なものかもしれません。自分自身でコントロールできる部分もあれば感染する部分もあります。コロナ関係が少し落ち着いてきた部分はありますが、基本的に風邪やインフルエンザなどは変わらずです。練習強度が上がれば免疫も落ちるので風邪をひきやすい。そのあたりまで考えながら対応してくれるといいなと思います。