14期生の高橋裕司です。
まさに夏真っ盛り、うだるような暑さが続いていますが、みなさま熱中症や夏風邪など、体調管理には十分ご留意ください。
さて、今日は「見え方、見せ方」について考えてみます。
ちょっと前の話ですが、W杯ブラジル大会で日本サポーターが試合後にスタンドのゴミ拾いをして帰ったことが世界中に配信され、ちょっとした話題になりました。
一次リーグ敗退、と勝負事的には非常に残念な結果ではありましたが、このピッチ外のちょっとした行動に対し、「日本の文化的遺産だ」とか、「国の品格を表している」などと海外メディアに取り上げられていたことに、他人事ながらとても誇らしく思いました。
確かに日本国内では、ゴミのポイ捨てや不法投棄なども普通にあるわけで、必ずしも日本国民すべてがマナーやモラル、環境に対する心得を備えているわけではないのですが、かといってブラジルでゴミ拾いをした方々の行為には特別違和感はないですし、ある意味、一日本人として「当たり前のことをしたまで」という感覚もあります。
片や、最近話題となった中国の腐敗肉問題。
カビが生えた肉や床に落とした肉、期限を大幅に超過した肉を何の悪気もなく流通させていたという事実。日本の2社含む、世界的外食チェーンへ卸している食肉加工工場での映像は衝撃的でした。
そこで働く人たちの食に対する意識、職に対する意識に愕然としつつ、「中国の食=危険」なイメージをより一層強烈に印象付けることとなりました。
一方で、中国には古代黄河文明前から綿々と連なる歴史があり、GDP世界第2位という厳然たる事実からも、13億の人口が産み出す経済的活力は世界の勢力図を塗り替えるパワーを持っており、アメリカとの2大強国として世界中の国々から注目を集めています。
これらのことから言えることは、
「一部の事柄が、全体を印象付けてしまうことがある」
ということだと思います。
仮に良くやっていたとしても、ほんの些細な一時の過ち、一部の過ち、一部の手抜きが全体の品質、品位、品格を著しく貶めてしまう可能性があるということだと思います。
私自身、2013年に中小企業診断士試験に合格し、実務補習の完了を以ってまもなく「中小企業診断士」としての称号を正式に得る事になります。
「一部分の見え方」「一部分の見せ方」によって、それは私個人の行いや振る舞いそのものなのですが、「中小企業診断士って、大したことないよね」とか、「国家資格保有者とはいっても、名ばかりで使えないよね」なんて思われないよう、『中小企業診断士』全体のレベルを損なわないよう、より一層の努力と勉学が必要なんだと、あらためて思いました。
P.S.
本日は第2回目の講義、および懇親会お疲れ様でした。