「理由がなくても、つい足を運びたくなる店」の一つである、ロフト。
今日は、そんなロフトに見る変化への対応力についてご紹介したいと思います。
1.自分で仕入れたものを、自分で売る
ネットで現物を見なくても物が買える時代です。
そんな中、何十万点ものアイテムを在庫に抱え、
消費者ニーズに対応し続けることは、一筋縄ではいきません。
こうした変化に対応するために、ロフトが取り組んでいることはどんなことでしょうか?
それは、何十万点にも及ぶ商品アイテムをロフト独自の単品管理システムを導入することで、
日々、店頭を見ている現場の人が直接仕入れまで担当することを可能にしました。
いま、何が求められているのか?
何が売れていて、何が飽きられてしまったのか?
現場の声ほど強いものはありません。
そこで、現場への権限移譲をすることで、
刻々と変わる消費者ニーズを最も身近で感じ、
変化へ対応しているのです。
2.商品を変えるときは房ごと変える
変化を現場で認識しても、実際に死筋商品をどのように入れ替えるかのタイミングや方法は重要です。
何万点もある商品のうち、売れない商品だけを取り替えたとしても、
消費者には気づいてもらえないからです。
そこでロフトが考えたのが、「棚ごと変える」というアイディア。
ぶどうでいうところの粒を変えるのではなく、房ごと変えてしまうのです。
例えば、防災の日に合わせて「非常食パーティー」という切り口で、
保存食の入れ替えなどを促すのです。
単純に商品を入れ替えるのではなく、プロモーションの一つに組み込んでしまう画期的な取り組みといえますね。
3.ちょうどいい接客コンテスト
小売店といえども、商品力だけではなく、
レイアウトや接客も顧客満足度向上に重要な要素です。
百貨店であれば、高価格商品のためつききっきりの接客に。
ドラッグストアでは消費者が自分で選択を。
では、ロフトの接客はどうすべきでしょうか?
実際に現場で声を拾い、自分たちで考えてもらうために、
ちょうどいい接客コンテストを実施しています。
全国各地から選抜された9チームにより、
顧客役と接客役にわかれたロールプレイをみせるというものです。
こうした社内コンテストを通した人材育成を行うことで、
商品だけではないロフトの魅力を高めています。
刻々と変わる時代のニーズをどのように捉え、活かしていくか。
私達診断士にも求められるアンテナの一つですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。