16期生の八木原です。
最近、ある人に薦められ「明治維新という過ち」~日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト~という本を読みました。内容は、
学校で習った明治維新や司馬遼太郎の書いた幕末ものを真っ向から否定するもので、歴史的な考証は行われていないものの大変面白
い本でした。私は若い頃、司馬遼太郎の本は全てといって良いくらい、ワクワクした気持ちで読破しました。単なる「物語」で、各
所に違和感があったにもかかわらず、いつの間にか史実として刷り込まれていたことに気づかされました。NHKの大河ドラマ「真田
丸」真田幸村がそうであったように、歴史が時の権力者によって都合よく改竄されてゆく危うさを思います。歴史のみならず、現実
社会でも様々なバイアスに知らずに踊らされているとは思いますが。これをコンサルタントを目指す人間の教訓として(無理やり)
置き換えると。ものの認識において、様々なバイアスを排除することがとても重要で、現地・現場を自分の目で見ること、自分自身
の認識を疑うこと、正しく認識するための知見を持つことが何より大事だと改めて思います。目利き力とは簡単なものでは無いよう
ですね。人に何かを助言する以上、最低限の礼節のような気もします。
いつものように唐突ですが、事業性評価についての話題が金融機関への警鐘として、あるいは中小企業診断士のビジネスチャンスとし
て取り沙汰されていますが、今のようにマイナス金利時代に行き場の無くしてしまった金の事と併せ、事業性評価を真っ向から否定す
る考えをある人から聞きました。評論家になるつもりはありませんが、多様な見方の中で認識を深めてゆくことも大事なことだと思い
ます。