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プロボノのススメ

2020-11-06 12:00:00 | 20期生のブログリレー

稼プロ!20期の大井です。先週末の合宿は、ロールモデル、セルフブランディング特別講演、キャリアプラン発表と中身の濃い2日間でした。等身大のお話をいただき、おかげでキャリア目標が徐々に固まってきた気がします。先日の東京都協会の秋大会でも、企業内診断士の先輩方の活動紹介があり刺激になりました。この中で、職場が兼業不可でプロボノを中心に活動されている方がいらっしゃいました。実は私も数年前からプロボノに取り組んでおり、簡単に紹介したいと思います。

プロボノとは、ラテン語で「公共善のために」を意味する 「pro bono publice」 の略です。各分野の専門家が、自分の専門知識・経験を生かして社会貢献する活動を指します。無報酬で他人のために働くという意味で「ボランティア」の一種ですが、面白いのは自分が培ってきたスキルを活かした活動である点です。

元々、プロボノは、米英の法律関連職が無報酬で行う公益事業のことを指していたそうです。今では中小企業診断士やコンサルタント、金融、営業、ITなどビジネスパーソンが自身のスキルを用いて行う活動を指すようになっています。最近では、CSRの一環として社員に勧めている企業も増えており、日本IBMやNEC、マイクロソフト、パナソニックなどがプロボノ活動を支援しています。一昨年、自治体として初めて神戸市が支援活動を開始しました。徐々にですが認知度の高い活動になっています。

進め方はプロジェクト形式です。NPOから出てくるテーマ(課題)について、3~6人でチームを組み、3か月から半年程度のプロジェクトとして推進します。NPOの何らかの業務改善を目標とするケースが多いです。成果物をNPOにコミットし、中間報告を交えながら最終成果物を納品します。使う時間はだいたい週に3~5時間ほどです。役立つスキルは、経理、法律など専門知識や、プロマネ、WebなどIT系、企画、マーケティング、はたまた資料作成など事務系スキル、などなど多岐にわたります。ですので、社会人であれば何かしらの貢献領域があります。

参加方法は、プロボノの推進団体があるので(サービスグラントや二枚目の名刺、自治体など)、まず団体にプロボノワーカーとしてスキル登録します。年に数回、案件の説明会があり、そこで興味のある案件があれば応募します。そして、NPOのニーズと自身のスキル・希望とをマッチングしてもらう仕組みです。何となく実務従事に似ていますね。

私は、3年前に外国人コミュニティ支援・被災者支援団体のホームページ・広報改善のお手伝いをし、今年は、高齢者施設への美容ボランティア団体の事業計画策定、Withコロナ対策をお手伝いをしています。NPOはどこも実務知識・専門知識を持つ人材が不足しており、真正面から接していると本当に感謝していただけます。

私が参加してよいと感じたのは、主に下記の点です。

  • ニーズにマッチした提案ができると、仕事とは一味違う良い充実感が得られます
  • 普段会わない業種・NPOの方々と交わることで、新たなネットワーク形成ができます
  • 日常の業務で得られないヒントや、働き方の改善の手がかりを得られます

企業内診断士活動の良い点と似ており、親和性が良いと思います。また特徴的なのは、NPOはたいてい社会的課題解決を趣旨としているため、

  • 在住外国人、子育てに苦労されている方、特定の疾患を抱える方、障碍者など、日が当たりにくい分野の方々が抱える現状・課題をリアルに感じられます
  • 地域活動や地域課題をダイレクトに感じられます

など、全く違う世界・価値観に触れられることです。私自身、外国人(アフリカ、韓国、東南アジア)や高齢者の方々と接する機会はそうそう無かったので、本当に刺激になりました。プロボノ団体に言わすと「大人の社会科見学」だそうですが、まさにその通りと思いました。

最近はNPO支援も内容によっては実務従事ポイントにできます。無償ではありますが、中小企業診断士としても活動の幅を広げられる価値の高い活動と思います。最近は1日プロボノといった、簡単な体験ができるようなプログラムもあります。ご興味ありましたら、ぜひお問い合わせください。

最後に、ちょっと恥ずかしいですが、ご参考までに2年前に私が参加したプロボノの紹介ページです。

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コメント (2)
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