こんにちは、星野です。
10月16日付の日本経済新聞第2部を読まれた方はいますか?高校生向けの特別版でしたが、「2050年のムーンショット計画」「デジタル化によるこの10年間の変化」等、面白い内容でした。そのなかで、診断士として気になる記事がありましたので共有いたします。その記事は「インターネットでの情報の受け取り方」に関する内容でした。まず、デマが起きるメカニズムの説明からはじまり、デマの予防法を紹介しています。
1.善意がデマを広める
本記事はインフォデミックという言葉を紹介しています。インフォデミックとは、ネットで噂やデマが広く拡散し実生活に影響を及ぼすことです。この現象はデマに対して不安や恐怖を感じた人が善意で拡散することで起きます。今年の2月末に起きた、トイレットペーパーの買い占め騒動は、「原料を中国から輸入しているから紙製品が無くなる」というネット上のデマを信じ、不安を感じた人が善意で拡散したことによるものだと考えます。善意がデマを広める。私はネットで情報を拡散するといった行動はとらないのですが、記事を読んで「信ぴょう性の無い情報は拡散すべきではない」と感じました。
2.「そ・う・か・な」で防ぐ
では、インフォデミックはどうすれば防げるのでしょうか?本記事では令和メディア研究所の下村健一主宰が提唱する「そ・う・か・な」の合言葉を紹介しています。
そは「結論をそくだんしない」
うは「意見・印象をうのみにしない」
かは「一つの見方にかたよらない」
なは「スポットライトのなかだけ見ない」
下村氏は、この合言葉により情報をチェックする習慣を身に付けることが大事だとしています。私は前回のブログで、OODAループを学習していることについて書きました。最初はネットで情報収集をしていましたが、情報が浅く、書き手の意見が反映されていてわかりにくい部分がありました。そのため、前回のブログで紹介した書籍を読むことにしたのです。そしたら、ネットの情報と書籍で内容が違っている部分があったのです。書籍にはその部分について「勘違いをしている」という文章もありました。このとき、私は「ネットの情報は常に正しいとは限らない、ネット以外の情報源も活用し情報を正しく仕入れることが必要」だと思いました。まさに、「そ・う・か・な」をしていたのです。この体験があって、この合言葉を多くの人が知ればインフォデミックを防げるという下村氏の主張も理解できます。
診断士は情報収集により仕事の質が決まると考えています。診断士たるものデマに振り回されず、「そ・う・か・な」を活用して質の高い情報収集をしていきたいと考えています。
以上