こんにちは。稼プロ!20期生のながいち!です。
21期生のオリエンテーションが始まりました。
振り返ると私の場合、稼プロ!への入塾を決めた大きな理由は、「診る」「書く」「話す」「聴く」という診断士の基礎スキルを学べることでした。
実際、課題に取り組むなかで、期待に違わず多くの学びが得られています。
「話す」では3分間スピーチ、「書く」では小論文、「聴く」ではロールプレイイングが課題でしたが、いずれも考えや想いを「伝える」ことの難しさを学びました。
そして、「伝える」ことの難しさを克服するための術(すべ)を知ることができました。
修得したとは言えませんが、どう取り組めばよいのか理解できたことが財産になっています。
さて、稼プロ!のカリキュラムには入っていないのですが、ビジネスパーソンとして、診断士として不可欠なスキルが、もう一つあると思います。
スッキリ、キチンと考えを「伝える」ことができる、プレゼン資料の作成スキルです。
パワポ技術を含む、資料の作成スキルです。
私も、勤務先の企業では毎日パワポ資料を見、パワポ資料の作成をしています。(社内向けが多いです)
もちろん作成者としては、プレゼンの相手を考え、必要な情報を盛り込み、ストーリーを考えて資料作成します。
しかし、自分が作る資料は、得てして与えられた説明時間(相手が聞く時間)に対して情報過多になっているケースが多いと感じています。
そして、できた資料は、文字がぎっしり詰まったスライド群。
数字はグラフにし、升目に区切って記載できる事項は表にしますが、「伝える」ためにしている努力はそこまでです。
説明者として資料を見ながら要点を話すわけですが、プレゼンを受ける側は、いつも消化不良のストレスを感じているのではないでしょうか。
シニアのビジネスパーソンとしては、これでお許しいただきたいところです。
しかし、稼げるプロコンとなるためには、相手にスッキリ、キチンと「伝える」ことができる、洗練された資料作成の技術が必要でしょう。
プレゼン資料の作成スキルの重要性に気づかされたのは、3月に実務補習の副指導員をしたときのことです。
班のメンバーは若くて優秀な方が多く、報告書だけでなくプレゼン用にパワポ資料も作成して、診断先も満足された報告会をされました。
すばらしいと感じたのは、プレゼン資料における表現力の高さです。
フリーの画像やアイコン、パワポに装備されたSmart Artや図形を使い、画像がもつ表現力を駆使して、訴求力のあるスライドを構成されていました。
例えば、一見相反する二つの施策を両立させようという提案のために、「それぞれの施策を四角の図形に入れ、ハートのマークで結ぶ」というような具合です。
ハートのマークで結ぶことで、どちらかの施策が否定的なイメージをもつことなく、いずれもが肯定的なイメージをもって伝わるように感じられます。
また、アイコンを利用するという発想が今までなかったので、アイコンが豊かな表現を生むことは新鮮な驚きでした。
Yahoo! アカデミア学長の伊藤羊一氏によると、プレゼンとは「相手の頭のなかに、自分が伝えたいことの骨組みや中身を『移植していく』作業」とのことです。*1
そうであるならば、移植すべき内容を整理して、図にして示すことでストレスなく相手の頭に収まると考えられます。
このブログでは、プレゼン資料の作成スキルと言いながら、伝わるスライドを作るスキルだけの話になってしまいました。
考えを相手にスッキリ、キチンと「伝える」ためのプレゼン資料作成の技術は、おそらく次の4つの技術からなる総合技術でしょう。
1.ロジカルに主張を組み立てる技術
2.相手を説得するストーリーを構成する技術
3.伝わりやすいスライドを作成する技術 (パワポの技術)
4.資料を構成するデータ、素材を集める技術
伊藤羊一氏によると、人は相手の話の80%は聞いていないといいます。
一方、人間の五感による知覚の割合は視覚が83%だそうです。
であれば、視覚からスッキリ、キチンと伝わるプレゼン資料のつくることの大切さは言うまでもありません。
私としては、何とか稼げるプロコンとなるためにも、若手に負けぬよう、プレゼン資料の作成スキルを高める勉強をしていこうと思います。
*1 伊藤羊一「1分で話せ」(SB Creative、2018年)
------以下、稼プロ!よりお知らせ------
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21期オリエンテーションのご案内
Zoomにて【オリエンテーション】を実施します。
4月はあと2回、19日(月)と27日(火)。いずれも19時00分からです。
講義見学もできます。
4月24日(土)、5月29日(土)ともに15時00分からです。
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