22期生の塩谷です。
3回連続で書きました旅行先でのブログですが、最終回(?)の今回は、前回に続いて10月中旬に新入社員時代の仲間と山梨にいった時のことをお伝えします。
初日に続き2日目もビックリするくらいに良い天気。前日の夜に相談し、2日目は昇仙峡に行こうという話になっていました。私は一足先に帰ってやりたいこともあったのですが、昇仙峡、初めて聞く場所でしたし、今回を逃すと行く機会もなかなか無いと考え、行くことにしました。
ホテルの前で4人の写真を撮ってもらった後、ホテルの人に石和温泉駅まで送迎バスで送ってもらい、甲府駅まで電車に乗り、駅前のバス乗り場から昇仙峡直通のバスに乗りました。30分ほど乗ったところで昇仙峡の玄関にあたる昇仙峡口・長潭橋(ながとろばし)に到着。そこからクリスタルファウンテンまでの約6キロを約2時間かけてゆっくり登りました。10月中旬の爽やかな季節、荒川沿いの整備された道、木々が茂る下、急坂過ぎないトレッキングコースは、軽く汗をかくぐらいのとても良いコースでした。
それにしても、なぜこれだけの場所を聞いたことがなかったのだろう。山梨県のPR不足ではないのか!?と自分の無知を棚に上げつつ、県の告知活動を知るために2019年山梨県大型観光キャンペーン推進協議会とJRグループ6社で実施した、「山梨デスティネーションキャンペーン」を調べてみました。
「週末は山梨にいます」のキャッチフレーズを掲げ「宿泊滞在型の観光地としての定着」を目指した企画。キャンペーンのメインターゲットはシニア層、「いやし」や「健康」など、テーマごとに地域の特性を生かした素材を組み合わせた山梨県ならではの体験交流型の観光メニューを発信するとあります。
まずは、滞在テーマ別観光コースと称して、
- 湯村の湯けむり散歩道をゆったり歩く旅(甲府市) 「いやされ人の週末」
- 好みのワインを探しにワイナリーバスの旅(甲州市) 「あじわい人の週末」
- くだものゆっくりウォーキング(山梨市) 「いやされ人の週末」
- クラインガルテンでさわやか農業の旅(北杜市) 「すこやか人の週末」
- 富士川舟運と陶芸を体験する旅(身延町) 「まなび人の週末」
- 吉田のうどんと 古いにしえのまち散策の旅(富士吉田市) 「あじわい人の週末」
- 春の富士山周遊花の旅(富士河口湖町) 「みとれ人の週末」
- 多摩川源流の郷で原始人生活体験の旅(小菅村) 「すこやか人の週末」
あれっ、ここには無い。次に、山梨を快適に巡る県内交通と称して、駅から観光施設を快適に巡る二次交通網の整備を進めています。との説明書きの元、以下の紹介があります。
- 武田氏に由来する重要史跡を中心に巡る周遊バス
- 八ヶ岳高原(小淵沢)と清里を巡る周遊バス
- 県北西部の桜の名所を巡るバス
- 富士川流域の体験施設を巡るバス
- 河口湖と山中湖周辺を巡る周遊バス
- 石和温泉郷と河口湖を結ぶバス
- 甲府駅と春の昇仙峡を結ぶバス
- 河口湖駅から富士芝桜まつり会場へのシャトルバス
- 新幹線(三島・新富士)駅から富士五湖方面を結ぶ特急バス
- 山梨市駅から笛吹川フルーツ公園へのタクシー割引サービス
- 韮崎駅発観光タクシー利用者への天然水プレゼント(女性限定)
あった!甲府駅と春の昇仙峡を結ぶバス!この他にSLイベント列車の紹介もあります。山梨県にこれほど多くの観光資源があったとは知りませんでした。たしかに富士山もあり、富士五湖もあります。石和温泉もすぐに思い出されます。でも、全国観光地百選渓谷の部第1位、平成百景第2位を受賞した名勝である昇仙峡の良さがこれだけ多くのものと並ぶと伝わらなくなってしまう。それも“結ぶバス”シリーズでの紹介は勿体ない・・・
と考えながら、このブログを書いていると偶然にも日経新聞に「山梨・昇仙峡は歴史ロマン」と紹介されました。昇仙峡は2020年に「日本遺産」に認定された他、かつての水晶の一大産地であり、地域の研磨技術を育て、現在の甲府のジュエリー産業や電子部品産業にも繋がっている。昇仙峡観光協会が歴史物語を活用して観光振興に動き出しているとのこと。やはり県がすべての地域をアピールしようとすると、数ある地域に差が無いように告知するのでどこも見え難くなってしまう。各地域が自ら考え、情報発信することが必要であり、伝え方も一工夫することで取りあげられるようになるのだと改めて感じた次第です。
最後になりますが、昇仙峡はバスや自家用車で上まで登ってしまえるのですが、下から歩いて登ることをお勧めします。良い仲間やパートナーと様々な会話を楽しみつつ、絶景が続く2時間はアッというまでした。行かれたことの無い方は一度足を伸ばされてみてはいかがでしょうか。本日もお読みいただきありがとうございました。