22期生の塩谷です。
宇宙と書いて“そら”と読ませるのは、私の物心がついてからは機動戦士ガンダムの “めぐりあい宇宙(そら)” ぐらいだと思いますが、私の小学生時代に比べると今は宇宙が“そら”のように身近な存在になってきていると感じます。
今月13日、2015年7月から運用されていた静止気象衛星「ひまわり8号」が「ひまわり9号」に切り替わりました。「ひまわり9号」は、「ひまわり8号」と同じ性能を備えており、天気予報などに欠かせない観測データを届けてくれます。以前にも増して大型台風や激しい線状降水帯などの災害リスクが高まっており、今後とも備えるための情報を前もって教えてくれることでしょう。「ひまわり8号」はバックアップ機としての任に就くようです。
また、今月、日本のベンチャー企業ispaceの月面着陸船が、米フロリダ州から無事打ち上げられました。この後、順調にいけば2023年4月末にも月へ着陸できる見通しであり、成功すれば民間プロジェクトとしては世界初というビックニュースです。更には今月9日にはNASAの長官が米国主導の月探査「アルテミス計画」において「日本人宇宙飛行士も月面に行く」との考えを示すといった話もありました。
これら以外にも、少し前の話ですが今年5月、航空自衛隊内に“宇宙作戦隊”という自衛隊初の宇宙領域専門部隊が空自府中基地(東京都)に隊員20名で新設されたといった話もありました。主な任務は、日本の人工衛星にとって衝突などの脅威となる宇宙ゴミ(スペース・デブリ)や不審衛星などを監視する「宇宙状況監視」とのことです。また、2020年には小惑星探査機「はやぶさ2」に日本中が歓喜したのも最近の話のように感じます。
先日、たまたま勉強会で隣に座った社長様と話をしていると「50名程度の中小企業ですが近くにいらっしゃった時はお寄り下さい」と言われました。帰ってから調べてみると、「はやぶさ2」のメインプロジェクトの重要な技術を持っている会社であることが分かりました。「はやぶさ2」は小惑星表面にクレータを作り、それによって地中にある鉱物を採取したわけですが、一連の工程の重要な装置に社長の会社の技術が使われていたのです。
その方とはあまりにも自然にお話ができ、初対面なのに慣れ慣れしかったかなと思う一方で、やはり日本には素晴らしい中小企業が沢山あるのだということを改めて知りました。そして中小企業を通じて宇宙との繋がりやロマンを感じることができ、とても嬉しくなったというお話でした。本日もお読みいただきましてありがとうございました。