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天災は忘れた頃にやってくる

2023-05-14 12:00:00 | 塾長からのメッセージ

こんにちは、塾長の山﨑です

1878年(明治11年)- 1935年(昭和10年)、日本の物理学者で随筆家の寺田寅彦氏の言葉と伝わります。東大物理学科卒で、熊本の五高時代に出会った、夏目漱石を終生師と仰ぎ、物理学の研究と並行して多くの随筆をのこしています。研究者として火災や地震などの災害に関心を持っていましたが、1923年の関東大震災に遭遇し、これまで以上に深い関心を示すようになり、その後、防災についての随筆を多く残しました。1933年に発表した『津浪と人間』では、津波は定期的に起きるもので、そのことは十年も二十年も前から警告しているという学者の主張と、二十年も前の事など覚えていられないという被害者の主張を取り上げ、「これらはどちらの云い分にも道理がある。つまり、これが人間界の「現象」なのである」と論じています。

忘れないようにとの思いで、生前この「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉を常に唱えていたことから、弟子たちによって、虎彦の言葉として広められ、各地の石碑などにも刻まれています。

近年温暖化の加速とともに、毎年のように豪雨災害が繰り返され、「数十年に一度しかないような災害が差し迫っています。」といったアナウンスもよく耳にするようになったので、「忘れた頃」も少なくなってきたかも知れませんが、これから梅雨時を迎えるとまたこのような大災害が懸念されます。つい先日も富山で震度6強という強い地震が発生し、追い打ちをかけるように豪雨が襲いました。

地震被害も2011年3月東日本、16年4月熊本、18年北海道胆振東部、22年福島県沖、23年富山と、震度6強を超える地震がつぎつぎ発生し、大地震が身近な脅威と感じるようになって来ました。

ところが、いかに災害が身近になってきても、避難命令や避難指示がより差し迫った状況を伝えても、人にはすぐに避難行動を起こさない「正常性バイアス」というやっかいな認知特性があります。自分にとって都合の悪い情報を無視したり過小評価したりするという認知の特性のことで、自然災害や火事、事故、事件などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、それを正常な日常生活の延長上の出来事として捉えてしまい、都合の悪い情報を無視したり、「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと過小評価するなどして、逃げ遅れの原因となることが知られています。

ところで逃げ遅れたわけではなのですが、前回の講義の前日に左肩を骨折してしまいました。自転車に乗っていてというより、降り方で失敗して転んでという情けない怪我ですが、左肩をストレートにぶつけてしまって腕の付け根の関節が割れた感じです。

骨折は忘れた頃にやってくるどころか、2年前の鎖骨が治った頃にまたやってきた感じです。その1年前は左手首だったので、なんとコロナ禍中に3度も骨折したという、全く情けない話です。どうも私の場合、怪我に対して「正常性バイアス」が働いているのかも知れません。ようやくコロナ禍もくぐり抜けたようなので、早く治して、簡単に骨折しないように運動に励みたいと思います。

明日15日にBCP関連のセミナーを行うにあたり、今回は防災ネタでブログを書いてみました。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

コメント (4)
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