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地域におけるクルマ問題

2023-05-06 12:00:00 | 22期生のブログリレー

19期生の廣瀬達也です。

「あのぉ。駅までクルマで送ってもらいたいんだけど。。。」

3月初旬の週末の実家で、僕が父にお願い口調で切り出し言葉です。

このブログでも少し触れたように、週末は神戸から同じ兵庫県内の北部・豊岡市にある大学院へ通っています。そして、豊岡市の隣町の養父(やぶ)市内には実家があるので、通学と合わせて実家に帰っています。大学院へはクルマ通学、2時間前後の「通学時間」は、確かに短くはないのですがドライブ気分も味わえるのでそんなに不便とは感じていません。というように、週末の兵庫県内移動はもっぱらクルマです。

冒頭のお願い口調は、大学院の仲間(先生と学生)で、豊岡市内の神鍋高原で開催されているイベントに参加しようとする際の送迎のお願いでした。
クルマで神鍋高原まで行けば実家からサクッと30分程度。しかし、「飲み」を伴うイベントなのでできれば公共交通で行きたい(飲みたいから)。なので、電車とバスで現地まで行くことにしたのです。

結局、「行き」は父に実家近くの駅まで送ってもらい電車。そして、神鍋高原の最寄駅で下車し、バスに乗り換えて神鍋高原へ。「帰り」は逆ルート。そして、実家と同じ市内住んでいる妹に実家近くの駅まで迎えに来てもらいました。

 

家族に送迎してもらってやっと飲みに行っている自分がいました。

「自分一人では何もできない。これでは子供みたいじゃないか」

という妙な感覚に陥りました。

つまりは、飲まなければよいのですが、飲もうとするとなんとも不便。

そして、翌4月はクルマに関わる別の経験もありました。
私は、昨年末から豊岡市内にある映画館「豊岡劇場」のボランティアスタッフをやっています。この豊岡劇場、昨年の夏から一時休館していたのですが、3月末から新しい体制で復活しました。


劇場復活第一弾の1つとして「THE FIRST SLAM DUNK」など力のある作品を上映しています。そのおかげで、週末はけっこうなご来場の日もあります。そこで懸念の一つとして浮上したのが駐車場問題。
地方暮らしにクルマは欠かせません。なので映画館にもクルマで来る方が少なくありません。もともと駐車場スペース確保は課題ではありました。幸いなことに近隣のご支援などもありある程度は確保できるようになってきています。実際に再開してみると、映画を観たお客様がその後、近隣で食事などされたりすることで、映画上映後も駐車場を使い続けるケースが見えてきました。考えてみれば確かに起こり得ることです。こちらも、なかなかに悩ましいクルマ問題です。

やはり、地域におけるクルマ問題(「公共交通問題」とも言えます)はいろいろなところに影響しますね。コンパクトシティなどのモデルが話題になる背景の1つにもこのクルマ問題解消と一面もあると思います。
自動運転のコミュニティバスのようなものが地方を走っている姿が遠くない将来に現れるでしょう。しかし、当面の地域生活にとってクルマ問題は、地味に大切な、まさに「地域生活の足腰」に関わる問題と感じます。

一昨年から毎週末のように兵庫県北部には帰っています。兵庫県北部の生活もなんとなく分かってきた気になっていました。しかし、表面的なところしか見えていなかった、経験できていなかった。ということを痛感したこの2カ月です。

コメント (6)
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