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スポーツメンタルコーチング

2023-05-11 12:00:00 | 22期生のブログリレー

 22期の常木です。ゴールデンウイークも終わってしまいました。私はプロ野球観戦4試合、フィットネスでの水泳を3回と、東京オンリーでしたがスポーツに溢れた連休を過ごしていました。

 

 そんな連休中のとある日、千駄ヶ谷の東京体育館で開催された「メンタルコーチング入門セミナー」に行ってきました。主催は東京都スポーツ文化事業団。講師はスポーツメンタルコーチの柘植(つげ)陽一郎さんで、多くの有名チームや有名選手をクライアントに持っている方でした。受講者はスポーツの指導者や、スポーツをしている子供の保護者、その他ビジネスで部下のコーチングをやっている人たちと多岐に渡っていました。私は観るのも参加するのも大好きなスポーツの考え方や教え方をビジネスの場に活かせたら素敵だな、という軽い気持ちで参加しました。

 

 その中でいくつか刺さった言葉を紹介したいと思います。まずは「勇気」。勇気がないと挑戦できないし、挑戦しないと良い結果も生まれないのは、スポーツもビジネスも一緒です。スポーツメンタルコーチングは、いかにして勇気が湧いている状態をつくれるかを追求していくそうです。

 

 ではどうしたら勇気が湧くのか。柘植さんによるとコーチが手取り足取り教えても勇気は湧かないと。自分自身を良い意識状態にすることが必要で、その状態を「リソースフル」と呼びます。ゾーンとかフローという言葉は良く聴きますが、それは滅多に訪れない状態。その下位の状態であるリソースフルになるには自分との会話を高めることが必要とのこと。

 

 そのためのスキルとして、いくつか意識すべきことがあります。まず、コントロールできるものと、できないものを分けて考える。これは私も良くやります。自分ではどうしようもないことは悩むこと自体が勿体ないので、自分で変えられる部分に集中しようと思うと、気は楽になるし、サバサバした気分になれます。

 

 更には何か悪いことが起こっても、「それはちょうどいい。なぜなら~」と考えてみるのが良いそうです。非常に前向きなメンタリティを作り、それに冷静に理由をつけてみる。なかなか意識しないとできないですが、効果はありそうです。例えば、東京マラソンの35km地点で足が攣った場合、私は泣きそうな気分で、今までの練習がただただ無駄に思えて、早く終わる事だけを考えていました。でも、その極限の状態でこう考えられたらどうでしょう。「これは丁度いい。なぜなら、こんな経験はなかなか味わえない。どう克服するかを考えるいい機会だ。この経験をいかに次に活かすかを考えてみよう。それから、さっき顔をゆがめてガードレールにもたれていた時、御成門辺りにいたご婦人。惜しみなくエアサロンパスを使わせてくれた。応援してくれる人の優しさに触れることができたじゃないか。赤の他人だよ。普段の道端では起こらないし、順調に走っていたらこの温かさには触れられなかったな。なんてラッキーなんだ。」といった具合でしょうか。ゴールに向かう次の一歩を踏み出す勇気になりますね。

 

 最後に、コミュニケーションで意識することとして、次の2軸の4象限で考えるべきとのことでした。

① ポジティブ ⇔ ネガティブ

② 本音 ⇔ うわべ

 言うまでもなく、「ポジティブ×本音」のコミュニケーションを心掛けないといけないです。スポーツでパフォーマンスを上げて、結果を出すという目的のためには、気分が下がる「ネガティブ」や、その場を取り繕うだけの「うわべ」のコミュニケーションはいらない。しかし職場の日常では、いかに「ポジティブ×うわべ」のコミュニケーションが多いことか。相手を傷つけないようにしているのは分かりますが、それは場を取り繕って真実と向き合うことから逃げていると言われても仕方がないです。ポジティブな言葉を使って本音で会話するには、やはり勇気が必要。多少ズバッと本音を言っても壊れない、自分と相手との関係値を信じる勇気です。

 

 議論した参加者からもエネルギーと勇気をもらって、職場でどう振舞うかのヒントも持ち帰ることができ、充実した気分になれたGW序盤の日曜でした。柘植さんに感謝です。

コメント (3)
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