中小企業家同友会での発表
読者の皆様こんにちは。17期の渡邉と申します。
私は現在、岡山県で会社経営をしながら中小企業診断士としての活動をしています。
今回は、経営者としての話ですが、当社は中小企業家同友会に入っています。経営の勉強をするという極めて真面目な会なのですが、3月の例会で発表をする様に依頼されました。
私の経営する会社は、機械設備の保全や産業廃棄物収集運搬等、工場向けのサービス業であり、昨年の4月に父親から承継をしました。今回の発表では、事業承継に当たっていろいろと苦しみながらも、自分なりに従業員重視の経営へ転換させようとしている、という話をしようと思い資料をつくりました。
実際の発表は3月25日なのですが、事前に一度練習を兼ねて支部長・幹部にプレ報告をして欲しいと言われ、先日行いました。
自分としては、自社のPRになっても仕方ないから、自身の体験談を交えながら親族内の事業承継にありがちなトラブル等を体系的にまとめ、皆さんの参考になる様な発表ができたつもりでした。
が、支部長からは「渡邉さんはコンサルもやってるから、発表は聞きやすいんだけど、綺麗にまとめすぎている。皆が聞きたいのはHow-toの様な内容ではなく、渡邉さん自身が苦労や失敗を重ねながらも試行錯誤しながら挑戦している話を聞きたい」と言われハッとさせられました。
確かに私が作った資料は専門書なんかも参考にしながら、事業承継のトラブルを自身の体験も含めて体系的にまとめようとしていました。ただ、同友会のメンバーは専門家の話を聞きに来ているわけではなく、一経営者としてのリアルな話を聞きにきているのだということに気づかされました。
普段、私はよろず支援拠点で勤務をしており、セミナーなんかも専門家目線でのセミナーをつくっていました。それを気づかぬうちに同友会にまで持ち込んでしまっていました。求められてもいないのに勝手に専門家っぽいセミナー資料をつくってしまっていたことに恥ずかしくなりました。
普段のコンサル業務では、「ターゲットを意識しろ」とか偉そうに言っている割に自分ができていなかったことに猛反省です。
現在、3月25日に向けて資料の作り直しをしているので、本番はコンサル感を抜いて経営者としての発表ができるように頑張りたいと思います。