みなさま、こんにちは。
稼プロ!23期生の佐野紳也です。
長谷部智也著「いたいコンサル すごいコンサル 究極の参謀を見抜く『10の質問』」(2016年、日本経済新聞社出版社刊)を読みました。
著者の長谷部さんは、東京工業大学大学院、ミシガン大学ビジネススクールを修了。三井住友銀行、A・T・カーニー、ベイン・アンド・カンパニーなどコンサルティングファームで経て、現在、アクセンチュア株式会社ビジネスコンサルティング本部マネジング・ディレクターをなさっています。20年以上にわたり、コンサルティング業界の最前線で活躍しています。
長谷部さんは、コンサルタント業界が玉石混交の状況であると考えています。そこで、企業は仕事を頼むとき、本物のコンサルタントをしっかり選ぶ必要があり、そのため次の「10の質問」をすることを提唱しています。
質問1 わが社の属する業界の歴史と構造変化をどう見ていますか。
質問2 今回お願いするプロジェクトの最終仮説は何ですか。
質問3 わが社の中期経営計画で鍵となる施策とその利益効果の根拠は何ですか。
質問4 わが社が競合に勝つために取るべき最も重要なアクションは何ですか。
質問5 わが社の周辺事業への展開についてどうお考えですか。
質問6 現在のわが社の戦略で誤っている点、見逃している点は何ですか。
質問7 わが社の「意思決定プロセスの特徴」をどうみていますか。
質問8 今回のプロジェクトは成功報酬でお支払いしてもよろしいですか。
質問9 過去のプロジェクトで最長のもの、最大の効果を出したものは何ですか。
質問10 今回のプロジェクトにあなた(パートナー)自身はどれだけの時間を使ってもらえますか。
これらの質問を最初にすることで、いたいコンサルを排除できるとしています。
10の質問には、コンサルティングファーム向け、大企業向けの質問もいくつかありますが、大半は、中小企業診断士が聞かれてもおかしくない質問です。こうした質問に対し、的確に回答できるようになりたいと思いました。