みなさま、こんにちは。
稼プロ!23期生の南です。
突然ですが、皆さんは、「ホバークラフト」に乗ったことがありますか?ホバークラフトとは、水上・陸上を浮上して航行する乗り物で、時速100kmほどのスピードが出ます。
【参考】
私が乗ったのは、15年前大分市内のお客様に半年ほど出張で通っていた頃で、日本で唯一のホバークラフト定期航路として、大分空港と大分市内間を、別府湾を突っ切って約30分で結んでおり、このおかげで東京からの日帰り出張も可能でした。
しかしながら、高速バスの倍ほどの運賃による利用客の減少や運営維持費(特にホバークラフトのメンテナンス費用)の高騰により、運用開始から38年目の2009年に惜しまれつつ廃止されました。
当時廃止が発表されてから、ホバークラフト目当ての観光客が一時的に増えたようですが、「いくら珍しく観光目的になりそうでも、交通手段として収支が出なければ存続は土台無理だよな、残念」と思ったことを覚えています。
あれから15年が経ち、2024年に大分のホバークラフトが復活に向けて動いています。利便性の向上はもちろんですが復活の判断材料の一つに、ホバークラフトによる観光面での効果も大きな理由としてあるとのことです。ホバークラフトの定期旅客路線自体が、世界的に見てもイギリスに一路線あるだけで、非常にレアです。
【参考:経済波及効果調査結果の概要 (pref.oita.jp)】
「大分空港海上アクセス運航事業に係る経済波及効果等推計調査結果について(大分県庁2021年10月)」によると、今後20年間で大分県への経済波及効果は614億円で、そのうち411億円がホバークラフト目的の観光客の増加によるものとのことです。
廃止当時から”たった?”15年で、日本においても観光要素がビジネスの評価軸として重みを増しており、改めて観光立国化が進んでいるのだなと感じました。
なお大分空港は、宇宙船の離発着に使用する「宇宙港」としても活用検討も進んでおり、ホバークラフトも宇宙を意識したデザインとなるそうです。
温泉(別府・湯布院等)やフグ料理、美しい自然に加えて、ホバークラフトや「宇宙港」という強力な観光資源を手に入れ、ますます大分は盛り上がりそうですね。