19期生の田中です。
暦の上では、すでに秋ですが、暑い日が続いています。皆さまお元気でしょうか。
私はスーパーに勤務していたので、参考までにアイスの話をすると、一般的なアイス(いわゆるクリーム系)は22℃~23℃を過ぎると売れ行きが良くなります。30℃を超えてくると氷菓、かき氷系の売上が売れるようになります。このため、品切れを発生させないために、天気予報を常に見ていたのをおぼえています。ちなみに当時のクセは今でも残っており、時間があったら天気予報(特に週間予報)を見ているということにこのブログを書きながら気づいたところです。
さて、暑い暑いといいますが、どのくらい暑くなったのかを定量的に比較してみたいと思います。1985年の8月の東京の平均気温ですが、1日の平均気温が27.9℃、月間の平均最高気温が31.6℃、平均最低気温が25.1℃でした。1955年で見てみると、1日の平均気温が26.3℃、月間の平均最高気温が30.2℃、平均最低気温が23.3℃となっています。さらにさかのぼって、ちょうど100年前の1919年8月ではというと、1日の平均気温は25.0℃、月間の平均最高気温が29.3℃、平均最低気温が21.5℃となっています。
これに対し、2019年8月の東京の平均気温ですが、1日の平均気温は28.4℃、月間の平均最高気温が32.8℃、平均最低気温が25.2℃でした。
1日の平均気温は、1985年と比較してみて、約0.6℃、100年前の1919年と比較してみると、約3.4℃も平均気温は上がっていることが分かります。このように数字で見ても、暑くなっているのは間違いないようです。100年前と比較するとかなり暑くなっていますね。
診断士の仕事において、報告書や補助金の申請を書くことが多いかと思います。こうした報告書の記載において、数値や根拠のあるデータを示すことができれば説得力も高まります。しかしながら、経営者とのヒアリングでは「多い・少ない」「早い・遅い」「重い・軽い」「高い・低い」「広い・狭い」など、抽象的な表現がたくさん存在します。こうした表現をそのまま報告書に記載すると、受け取る側の人によって、解釈が異なるケースや、誤解を生む可能性があります。補助金申請の場合、不採択となることもあります。
製造業の事例ですが、踏み込んだヒアリングをしないと「機械導入によって生産時間が短縮されます」といった抽象的な表現になります。この場合、「1個当たりだとどのくらいの時間短縮が可能ですか」など聞き方を一工夫することで、「機械導入により、生産時間は1個1分が、1個40秒と1個当たりでは20秒の短縮となり、1時間の生産量で換算すると、1時間当たり60個から90個と1.5倍となります」と表現が具体的になります。
このように、報告書などを書くときには、受け取る側の立場に立って、抽象的ではなく具体的かつ分かり易く伝えること、それが診断士に期待されている役割なのではないかと思います。
データで示したとおり、東京は暑くなっています。20年後、30年後は外に出るのも大変な時代が来るかもしれません。残暑が続いておりますが、皆さまも熱中症などにも引き続きご注意ください。
具体的に書くというのはまさに今取り組んでいる小論文でも求められることですね。
数字なくして経営判断などありえません。
なのに世のニュース報道は根拠のない憶測のニュースで溢れています。だからあれでいいんだと思ってしまうんでしょうね。
私事ですが今週末から実務補習です。さて具体的な提案できるでしょうか。
コメントありがとうございます。
最近では、毎年どこかで豪雨被害が出るなど、
環境は変化してますね。
20年後はどうなっているか心配です。
稼プロで、書く技術を高めていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします!
やはり平均気温は上がってますよね。温暖化とはよく聞いたり、自分でも言ったりしていますが、数値で示されるとぐっと説得力が増します。
経営者の感覚を理解しながらも、説得力あるデータを集めて使いこなす。そんな診断士になれるよう稼プロでの学びを続けたいと思います。
定性的な表現で伝えたい場合でも根拠が明確になっているとわかりやすいです。
小論文も同様、根拠を明確にすることで説得力が高まると思っています。
気温の変遷、新鮮な気持ちで読みました。ありがとうございます。