こんにちは、24期生の皆さま、はじめまして。
稼プロ!21期生の新谷(あらや)です。
私は池井戸潤さん原作の映画やドラマが好きで、機会があるとよく観ています。
池井戸潤さん原作と言えば、「半沢直樹」シリーズ(ちなみに私のZoomの
バーチャル背景は半沢直樹が出向した東京セントラル証券の会議室をよく
使っています)や「下町ロケット」「ノーサイドゲーム」などたくさんの
名作があります。
その一つとして2年ほど前に「アキラとあきら」という映画が公開されて
います。父親の経営する町工場が倒産し過酷な幼少時代を過ごした青年と
大企業の御曹司である青年(どちらが”アキラ”でどちらが”あきら”
なのかは?です)が、日本有数のメガバンクに同期入行して、ライバルと
してしのぎを削りながら様々な試練を乗り越えていくスト-リーです。
(あまり書くとネタバレになるので、ものすごく雑駁な説明ですみません。
ご興味のある方はぜひ本編をご覧ください。)
「アキラとあきら」 劇場公開:2022年8月26日
映画.com
その冒頭に新入行員研修として、融資を受けたい企業(製造業)と融資を
していいか査定をする融資係(銀行)にわかれてチームでワークをする、
というシーンがあります。企業チームが「在庫」を積むことで「利益」を
だす、という利益操作があった(であろう)ことを融資係チームが見つけた、
という結果でした。
入社間もない新入社員でそこに気づくのは凄いですが、原価管理に携わる身
としては、どのようにやったのか、ということをつい考えてしまいました。
(さすがに映画ではそこは詳しく説明されていませんでした)
利益操作でありがちなのは「架空売上」(売上実態がないのに売上計上する)
だと思いますが、前述のような「在庫操作(原価操作)」(適切に原価計上
せずに在庫として持ち続ける)もよくある話だと思います。
前者は「不良売上債権」となり、後者は「不良在庫」となっていつの日か損
切りしないといけなくなります。それ以前に不正会計なのでやってはいけない
ことでもあります。
ただ、後者は適切な原価管理ができていないことで、全く意図せず不良在庫
になっている企業(特に中小企業)は多くあると思います。
我々中小企業診断士は、相応に知識がある者としてそういった点に気づき、
サポートができるようにならないといけないなぁ、と思っています。
私は管理会計に携わる身として、そのような機会に向けて日々知識の習得と
経験を積んでいきたいです。。。(がんばります)
在庫を積み増してPLを良くする、会計不正の代表的な手口のひとつですが、市場環境などの言い訳も立ちやすいので巧妙にやられると外部からではわからないこともありますね。
映画でアキラと聞くと、AKIRAを思い浮かべました、という方も多いですよね??