文房具が大好きな村田茂雄です。
今回は『ECRSの改善』で商品開発がされた事例を紹介します。
・・・が、私が商品開発に携わったわけではないので、あくまで想像の世界となりますが。
まずは、皆さんもよくご存じの「ECRSの改善」の復習を(する必要がないと思いますが)。
「ECRSとは、改善の4原則のことで、工程、作業、動作を対象とした分析に対する改善の指針である。」と定義されている。(TAC出版『スピードテキスト3 運営管理』より)
で、改善の効果の高い順に、
E(Eliminate:排除)→その作業をなくすことができないか
C(Combine:結合)→作業同士を一つにまとめることができないか
R(Rearrange:交換)→作業の順番を変えて効率よくできないか
S(Simplify:簡素化)→作業を簡素化・単純化できないか
と並んでおり、この順に検討するのが一般的である。
では、本題へ!
今回は(きっと)「ECRSの改善」の考え方を用いて開発されたボールペンの紹介
まずは通常のボールペンを使う際の動作を簡単に分けると、
『手に取る→持ち替える→ノックする→持ち替える(握る)→書く』
よって、書くまでに4つの動作が必要である。
で、LOFTで見つけたボールペンがこちら!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ちょっと変な形をしているが、
握ると こんな感じで芯が出る ↓ ↓ ↓
→
よって、
『手に取る→持ち替える(握る)→書く』 となり、書くまでの動作が2つになる!
通常のボールペンの『ノックする』と『持ち替える(握る)』を「一緒にできないか(C:結合)」の発想から生まれた商品
診断士の試験勉強では、ECRSは作業改善という視点だけだったが、現実には商品開発にも応用できる考え方のようだ。
ちなみに、使い勝手は・・・・ノーコメントでお願いします。
業務改善の講義をしているのに...(汗)。
オズボーンと発想がにていますね。
業務改善で
「やめる」
「やめられなければ減らす」
「減らせなければ、やり方を変える」
という考え方もあります。
でも、このボールペン、ボールペンに「通常のボールペンの『ノックする』と『持ち替える(握る)』を「一緒にする」という必要性があるのでしょうか???
この商品を販売する際には、お客様に具体的な用途をイメージさせるようにPOP等で売り方を工夫する必要がありそうですね。
例えば、『製造現場の作業中にもパッと字を書けます』とかいう感じでしょうか。
もっと商品を研究し、どのような「場」であれば、このアイデア(強み)が活かせるか、考察する必要がありますね。