東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

子供に必要なキャリア教育

2023-10-27 12:00:00 | 23期生のブログリレー

こんにちは、稼プロ!23期生の曽我剛です。今回は子供のキャリア教育についての話です。

私の娘は高校生で大学進学を目指していますが、どこの大学、どこの学部を目指したらよいか決めるに苦労しています。将来どのような職業につきたいかがまだ明確に描けていないことが1つの原因です。大学進学を目指す高校生の中で、将来どんな道に進みたいか、具体的な希望を持っている人は少ないのではないでしょうか。高校生では、世の中にどのような職業が存在するのか、その職業はどういう仕事内容なのか、という知識が極めて少なく、将来のイメージができないからだと思います。

今、稼プロでキャリアのことを考えていますが、子供にももっとキャリア教育が必要ではないでしょうか。私自身は子供の頃、学校や家庭でキャリアについて学んだ記憶がほとんどありません。大学で就職活動を始めるまでは、自分がどういう職業に就きたいか真剣に考えたことは無かったように思います。

最近は文部科学省もキャリア教育に力を入れています。平成23年1月に中央教育審議会が「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」(答申)を取りまとめたことがきっかけとなっているそうです。キャリア教育とは文部科学省の定義によると、「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」とのことです。職業観の育成を軸として、「働くこと」と「専門知識・技能を得ること」の重要性を生徒に理解させることを狙いとしています。具体的な活動としては、職業体験や外部講師を招いての講演、取材・フィールドワーク、調べ学習などが行われています。

娘が実際にどういうキャリア教育を受けてきたか聞くと、小学校では、近所の宅配ピザ屋にインタビューや職業体験に行ったり、中学校では、将来どんな職業になりたいかを紙に記入して教室で掲示したりしたそうです。ただ単発の活動で系統的に行われていたわけではないため、どこまでの意義があるか疑問を感じました。学校現場に任されている部分も多く、十分なキャリア教育が行われているとは言えないようです。高校に関しても、娘の学校では大学進学のための教育がキャリア教育に置き換えられ、職業や仕事について学ぶような機会はほとんどないようです。

先日、貧困家庭を支援しているNPOの職員の方の話を聞く機会がありました。その方は、子供は親の仕事から職業をイメージするので、例えばシングルマザーの家庭でお母さんがパートの仕事を掛け持ちして大変そうに頑張っていると、子供は仕事に対してそういうイメージしか持たなくなってしまうそうです。そのNPOでは「仕事にはいろいろな選択肢があって、それぞれの仕事には意義があり、仕事をするということは素晴らしいこと」ということを子供にも伝える必要があると考え、キャリア教育に力を入れているそうです。まさに稼プロ!で学んだように、「ありたい姿」を正しく描けなければ、頑張って行こうという気持ちになれません。子供の時から意味のあるキャリア教育を受ける重要性を強く感じました。

私も会社員と中小企業診断士の経験を活かして、自分がどのような仕事をしているのか、また世の中にはどのような仕事があるのかなど、キャリアについて娘と話すことで、キャリア教育を家庭でサポートしていきたいと感じました。将来的には、学校のキャリア教育がもっと充実した内容に改善されていくことを期待したいです。

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 近況(資格) | トップ | 運命の一日 »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (須藤佳代)
2023-10-27 18:21:21
国立青少年教育振興機構の今年6月の調査によると、日本の高校生は職業についての学習や情報収集の取組み率は8割と高い一方で、職場見学といった実体験は1割程度のようです。様々な職業を実際にみたり話を聞くことで、具体的に描いていけたら良いですよね。私も稼プロで色々な職業の方のお話を伺うことにより、子どもにこんな職業があるんだよと話すことができています。
返信する
Unknown (曽我剛)
2023-10-27 23:25:12
須藤さん、コメントありがとうございます。日本の高校生は職業についての学習や情報収集の取組み率が8割とは、そんなに高いのですね。貴重な情報ありがとうございます。うちの娘を見ていると、とても実感できません。でも取り組みが多いのは良いことですね。実体験も今後増えていくと期待したいです。
返信する
Unknown (永岡伸一)
2023-10-28 05:29:08
キャリア教育関連の研修を受けるたびに、若い時にやっておきたかったなぁと思います。しかし当時真剣にできたか、と考えると怪しい気もしますね。実体験に基づいて常に考える習慣をつけていくのが大事なのかもしれません。
返信する
Unknown (曽我剛)
2023-10-28 11:08:45
永岡さん、コメントありがとうございます。そうですね、若い時に真剣にできたかは疑問で、今だから真剣に取り組める部分はあると思います。若い時から継続的に取り組むのが望ましいのでしょう。
返信する
Unknown (杵渕竜也)
2023-10-28 18:11:03
インターネットなど自分でも情報を簡単に取得できる時代ですが、小さいうちから子供たち自身がどれだけ情報収集を真剣にやるかというと?ですね。自分が今の時代に生まれてもそれをやれるかは疑問です。
稼プロ!のように時々キャリアビジョンを考えてもらう場があるのが理想ですよね。
自分は診断士の活動で土日も忙しいので子供に心配されていますが「楽しいから平気」と答えています。楽しい姿を見せるのもひとつかなと思っています。
返信する
Unknown (曽我剛)
2023-10-28 23:12:40
杵渕さん、コメントありがとうございます。そうですね、子どもも時々キャリアビジョンを考えるきっかけが欲しいところです。また子供に楽しい姿を見せることは大事ですね。私も気を付けるようにします。
返信する

コメントを投稿

23期生のブログリレー」カテゴリの最新記事