皆さん、こんにちは。23期の種本淳利です。
最近、「あること」に関心を持ったことがきっかけで、「関係人口」という言葉を特に意識するようになりました。
「関係人口」という言葉は、定住者のことを表す「定住人口」や主に観光客のことを指す「交流人口」とは区別され、「何らかの形で当該地域と多様にかかわる他地域に居住する人々」を表現するものです。人口減少や高齢化によって地域づくりの担い手が不足しているという課題に直面する首都圏以外の地域では、この「関係人口」が地域づくりの担い手となることが期待されています。
出典:総務省「関係人口ポータルサイト」
過去に総務省が実施した「関係人口創出・拡大事業」における具体的取組みは以下の通りにパターン化されています。
・関係深化型:当該地域に実家がある、居住歴があるなど何等かのルーツがある人、あるいはふるさと納税を行った人に対して繋がりを持つ機会を提供する取組み
・関係創出型:当該地域の課題やの課題やニーズと関係人口となる人のスキルや知見をマッチングさせ地域と継続的なつながりと持つ機会・きっかけを提供する取組み
・裾野拡大型:地方公共団体が都市部等に住む個人・企業等と連携し、都市住民等の地域への関心を高めるための取組み
・裾野拡大(外国人)型:地方公共団体が地域住民や地域団体と連携し、訪日外国人と地域との交流を促進し、継続的なつながりを創出するために行う取組み
冒頭に記した「あること」とは、最近、これまでに獲得したスキルや知見を活かした副業(複業)に興味を持っていることと、私が関係人口として属している故郷に何か貢献したいという気持ちが強くなってきたことを指します。そして、既に私自身が上記の「関係深化型」事業と「関係創出型」事業の対象者であることに気付いたのです。
今後、私たち中小企業診断士のビジネスチャンスを考える際にも、
「関係深化(→地域との縁) X 関係創出(→スキルや知見による課題解決)」
をキーワードとすることが、生き生きと楽しみながらキャリア形成と収入アップを図るためのヒントとなるのではないでしょうか。
誰しもどこかの関係人口に属していますね!私も実家の地域で事業をしていくにあたり、このような取り組みがあることを注目していきたいです。
https://www.j-smeca.jp/contents/article/2023_02_article.html
私も松山市役所の地域経済課を取材したとき、関係人口という立場で、帰省でも観光でもない地方との関わり方を創っていきたい、という言葉に大変共感しました。診断士としての宝の山があると思います。