こんにちは。大草です。
中小企業診断士として活動していくと、
文章を書く機会が増えると思います。
できるだけ分かりやすく説得力のある文章を
書きたいものです。
そこでお勧めなのがこの本です。
『文章力の基本』 阿部 紘久 日本実業出版社
この本では「分かりやすく読みやすい文章を書くためのルール」が
紹介されています。
ルールといっても堅苦しいものではなく、文例が多く用いられているので、
気軽に読めると思います。
文章を書くことについて新たな発見があると思いますので、
よかったら読んでみてください。
「読み手の立場に立って文章を書くこと」これが全てのルールの
基本になっています。
この本と関連している次の本もお勧めです。
『文章力の基本100題』 阿部 紘久 光文社
こちらはクイズ形式で実践的に学ぶことができます。
これらの本で文章力を鍛え、その成果を執筆活動で
試してみてはいかがでしょうか。
今晩は、才村です。
以前「中小企業の90%は社長で決まる」と書きました。ユニクロもしまむらも30年前は中小企業でした。そこで、グローバル指向・急成長ベンチャー的経営型のユニクロ柳井社長と国内志向・着実成長日本的経営型のしまむら藤原前社長の印象に残った語録を取り上げることにしました。診断先個々の会社はそれぞれ異なっていますので、両経営者の考えをそのまま適用する必要はありませんが、社会的責任、合理的思考や長期的視点の点で学ぶことが多いと思います。
ユニクロ柳井社長の語録
1.「われわれの店舗では、サービス残業をしている者が1人でもいたら、その店の店長は即降格です。降格された店長は何人もいます。企業としてはサービス残業をそのまま容認しているのはよくない。店長がサービス残業をしていると、販売員までするようになる。他の人の人件費を払わないのは、犯罪だと思います。」
⇒ユニクロでは高い目標(きついノルマ?)が与えられています。そうすると、店長は、人件費を抑制して業績を上げたくなるし、普通の会社なら黙認するかもしれません。柳井社長は、働け、働けとけしかける一方の人かと思っていましたが、そうでないことが分かりました。決められた時間で、いかに効率的に利益を上げるかを考えよということです。同じ意味で「仕事をカットしてでも残業をしないようにしよう。優先順位を付けて、重要な問題から解決していけば、小さい問題は解決できるんです」とも言っています。仕事の進め方として、見習いたい点です。
柳井社長は商売熱心ですが、他方、障害者の雇用にも力を入れていて、ファーストリテイリング社の常用雇用者に占める障害者雇用率は、2008年に8%(法定1.8%)と驚きの数字です。また、商品の下取りにも熱心で、回収した衣服をアフリカの難民キャンプに寄贈したり、リサイクルに回したりしています。
2.「積み重ねがあって、ここぞという時に博打を打ってリスクを取らねば。でもこれは、日ごろの積み重ねがない限りできない。我々の業界は、表面的には派手な業界だと思われているが、生き残っているところを見れば、実に地道な業界だということが分かるはず。賭けるところに賭けた企業だけが残り、成長している。」
⇒フリースが売れると見るや、強気の販売計画を立て、集客し、売上高・利益の急上昇を達成したことが博打を打った例です。これらの話は、マスコミで華やかに取り上げられますが、その裏には、稼げるビジネスモデル構築やノウハウ習得の積み重ねがあったということです。リスクを取り、攻める一方、売上に応じて生産して行く仕組みを作り、毎週毎週、販売状況を判断して、しっかり守りを固めています。
従業員サイドを見ると、店舗販売員の日々の仕事は確かに一定の空間内での地道な作業の繰り返しです。私が長年働いていた工場の現場作業者も同じでした。私は、技術・品質に関心を持って働いてきたので、診断士の勉強をしていても、組織・人事に力を入れようとはしなかったのですが、コンサルタントから、表彰制度や社内新聞発行で従業員のモラールアップを実現している六花亭(帯広の菓子メーカー)の事例や、中小企業は何人も専門分野の異なる診断士を雇えないと聞いて、モチベーション、リーダーシップや労働法規にも関心を持ち始めました。
しまむら藤原前社長の語録
1.「会社勤務というは、人生で一番大事な時期を、そこで時間を潰しているんです。だったらやっぱり楽しくなくてはつまらないじゃない。そのためには、会社の仕事も面白くしなければいけない。社員同士やっぱり意思が通じなければ、『どんなやつがやっているのか』が分からなければつまらないよ。」
⇒しまむらは、人事制度では終身雇用を堅持し、賃金制度では年功給を基本に、穏やかな成果給を組み入れています。人材育成も長期的視点で行っています。藤原前社長は、「『オレが、オレが』という人は、自分の仕事だけを考え、全体や三年後、五年後を考えていない」「長く勤めることは、会社にとっても本人にとっても良いこと」と言っています。
この点、「過度な期待やプレッシャーに耐えられないと、もともと経営者になれないんじゃないですか」とタフなリーダーに期待する柳井社長と正反対です。
経営者がどちらを目指し、従業員がどちらの会社で働く方が満足を得られるかは、個々人の思い、価値観、性格に左右されるので、どちらが正解とはいえないと思います。エニアグラム(性格の9分類)で、タイプ8(挑戦する人)はユニクロ型で、タイプ6(忠実な人)はしまむら型でしょうか。
2.「マニュアル(基準)は固定されていない。常に動いている。また、しまむらが生きていくためには、基準はどんどん変えていかなければだめだ。日本人はマニュアルが嫌いというけれど、押し付けられるからいやなのであって、『あなたも意見を出せば』となれば違ってくる。」
⇒しまむらには横幅1mのマニュアルがあります。従業員が成り行きで仕事をしても、それなりの結果が得られるものの、まずは標準化された方法で行ってみて、そこでなぜそう規定しているのか考え、もっと良い方法を提案し採用されれば、励みになります。しまむらには従業員を信頼して、自発性を尊重する社風があります。先日の経営診断シンポジウムで聴いた未来工業の改善提案制度も「常に考える」という企業文化が裏付けになっていました。
3.「店の外観や内装は、見てくれが良ければいいんです。そうするために、壁の中身は何だっていいんですよ。ポイントは建物の重量を減らすにはどうしたらいいか、ということなんです。重量が減れば、基礎が安くなりますから。」
⇒建物を軽く作って、工事費を安くする発想には気が付きませんでした。中国から安く直輸入した御影石を床材に使うのも、プラスチック床材より豪華に見えるうえ、ワックス掛けが不要であり、水洗いで済むから清掃の手間も掛らないという理由です。一方、お客様も従業員も使うトイレを重視していて、「トイレはホテル以上にカネを掛けろ」ということで、御影石の床・壁にしているという点が面白いです。近くのしまむらを確認したところ、確かに、売場の床面は御影石であり、トイレには御影石製の立派な空間にTOTO製便座が有りました(そこまで合理的なら、K社製節水装置使用かと思ったものの、大小の区別はよくあるレバー式でした。ちなみにユニクロのトイレの床は普通のタイル張り)。
出店日は、いずれも売上が伸びる土曜日、日曜日を前にした木曜日に決めています。世間の常識の大安吉日を全く気にしない合理的思考を貫く藤原前社長の方針です。
4.「もし、私たちが経常利益率10%なら、サプライヤーさんも10%であるべき。一方だけが儲かっているのは変です。」
⇒取引先との良好な関係を築くことが、商売を長く繁盛させるコツだと藤原前社長は考えています。工場でも、原価低減のための単純な納入価格値下げ要求はうまく行きません。最近は経済環境の変化が激しいので、協力会社や卸先に圧力を掛けて短期的利益を得ようとする事例が時々新聞に出ています。やはり、自社の要望をお願いする一方、取引先の要望もしっかり聞いて、「共存共栄」を実現することが、結局、長い目で見て、自社の存続・成長につながるということです。
11/13(日) 植田です。
突然ですが、皆さん、仕事なり勉強するときってどこでされますか。
会社、図書館、自宅などいろいろあると思いますが、自分の場合は学生の頃から圧倒的に喫茶店です。周りの会話や音楽など適度な雑音があると逆に落ち着くんですよね。
ただ、東京に来てからあんまり、ザ・喫茶店みたいな店が少ない気がします。カフェとかファーストフード系の店は多いですが。
東京に来るまでは、大阪や名古屋などがメイン活動場所でしたが、関西は喫茶店が多かったです。会社とか学校に行く前によく利用してましたが、コーヒーを頼むとトーストとゆで卵などがモーニングとして強制的について来ます。朝からこんなに食えるか、っていうぐらいついてくるところもありますが、タダなのでとりあえず文句も言わずに食べます。
ところで、最近、コメダっていう名古屋の喫茶店が東京に進出しつつあります。新聞でスタバ vs コメダという特集が組まれてて、こんなの勝負になるのかって感じました。
でも、確かにクールなイメージのスタバに対し、店の内装も木造チックでメニューも小倉トーストやナポリタンなどを提供している庶民派コメダっていうのは、一時名古屋にいたことがいる自分としては、懐かしく魅かれるものがあります。
ずっと行きたかったんですが、主に東京の西側に展開しているイメージがあり、自宅の江戸川区の近くにはないと思ってました。が、今日、車で浦安の方を走っているとたまたま見つけました。ちょっと他の用事があって今日は行けなかったんですが、今度、行ってみようと思ってます。
世間ではTPP論議などもあり、時代はますますグローバル化・均一化の方向に振れてますが、やっぱり日本企業には独自の主張を出しつつ、頑張って欲しいですね(自分の勤め先はさておき・・・)。頑張れコメダ。
11期生第1号、小山誠一郎です。
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「FIFAサッカー国際副審にして、中小企業診断士」
先日、中央支会の某研究会主催フォーラムで基調講演をして頂いた、
相樂亨氏のキャッチコピーです。
診断士以外の活動分野で有名な診断士、というのはそれほど多くないと思いますが、
相樂氏は当然のように個人名でウィキペディアにも載っていらっしゃいます。
※昨年南アフリカで行われたワールドカップ(W杯)では、
世界で30組90人(主1・副2)しかいない審判員に選ばれ、
A組ウルグアイ・フランス戦などを担当されています。
講演では、W杯舞台裏の人間模様や貴重な映像を交えつつ、
世界の舞台に立つまでの道のりや、審判員の世界をご披露頂きました。
フォーラムのテーマである
「企業内診断士が診断士資格をどのように活かすことができるか」について、
地元栃木県の金融機関に勤務された経験のある相樂氏が
以下のような点で審判としての活動に役立っているとのお話が印象的でした。
○選手・審判に対する抽象化と具体化の使い分け
→場面や相手の立場により話のレベルを使い分けて説明する
○ファウル発生率の分析方法
→エラー(不具合)の発生傾向を調べ、発見・予防策に活かす
○サッカー技術を向上させるためには、不成功の原因を追求する
→精神論ではなく、不具合の原因を辿り解決する
審判員として後輩にあたる方々には、
上記理由から診断士資格を勧められているとのことです。
経験・実績に裏打ちされ、しかもサッカーと診断がリンクした素晴らしいお話。
名刺の表は「国際副審」、裏には「中小企業診断士」。
その強みと相乗効果に納得しつつ、
”刺さる講演”に必要なものは何か、を考える機会にもなりました。
(ちなみに)
ウィキペディアの相樂氏欄に、診断士関連の記述は未掲載。
これが医師や弁護士だと載っているのでしょうか・・・
先週のフルマラソンで5時間切れなかった村山です。
最近走ってないのに、中級者用のシューズで出たのが敗因でした。
ということで、ちゃんと初心者らしくクッションのいいシューズを
買ってこようかと思います。
断じて練習不足とか体重が重いとか、メタボ認定まで後2cmしかない
ことが問題ではありません。
今度、シューズどれがいいか教えてください。>亀田先生
珍しく本屋に行きました。
それはともかく、私、ふだん本はアマゾンでしか買わない人間なんですが、
今日たまたま本屋さんに行ったところ、星海社という聞きなれない会社の
新書が平積みされてました。なんだろう?と思ったら、
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の編集担当者が、立ち上げた新書だそうです。
キャッチフレーズが、「20代・30代-次世代のための教養!」だそうで、
さすがインパクトありますね~。新書は4冊置いてあったんですが、
残念ながらターゲット世代ではないので、華麗にスルーしてきました。
そういえば「さおだけや・・・」の著者は、公認会計士でしたね
確か「女子大生公認会計士の事件簿」で有名になった方ですよね。
弁護士はドラマの定番ですが、行政書士も「特上カバチ」とかドラマになってます。
では診断士は・・・?聞いたことないですね。ドラマとか、漫画とか
小説とか無いような気がします。まあ税理士も司法書士も
社会保険労務士もマンション管理士も聞いたことないんですが・・・
診断士が題材にならない理由を考えてみる
1.カタルシスを感じるシーンを作りづらい・・・
例えば、弁護士のドラマ。弁護士に大概相談が持ち込まれてきます。
殺人だったり、相続問題だったり、問題はいろいろですが、視聴者は
相談者に感情移入し、かわいそう、なんとかしてと思ったりする訳です。
そこで、弁護士がその能力を活かして解決することで、視聴者は
カタルシス、すなわち精神の浄化を感じることが面白さだったりする訳です。
さて、中小企業診断士でそういうストーリー展開ができるか?
っていうと、どうなんでしょう?経営者が、経営不振で追い込まれている場面を
見ても感情移入するのは難しそうな気がします。刑事ドラマでは、
そういう展開もありますが、その場合、大概経営者は殺されちゃいますからね~
経営相談に行くたびにそこの経営者が殺されるとか、「家政婦は見た」じゃ
あるまいし、診断士的には遠慮したいです。
2.企業を題材にするのに診断士は必要条件ではない。
読んでないですけど「下町ロケット」は、企業小説ですよね。
高杉良の「金融腐食列島」とか清水一行の「器に非ず」とか
大好きな企業小説なんですけど、診断士は・・・いらない子ですね。
ちなみに「器に非ず」では散々な扱いですが、ホンダの藤沢武夫は
本田宗一郎の影に隠れてあまり目立たないですが、名経営者だと
思います。
「経営者とは、一歩先を照らし、二歩先を語り、三歩先を見つめるものだ。」
なんて言葉なかなか言えないですよ。
3.語呂が悪い、知名度がない・・・
「中小企業診断士 高見沢響子」・・・・う~ん・・・確かにタイトルにしては
語呂がいまいちよろしくないようです。
知名度もお茶の間には、ないですね。うちの父親は診断士知ってましたが、
母親は知りませんでした。これが一番の原因かも・・・
解決策はあるか?
1.殺されるのが経営者でなければいいのでは?
経営者の友人が殺されるなら問題ないような気がします。
事件を解決することで、診断士の株も上がりそうです。
問題は、診断士の能力とはまったく関係ないことです。
「湯けむりバスツアー」シリーズと何が違うんだろう・・・?
2.そもそもサスペンスドラマにする必要はないのかも?
そういえば、カタルシスを感じることができればいい訳で、
人が殺される必要はなかったですね。
診断士がバシバシと経営課題を解決することができれば、
それはそれでいいのかもしれません。
経営用語が何の説明もなくバンバン出てきたら、
視聴者置いてきぼりですね~
う~ん・・・なんか厳しそうなので、おとなしく
4コマ描いていることにします。