Omega Sessions / Bad Brains (1980)
ハードコア・パンク+レゲエという特異なスタイルの黒人バンド、バッド・ブレインズ(Bad Brains)の初期音源5曲入りEP。1980年の録音とのこと。初期パンクに影響されて結成されたバンドだが、スタイルとして黒人がハードコア・パンクっていうのはかなり珍しいんじゃないか。レゲエのメロディーとの落差が激しく面白い。パンクの方の曲だけ聴いたら黒人バンドとはあまり分からないかもしれない。
彼らを最初に知ったのはニューヨークを中心としたパンク・レーベル「ROIR」からカセット・テープが出ていたから。その昔、渋谷のパルコの裏にこのレーベルのカセットが揃っている小さなお店があり(当時としてはまだ珍しかったファッションとしてのタトゥーをやっている怪しい店だった)、テレヴィジョン(Television)、リチャード・ヘル(Richard Hell)、バズコックス(Buzzcocks)などCBGBにゆかりのあるアーティストの貴重音源のカセット・テープを買い漁っていて、その中のサンプラー・アルバムかなんかに入っていたんじゃなかったかな。
今改めて聴くとさすがに時代を感じるし、あっという間の5曲だが、彼らの特長を充分に味わうことの出来るなかなか密度の高い好EPだと思う。
中古店にて購入(¥100)