Days Go By / The Offspring (2012)
オフスプリング(The Offspring)の最新作(と言っても昨年の作品)。彼らの作品は初期からスタイルとしては一貫していて、スピード感あるストレートなロックに、割合シリアスな曲や超ポップな曲を紛れ込ませるのは今作も同様。時々リスペクトしているアーティストのテイストの混ざったリフも入る。でもヴォーカルのデクスター(Dexter Holland)の歌い方と当人によるコーラスの入れ方はだいたい一緒なので単調にもなり易く、今までのアルバムと聴き比べてもそんなにスタイルに幅がある訳ではない。ファンとすればそこがいいところなんだけれど。
今作も最初のシングル3はまさに正調オフスプリング節とでも言うべき曲だし、セカンド・シングル6や8は超ポップな彼らのもう一面。「かっこ悪い」の一歩手前で遊ぶ余裕が彼ららしい。でも何だろう、巷の評判とは違うが、パターン化し過ぎて全体的に低調と言うか、予定調和で面白味に欠けるというか、煮え切らない感じがするのも確か。
前作発表後の来日公演(名古屋・ZEPP NAGOYA)にも参加したが、相変わらずモッシュだけを楽しみに来ている頭カラッポの若者が多くて辟易し、ライヴ内容も特に悪くはないんだが、なんだか盛り上がらず単調で、楽しみにして行ったのに急速にテンションが落ちていった覚えがある。フロントマンのデクスターが(元々そうなんだろうけど)ライヴではあまり感情を表わさず淡々としていたので結局テンションが戻ることなくライヴ終了となった。アルバムであれだけお遊びするのに…ライヴでは定評のある彼らだから、たまたま名古屋公演が低調だっただけだろうか…。
ブックオフにて購入(¥250)