ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

池の端藪蕎麦 @東京・上野 (※閉店)

2013年07月25日 | 東京都(老舗)

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暇つぶしに浅草六区あたりを少しぶらつくも、日差しの強さと人の多さに閉口し、早々にバスに乗って上野へ。創業1675年(!)という338年もの歴史のある漬け物屋「酒悦」で福神漬けを購入したのち、向かったのは「池の端藪蕎麦」。火事で休業中の「かんだやぶそば」~浅草の「並木藪蕎麦」の流れから昭和29年にこの地で創業との事。昨年、ここ目当てでちゃんと時間を調べて来たのに早仕舞いに遭ってしまい、食べ損ねたことがある。今回も営業時間を確認して午後1時過ぎに訪問したが、店前に張り紙で「早仕舞い」との事。あぶない、あぶない。予定よりも少し早く着いてよかった。HP(音に注意)にも日曜祝日は通し営業と書いてあるが、いつも午後8時まで営業するという意味ではないようなので、休日訪問の際は注意が必要です。

店前には残念ながら入店待ちの列が。昼時は少し過ぎているが、休日の上野とあって人も多いから仕方がないか。一度でも訪問していたら諦めて蓮玉庵に行っただろうけれど、初訪なので我慢して並ぶ。自分の後にも何人も並んでいたがいつもこんなだろうか。しばらく待ってやっと入店。

テーブルの相席で、お酒(菊正宗樽酒)と焼き海苔を注文。焼き海苔は炭の入った海苔箱に入ったもので前から一度注文してみたかった。期待して蓋を開けてみる。中は上げ底になっていて、上の段に海苔が重なって入っている。この海苔に山葵や醤油をちょっとつけながらお酒を飲む。どれどれと下の段を開けてみると…あれっ?炭がひとつも入っていない…(ちなみに燃えカスもなし)。えーっと…これじゃ意味ないんじゃ…。そりゃ酒を飲む時間で海苔がふやけるほど長居はしないつもりだが、火の起こった炭の欠片でも入っていて欲しかったナ。なんか残念。

もう客も入って来なくなったのでゆっくり本でも読もうかと思っていたが、自分はせっかちな性格なのか1人ではいつも長居は出来ず、酒を飲んでいない人よりも早く締めに。ここは蕎麦のメニューも多いので迷ったが、締めにはやはり「ざるそば」を注文。並木藪と同様にざるが裏返しになっており、その上に蕎麦が乗せられている。(※ここのHPのおしながきによると本来のざるそばは「海苔のかかったおそばと、もり汁にお膳返しを加えた汁でお出しする」のだそう)。そばつゆは並木藪ほどでなないもののやはり辛口。スッキリとしていて旨い。蕎麦湯を胃の腑に落として、まだ日差し強い外に出た。(勘定は¥1,700)

※以前から休業中の状態でしたが、残念ながらとうとうお店を閉められたようです。(2016年7月現在)

池の端藪蕎麦

東京都文京区湯島3丁目44番7号

 

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