ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

都亭 @岐阜県大垣市 (※閉店)

2014年09月22日 | 岐阜県(西濃・老舗)

今まであまり馴染みのなかった岐阜県大垣市を散策。大垣城を中心とした城下町なのだが、大垣城から離れた周辺部は自動車社会に合わせて再開発が進み、区画整理もされているようで、意外と古い建物や街並みが少ない。それでも路地に入るといくつか散見出来る。昼食で訪問したここ「都亭」の周辺も区画整理が進んでいるようだ。この店の創業は昭和28(1953)年とのこと。着いてみると3階建の立派な建物でびっくり。店は外から見ると喫茶店のような雰囲気で、暖簾らしきものはなさそうなので、覗いてみるとまだ準備中のよう。少し間をおいて再び前を通ると、黄色い回転灯が点いて営業が始まったようだ。

中に入ると外見と同じく昭和の喫茶店の雰囲気。スツールこそ無いが調理場とは別に喫茶カウンターもあり、まさにそんな感じ。そのカウンターの後ろには似つかわしくないフィギュアなんかも置いてあったりして面白い。テーブル席に座ってメニューを眺め、「都亭特製」と書かれた枠の中からカツライスを注文した。

しばらくして平皿にそれぞれ盛られたカツとライスが登場。切り分けられたカツは千切りキャベツの上に鎮座して、上から薄い茶色のソースがかけられている。脇には付け合わせのスパゲティと溶き辛子。ご飯の脇には福神漬け。サクサクに揚げられたカツは上質な食感。かけられたソースはいわゆるデミグラス・ソースとはちょっと違い、色も味もよりサッパリとしていてやさしい酸味がある。他にはあまり味わったことの無い面白いソース。これがカツと合わさると、肉の旨味とあいまってご飯がすすむ、すすむ。衣と肉の一体感も申し分なく、あっという間にお腹の中へ。この上に「上カツライス」っていうのもあるのだが、並でも充分の旨さ。

このカツだったら、きっと他のメニューも旨い事は間違いないだろう。あれこれ楽しめそうな特製ランチも良さそうだし、自分が好物のオムライスや、カツカレーも味わってみたい。頻繁に通える場所じゃないのが残念だけれど、今度はぜひ家族も連れて来てみよう。(勘定は¥900)

※閉店されたようです(平成29年現在)

 

名代 とんかつ 都亭

岐阜県大垣市俵町115

 

( 大垣 おおがき 大垣市 都亭 みやこてい 名代とんかつ都亭 洋食 とんかつ )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする