ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

浅田屋 @名古屋市西区・那古野 (※閉店)

2014年09月11日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

那古野の古い町並みの中にある麺類食堂「浅田屋」。佇まいはまさに昭和食堂といった感じ。創業は昭和17年(1942)だとか。昼食時を少し回った頃に店に入ってみた。夏用の白い暖簾をくぐると、意外にも入口は自動ドア。中に入ると奥に広く、左側が厨房、土間にテーブル席と小上がりがある。厨房には丈の短い暖簾も掛かっていていい感じ。この日は地元の人達とサラリーマンでいっぱい。人気あるんだなぁ。壁には黒い木札の品書きと、紙の短冊に書かれた品書きがびっしり。うどん、きしめん、そば、ご飯ものと何でも揃っているのが麺類食堂ならでは。小腹が空いている程度だったので、単品できしめんを注文。あっという間に丼が配膳された。

きしめんのつゆは溜り醤油由来でとても濃い色をしている。普通のうどんのつゆと比べたら「真っ黒」と表現していいかも。それでも味自体はさほど濃くなく、(花かつおのせいもあってか)出汁の風味も良く、グイグイと飲めてしまう程度。平打ちの麺はあまり太くなく、柔目の茹で加減。葱、ほうれん草、蒲鉾、甘く煮た揚げ、そして花かつおがのる典型的な具の数々。きしめんとしては強い個性は無く、オーソドックス。でもそれが旨い。

食べ終わる頃には店も空いてきたが、落ち着ける店だな。お手洗いをお借りしたが、奥の奥にあり、生活感溢れる住居部分を通り抜けさせてもらった。この日の夜にたまたまこの店の前をもう一度通ったが、大勢のとても賑やかな声が聞こえてきた。夜も大人気のようです。涼しくなったら今度は味噌煮込みを食べに来よう。(勘定は¥430)

※ご主人がお亡くなりになったため閉店したとのことです(平成29年10月現在)

 ↓ 夜の浅田屋はとても賑やかだった

浅田屋

愛知県名古屋市西区那古野1丁目18-5

 

(あさだや あさだ屋 なごの 円頓寺 えんどうじ)

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このブログについて

2014年09月11日 | このブログについて

<このブログについて>

ブログに訪問下さり、ありがとうございます。

このブログは以前「OCNブログ」にて「ハリーの聴いて食べて呑んで」と題し書き綴った、ハリーこと私が、購入したCDやDVDの備忘録として始めたものを、「gooブログ」に移転して継続している私的な記録です。

<音楽レヴュー>

小学生の時からアナログ・レコードを集め始め、棚が一杯になり、CDになり変わってもどんどん増え続け、最近はブックオフなどのチェーン店や、オークションなどでも簡単に購入出来るようになった為、(自分にとっての)掘り出し物を探しているうちに、以前購入したものを忘れ、また同じものを購入してしまったり、アナログで持っている音源を棚から出すのが面倒だというだけで、わざわざ買い直したり、という愚行が多くなってきましたので、覚え書きとしてブログを始めました。当初はCDレヴューの記事ばかりだったのですが、我が家を侵食するCDの数が余りに増えたため、購入を(これでも)自重しており、だんだんと食べ歩きの記事が多くなってきました。尚、記述の購入金額は、送料等全ての経費を加算した金額です。

<訪問した飲食店の紹介>

以前から老舗飲食店を訪問したり、明治~昭和(~戦後期)の近代建築を見て廻るのが好きだったため、外食の機会は多かったのですが、近年、戦後辺りから始められた(あるいは後を継がれた)飲食店店主の高齢化による閉店が顕著になり、以前に自分が訪問した店に再訪すると、既に無くなってしまっている、というような状況が続いているので、歴史ある店には行けるうちに行っておこうと訪問頻度が高くなっています。ちなみに本ブログにおいて「老舗」とは基本的に昭和20年代までに創業した店を指しています(自己基準)。創業年は一応いくつかの情報を参考にしていますが、店によっては記述がまちまちだったり、そもそも創業年については適当な事を述べている場合も多いので、あくまでも参考とし、このブログからの引用はお控え下さい。

食べ歩きのレヴューに関しては、原則、店内撮影はありえませんので味気ないものになっております。基本的に写真は店の外観のみ(一部例外はあると思います)。しかも小さい写真にして、店先の細々としたものが分かりにくいようにしています。特に(色々な意味で)ひどいと思った店はレビューいたしません(そのため訪問していても記事にしていない店は沢山あります)。少々辛口のコメントを書く事があっても、行く価値の無い店は一店も掲載しておりません。食の嗜好や基準は人によって様々ですし、たった1回、あるいは数回の訪問だけでその店を計ろうなどとは毛頭考えておりません。味だけでなく雰囲気、人、佇まいも味わっておりますので、その店の好き嫌いは、皆様がぜひ実際に店に行ってお感じ下さい。

以前の記事には、店がオフィシャルのホームページを立ち上げていない場合、営業情報閲覧の為、店名に某有名ログのリンクを貼ることが多かったのですが、(基本的に)店側に掲載拒否権が無いあの会社の傍若無人な方針と、「CP」ばかりで”風情”や”歴史”を解しない酷いレビューが目に余るあのサイトがどうしても好きになれませんのでリンクは止めにしました。

記事は実際の訪問日時と記事にした日とは著しく乖離があります。1、2ヵ月以上遅れて記事にすることがほとんどです。嘘偽りはありませんが、載せた金額や内容は訪問時のものとご理解下さい。

<近代建築の観察>

歴史には疎いし、建築に関する基本的な知識も全くありませんが、近代建築(このブログでは明治~昭和期の建築)を見て廻るのが好きです。これが江戸時代以前の建物になるとほとんど興味がなくなるのが不思議ですが、西洋の様式を急速に採り入れ、和式と融合させていった時代と進取の気風、その名残りに面白味を感じているんだと思います。観察はしても考証など出来る訳でもないので、現場に立って「うわぁ」「すげぇ」「ふぇー」など間抜けな声を出して面白がっているだけです。建築年に関しては一応、国及び各都道府県市町村のデータや新旧の書籍、複数のブログ等を参考にさせてもらっていますが、データの食い違いが多い為、参考程度として載せています。

<その他>

掲載している写真は一部(メーカー等から公式に発表されているもの)を除いて基本的に全て自身で撮影したものです。転載はしないで下さい。記事の内容について引用、転載をされる場合はご連絡下さい。

ハリー

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