Sin City (UNCUT Magazine) / Various Artists (2004)
英音楽誌「UNCUT」の2004年2月号の付録CDは「Sin City : 14 L.A. Rock Classics」と題して、米ロサンジェルスにちなんだロックを14曲収録。時代は様々で、全てのアーティストがLA出身かどうかは知らないが、錚々たる面子のコンピレーション・アルバム。付録CDを編集させたら2大巨頭の「UNCUT」と「MOJO」。どちらもイギリスの音楽誌というのもすごいが、それぞれにクオリティの高いCDを編纂し、付録としている。近年はどちらかと言うと「MOJO」誌の方が企画もセンスも含めて優位じゃないかと思うが、どちらにせよ雑誌の付録とは思えない素晴らしい内容。日本でもほんの一時、雑誌に付録としてつけるCDがモノになりそうな気配があったが、結局雑誌自体の値段が上がってしまうのと、企画の上で長続きせず、尻すぼみになってしまった。
L.A.のロックというくくりが日本人には分かりづらいが、アメリカの音楽業界では今でもそうした振り分け方(西海岸、東海岸、南部など)が残っているのかな。自分のイメージとしては、明るく、屈託のない音楽と、それに相反する屈折した音楽という2面性を感じさせるのがLAの音楽という感じがするが、どうだろう。いわゆる一般的に誰にも知られたような曲は収録されていないのだが、LAを語るにおいて重要なアーティストが多数収録されている。ロックと言いつつ、現在のL.A.において重要なヒップ・ホップのN.W.A.も収録されているのがミソ。最後にドアーズ(The Doors)の「L.A.Woman」が入っていたら自分にとっては完璧だったな。それだとベタ過ぎて蛇足か。
オークションにて購入(¥504)
01 Shiva Burlesque - Do the Pony
02 The Flying Burrito Brothers - Sin City
03 Little Feat - Tripe Face Boogie
04 Tim Buckley - Chase the Blues Away
05 Green on Red - Sea of Cortez
06 Rickie Lee Jones - Little Mysteries
07 Wiskey Biscuit - Kids Hangin' Out
08 Gene Clark - Dark of My Moon
09 The Blasters - Hollywood Bed
10 Frank Zappa & The Mothers of Invention - Son of Suzy Creamcheese
11 Jane's Addiction - Strays
12 N.W.A. - Straight Outta Compton (Extended Mix)
13 Randy California & Spirit - 2000 Miles
14 Love - The Red Telephone