岐阜市内で呑んで、家に帰る前の午後10時過ぎ、〆に向かってしまったのはまだオープンして1年くらいの「三日月バル」。JR岐阜駅から北へ向かった路地にある。最近どこもお洒落なバルが増殖しているが、このお店もそうかと思えばちょっと違う。目当ては酒ではなく、カレー。それも南インドカレー。以前JR岐阜駅構内に「エリックカレー」(そうです、あの八重洲地下街で人気のあの店の系列)という店があり、店はカフェみたいな中途半端な感じだったけれど、そこで出していた南インドのカレー(ミールス)がカレー好きな人にめっぽう評判だった。自分も何度か行って食べたが、教えてもらったところによると、南インドは菜食主義者が多いらしく、カレーも野菜と豆を多用して、サラッとしていて、それでいてスパイスの爽やかさが強い、旨いものだった。それが、評判にも関わらず、なぜか店名や営業形態がコロコロと変わり、結局今はどうなっちゃったのか…(その後は知らず)。会社経営の店はよく分かりません。それはさておき、そこでそのカレーの調理を担当していたという女性がやり始めた店となれば、とりあえずお酒よりもカレーが気になる。
店は明るいカラーの扉でお洒落な雰囲気。カウンターにスツールが並んでいて、この日は平日の夜遅い時間とあって先客は数名のみ。カウンター内には女性がひとり。この方が例の方かな。とりあえず時間も無いので、酒も頼まずに「3種のカレーとライス」を注文した。厨房といってもあまり大きくないので調理はここでしていないかもしれない。カレーもレンジで温め直していたようだ。しばらくしてステンレスの大きなプレートに同じくステンレスの小鉢が3つ載ったカレーが配膳された。
鼻を抜ける爽やかなカレーの香り。ライスは長粒種のバスマティ米(たぶん)。パクチーが少しと少量の和え物みたいなのものが添えられている。パーパド(薄い煎餅みたいなの)も1枚のっている。いつも思うんだけれど、これって砕いて混ぜるのか、そのまま食べるのか…。3種はサンバールとキーマ・カレーとあと何だったっけな。サラッとした口当たりのカレーは香り良く爽やかで、辛さもしっかりあり、もちろんライスとの相性は抜群。食後もすっきり。出身の店と変わらず旨かった。カレーの事には全然詳しくないが、最近巷に溢れるナンをメインにしたインド・ネパール人の店で食べる油の多いカレーよりもずっと好み。胃がもたれることもなく、どれだけでも食べられそう。ちょっと慌てて食べたので、またゆっくり味わって食べたい(ここバルだけど…)。(勘定は¥1,150)
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岐阜県岐阜市住田町2-20
(みかづきバル エリックサウス エリックカレー ニュートンサーカス)