以前からずっと行く機会を伺っていた岐阜市昭和町の麺類食堂「末廣屋」。日曜休みの店なので平日に何度か訪問したが、すでに昼の営業時間が終わって暖簾がしまわれていたり、何らかで休業だったりと、なかなかタイミングが合わなかった。この日は岐阜市内で仕事があり、チャンスを逃すまいと昼食時間ちょうどに訪問。近隣は昔ながらの狭い道が入り組んだ通りにあり、ずっと昔からそこに存在しただろうその店構えはなんとも渋く、素晴らしい佇まい。暖簾をくぐると、中は予想に反してきれいにリフォームされており、土間も塗り直してあるし、腰壁も新しい。老夫婦で賄っていて、表の通りに面した格子の入った窓部分にはしっかりと麺打ち場があった。
テーブル席のベンチシートに腰を下ろし、じっくりと品書きを眺める。麺類、ご飯もの、洋食、中華そば、とひと通り揃っている。熟考ののち、カツ丼を注文(←結局それかいっ)。テーブルの上にはお茶がやかんのまま置いてあるのんびりとした雰囲気。調理をする主人の手元は見えないが、カツを揚げる音が止んだかなと思うと、ザクッ、ザクッと包丁を入れる音(この音大好き)。そして「お待ちどうさま」とカツ丼が運ばれた。カツは大きめのサイズで、オーソドックスなカツ煮玉子とじタイプ。揚げたカツの衣にしっかりと滲みたつゆで、安心の旨さ。カツにかぶりついて、ご飯を掻き込む。添えられたタクアンをつまみつつ、あっという間に完食。次は是非とも手打ちの麺かオムライスを食べてみたい。(勘定は¥630)
↑ 長良川に架かる「忠節橋」(昭和23年・1948・建造)。この橋で4代目で、ほぼ建造当時のままだとか。2005年までは自動車と一緒に路面電車(名鉄岐阜市内線)が走っていた。
末廣屋
岐阜県岐阜市昭和町3-12
( 岐阜 ぎふ 昭和町 末廣屋 末広屋 すえひろや 麺類食堂 大衆食堂 手打うどん 手打ちうどん かつ丼 中華そば 天ぷら入り中華そば 天ぷら中華 閉店 廃業 )