岐阜駅周辺で少し呑み足りないナと付近をウロウロ。玉宮町の辺りは新しい店も増えて活気があるが、最初からポスターが作られていたり、品書きがバッチリと印刷されてしまっているような会社作りの店にはあまり興味が湧かず、なかなか飛び込める店が見当たらなかった。JR岐阜駅の正面の大通りに出た時に、評判が良くて前から入ってみたかった店「手酌割烹・てら田」が目に入った。へぇ、ここだったのか。外からカウンターに空きがある様子が見えたので飛び込んでみる。店はカウンター席と奥に部屋があるよう。カウンター席に腰を下ろし、まず冷たいお酒「房島屋」をもらう。つまみには「ほやのこのわた和え」と「飛騨牛のすじ煮」を。
割烹らしく調理服にネクタイを締めた主人が調理し、若い子が補佐をしている。あとは女性給仕が数人。広くない店なので、店員や他の客の所作が目に入るが、この日は客層のせいもあってか、予想に反して何だかガチャガチャとして騒がしい雰囲気。注文も立て込んでいたのか、主人はやや神経質そうな感じで調理を進めている。酒肴はどれも旨い。追加で「とうもろこしの天ぷら」を。こういう店では自分が普段作らないものを頼むことが多い(自分は天ぷらの調理が下手なので…)。天ぷらはかなりのヴォリュームで、言うまでもなく揚げたては抜群に旨い。自然な甘みも充分。この頃には生酛の代名詞「大七」をぬる燗で追加。塩とつゆで食べ進むが、1人ではお腹がいっぱいになってしまった。
酒も料理も旨いし、もう少し落ち着いて呑みたいが、若い衆が自分の目の前で大きな音を立てて皿を洗い始めたり、ラーメン屋のように調理タイマーの音が鳴ったり(使ってもいいけれど、今は音がせずライトが点滅するいいものがありますよ…)と、いかんせん調理場も含めて、終始バタバタとしていて落ち着かないので、ここまでと切り上げた。ただ、自分に付いてくれていた給仕の女性はその空気を感じていたとみえ、帰り際に「すいません」と一言。こういう”察する”ことの出来る人は店の「宝」だなァ。次は予約してコースを試してみようかな。(勘定は¥4,000程)
手酌割烹 てら田
岐阜県岐阜市吉野町5-14
( 岐阜 ぎふ てらだ 寺田 割烹 かっぽう 居酒屋 JR岐阜駅 名鉄岐阜駅 岐阜駅前 岐州 餃子専門岐州 ランチ )