ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

赤福本店・朔日餅 (頂き物) @三重県伊勢市

2016年11月04日 | 三重県(老舗)

縁あってほぼ毎月「朔日餅(ついたちもち)」を頂いている。そう、あの伊勢神宮参道にある「赤福」(創業宝永4年・1707)の朔日餅。不祥事やお家騒動が明るみに出てイメージダウンした赤福だけれど、現在はすっかり人気を取り戻している。ご存知の方も多いと思うが「朔日餅」とは毎月1日に赤福本店が売る、その月1日限定の和菓子。前日の午後5時から列整理券が受け付けされ、なんと掛け値なしの朝3時30分から並び、列整理券が配られ、4時45分から発売が開始されるという、ものすごくハードルの高いもの。近隣の駐車場からシャトルバスも出るというから凄まじい。もちろん現地でしか手に入らないので、他所の土地に居ればほぼ不可能なのだが、知り合いが毎月わざわざ律義に持って届けに来て下さるのだ。その知り合いがどのように手にしているのかは詳しく知らないのだが(ご苦労はわざわざ訊かない方がいいだろうナ…)、ありがたや、ありがたや。

今月11月の朔日餅は「ゑびす餅」。風情ある絵柄の伊勢千代紙で作られた包みを開けると、いつもの朔日餅と書かれた箱(写真下左)の中に菓子が並んでいる。今月はめでたい恵比寿様の絵が描かれたポストカードと本物の稲穂(写真下右)が同梱されている。すごい。これ用意するだけでも大変だろうなァ。ゑびす餅は黒糖味と柚子風味の2種類で、それぞれ「打ち出の小槌」と「小判」の焼印が押してある。黒糖味は皮も黒く、柚子味はやや黄色がかった白い皮。商売の神様、恵比寿様とお伊勢さん、それにいつも持って来て下さる某氏に(心の中で)手を合わせてから頂く。もちっとした皮の中に、赤福餅に使われているような滑らかなこし餡が入っている。黒糖の方はしっかりとした風味。柚子の方はほんのり香る程度でわざとらしくなく、どちらもとても美味しい。この味わいの後ろには色々な人のご尽力があると思うと感謝の気持ちなくしては頂けない。また次もよろしく(笑)。←バチ当たり

 

↑ 朔日餅用の箱(左)と、11月の朔日餅に入っていたえびす様のポストカードと稲穂(本物!)(右)。

 

↑ 11月の朔日餅「ゑびす餅」の説明書き(左)と、黒文字(楊枝)の包みの挿絵(右)。

赤福本店

三重県伊勢市朝熊町2015

 

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