You Can't Do That On Stage Anymore Vol.1 / Frank Zappa (1988)
苦手だ苦手だと言いながらアナログで数枚、CDでも4~5枚程所有しているフランク・ザッパ(Frank Zappa)。これは88年にライコから発表されたライヴ集の第1弾で、全6タイトル(各2枚組計12枚)発表されているシリーズ。彼らの多彩な音楽と超絶テクを味わうなら何は無くともライヴ盤というファンも多く、その中でもこれを推す人が多い人気盤。正直ザッパには心から入り込めている訳ではないし、こんなのに手を出し始めたらえらいことになるかも(笑)となかなか手を出さずにいたが、やっと手にしてみた。内容は1969年から1984年までのライヴ集。
音質の差はあるものの、全体を通して聴いてみても時代的な違和感があまり無いのがスゴイ(もちろんシンセの音などはあるが)。超越しているというか、一貫しているというか。関わったアーティストは40人以上。その誰もが凄テクで鳴らした猛者ばかり。もうその情報だけでおなか一杯だが、どうやってコンダクトしているのだろうと不思議になるくらい複雑な展開の曲も多く、転調、改題、爆発、陶酔、と2枚通して聴くとぐったりしてしまうような音の洪水。自分はザッパの歌詞世界を理解している訳ではないので、彼の音楽で一番重要なユーモアを解しないのがもどかしいが、音楽的に”ごった煮”でジャンルを超越していて「ザッパ」としか言えない世界。心から好きかと言われるとやはり「うーん…」と言葉に詰まってしまうが、何度も針を落としてしまう不思議(CDだけど)。
オークションにて購入(¥700)
- CD (1995/5/16)
- Disc : 2
- Format: CD, Original recording remastered, Import, Live
- Label : Zappa Records