ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

つくは祢屋 @名古屋市昭和区・吹上

2018年04月11日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区 老舗)

昭和区の吹上駅と御器所駅の間、阿由知通にある創業天明元年(1781)という200年以上の歴史がある和菓子屋「つくは祢屋」。実は今までこの店については全然知らなかったのだが、熱田神宮御用達で現在十代目。知る人ぞ知る有名な菓子があると知って寄ってみた。ごく普通の店構えだが、ウインドウの中にある重厚な木製看板が目につく。店内はガラスショーケースのみのこじんまりとした造り。丁寧な物腰の主人が出ていらっしゃって、すぐにういろうを2種試食させてくれた。どちらも滑らかな口当たりで旨い。ういろうだけでなく様々な菓子が並んでいて心惹かれたのだが、購入したのは「そぶくめ(曽福女)」というお菓子。名前だけ聞いてどんな菓子かもあまり知らずに購入して持ち帰る。

「冷蔵庫で冷やして」と書いてあったので、ずしりと重い包みを冷蔵庫へ。そして開封してみた。中は缶入りになっていて、コンビーフのように付属のハンドルを使ってくるくると巻きながら側面を開けていく(←楽しい)。中から出てきたのは茶褐色でういろうとも羊羹とも言えるような塊。これを付属のヘラで切り、別添えのきな粉をたっぷりとまぶしていただく。つまりわらび餅のようなのだが、食感はあれほどプルプルとした弾力は無く、やはり羊羹的な感じで舌触りがとても滑らか(材料からいくと”羊羹”でいいのかな)。きな粉に砂糖は入っておらず本体の控えめな甘さときな粉の風味のみ。これが素朴でなんとも旨い。ある程度日持ちするし大きいので数日に分けていただいた。こちらにはまだ食べてみたい焼菓子や最中もあったので、次はそれらを買いにまた寄ってみよう。(勘定は¥1,512)

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↓ 昭和区丸屋町にある長野県の物産を売る店「信州屋」(大正末期建造)。名古屋市の登録地域建造物資産に指定されている。

↓ 立派な黒塀の中の大きな日本家屋に応接用の洋館のある一般住宅(建築詳細不明)。敷地を見ても分かるが、たいてい医者や地元の名士の家であることが多い。。

↓ 瑞穂区役所前の「瑞穂通三丁目市場」(建築詳細不明)。”公設”ではなく”公認”の市場。こういうのはどういう区分分けがあるのだろう。平日に前を通ったことがないが営業しているのかな。

 

 


 

 

御菓子処 つくは祢屋 (つくはねや)

愛知県名古屋市昭和区阿由知通2-5-4

 

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コメント (2)
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