Both Sides Of The Sky / Jimi Hendrix (2018)
没後48年にして、ライブ音源を含めるとオフィシャルでもほぼ毎年のように新作が出ているジミ・ヘンドリクス(Jimi Hendrix)。現役アーティストよりも短いスパンで次々と作品が出され、版権を持っている遺族側の正式な発売の他、いまだに元マネージャー経由他でも音源が出ているので、スッキリするだろうと思われていた彼のディスコグラフィーは結局80~90年代から大して変わらず混沌としたまま。本流のこちらは今回もプロデューサーがJohn McDermott、Eddie Kramer(娘はお飾りだろう)なのでもちろん安心して聴けるが、これらの音源もまるっと完成テイクが存在した訳ではないだろうから、残された膨大なセッション記録からツギハギしているはず。ジャケットが今ひとつ本人の顔付きのように感じられれないのは気のせいだろうか?
音源はExperience期と、Band Of Gypsys期が混在しているが、時期はそんなに遠くないので違和感は無し。過去に似たような作品が数多発売されているとあって、正直もうどれを聴いても前ほどの感動は無くなってしまっているが、やっぱり買ってしまうし聴いてしまう。今回の目玉はスティーヴン・スティルス(Stephen Stills)がヴォーカルを取る5、11と、ジョニー・ウインター(Johnny Winter)と共演する8。スティルスのソロ作品にはクレジットされていたので、ジミのやり方からいって膨大なセッション音源が存在することは想像がつくが、曲中のジミの存在感は希薄で(特に11)、一聴して分かるような”らしさ”はあまり感じられない。でも若々しいスティーヴンの歌声は魅力的。
amazonにて購入(¥1,438)
- CD (2018/3/9)
- Disc : 1
- Format: CD, Import
- Label : COLUMBIA