JR四日市駅周辺。そのインパクトある佇まいを楽しませてもらった三和商店街の北に、古いアーケードのある本町商店街がある。ところどころ虫食いの更地(駐車場)になっていて、こちらもすでに廃業したと思しき店が多い。とても雰囲気のある店舗跡がいくつも残っていた(写真下)。往時に寄ってみたかったなァ。
そんな中に和菓子屋「金城軒」があった。寂れた商店街にあって店前まで来ると何人もの人達が名物「太白永餅」を買い求めて思わぬ列をなしている。創業は慶應4年(1868)という老舗で現在7代目だとか。自分が店に入った後にも店前に車を一時停車させて買い求める人が続く人気ぶり。お土産で購入していくサラリーマンらしき人もいれば、完全に地元の方で普段使いしているだろう女性もいらっしゃった。店は太白永餅を置いているショーケース分だけのこじんまりとしたスペース。自分はまだ周辺を散策する予定があるので箱買いは出来ず、いつものように少量で分けてもらった。
家に帰ってから女将さんに包んでもらった紙袋を開け個別包装された「太白永餅」をいただく。粉を吹いた永餅(長餅)は、以前に桑名で買った「安永餅」とよく似ていて、少しだけ焦げめがついている(ちなみにあちらの創業は天文19年・1550年)。やや硬めの皮からかぶりつくと中にはあんこが。その長細い形が食べるのにちょうど良く、香ばしい独特の皮が旨い。嫁の好物なのでもちろん嫁にも買ってきた。嫁は1つでは足りない様子。次はちゃんと箱買いしないと。
↓ 店からそう離れていない蔵町の線路沿いで目についた「下里薬局」(建築詳細不明)◇。アールのついた壁面がとてもいい感じ。小さい写真で分かりづらいが前面はすべて豆タイル。
↓ 現在は廃校になっているようだが門は昔のままの「旧・四日市市立納屋小学校校門」(建築詳細不明)◇。古いものではないかもしれないが親柱頂部の飾りがカッコイイ。
↓ 現在は「イオンモール四日市北」の飲食テナントに利用されている豊洲原町の「旧・東洋紡績株式会社富田工場原綿倉庫」(大正6年・1917・建造)◇。登録有形文化財に指定されている。
三重県四日市市本町6-7
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