ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ジェリー・トーンズ / ケン・イシイ

2018年06月12日 | テクノ・デジタル・ダンス

Jelly Tones / Ken Ishii (1995)

90年代初頭といえばオルタナティヴ・ロック全盛。その頃自分の耳に”テクノ”という言葉が入ってきた。当時すでにロックとテクノロジーの融合を目指すダンサブルなバンド(ビースティーズやベックなど)は増えていたし、いろんなジャンルのアーティストがコラボするのは流行りでもあったが、自分の中で”テクノ”っていうとYMO辺りで止まっていたので、えらく古い呼び方を引っ張り出してきたもんだとすごく違和感があったのを覚えている。特にヨーロッパで盛んだった野外ロック・フェスでDJが客を踊らせるという形態が増えていったようだ。そんな中で日本人にも有名なDJが居ると知ったのがケン・イシイ(Ken Ishii)だった。早速このアルバム「Jelly Tones」を買ってみて「お、今のテクノってこういう事なんだ」と初めて理解。当時このアルバムはロック好きからもかなり評価されたんじゃなかったか。

なぜ急にこの古いアルバムを聴いたかというと、たまたまネットで音楽系のサイトを見ていた時に、久しぶりに彼のDJプレイの映像がやっていたから。驚きなのはあれから20年以上も経っているのに彼がまだ現役バリバリで、相変わらずヨーロッパを中心とするシーンではリスペクトされているということ。ジャンルがジャンルだけに生き残り競争も厳しいだろうがすごいことだ。このアルバムと99年の「Sleeping Madness」しか持っていなかったので、その間のアルバムやEPをまとめて購入したら、おまけでこのアルバムが付いてきた。懐かしー。

久しぶりに聴いてみたら「あれ?自分の持っているアルバムと何か違う…」。自分が所有していたのは輸入盤だったが、この日本盤は収録曲や曲順が若干違っていたのだった。全然知らなかった。冒頭からクールに、そしてグイグイ引き込む彼独自の音世界。感触がやはり外国人DJとは違っていて、何となく東洋風のテイストが混じっているように感じるのがかっこいい。なので収録曲「EXTRA」のPVのように「AKIRA」のような近未来の荒廃した東京というイメージがぴったり。余程古く感じるかなと思いきや、クールな音像は今でも全然違和感が無くカッコ良かった。

オークションにて購入(¥87)

  • CD (1995/12/1)
  • Disc : 1
  • Label : ソニー・ミュージックレコーズ
コメント (2)
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アーサー @滋賀県近江八幡市

2018年06月12日 | 滋賀県

滋賀県近江八幡市を散策。レンタサイクルを借りられず、歩いての強行軍。途中で昼食に寄ったのは洋食店「アーサー」。番地を頼りにスマホのマップで店を探すが、通りから外れた住宅街の中へ。そこに緑に包まれた看板も見当たらない店があった。外壁には「ASA」とある。「Arthur」じゃなかったのか(笑)。昼は過ぎていたがやっているかも分からないままひっそりとした店の中へ。すると老齢の主人と女将さんがいらっしゃって、不意を突かれたのかビックリした顔をされた(苦笑)。慌てて客席の照明が付き、クラシック音楽が流れ始める。店内はカウンター席が4つ程、テーブル席が7つ程で意外と広く、厨房も広い。座った席は木陰になっていて落ち着いた雰囲気。晴天の中を歩いてきたのでビールを所望。キリンラガーの中瓶とコップ、それにコップに入った枝豆風スナック菓子が付いてきた。メニューを眺める。「エスカルゴ」や「ミートパイ」「鴨」までラインナップされている本格派。デミグラスソースを味わいたかったので「合挽きハンバーグ」を注文した。ソースはキノコか玉ねぎを選べるという事で「キノコ」を。

ゆっくりとビールを味わいながら調理を待つ。ハンバーグはその場で包んでいるようでペッタンペッタンという音が響く。後から来た客はランチのセットは無いか尋ねていたが、そういうものは無く単品のみだそう。潔い。静かに調理が進み、プレートが運ばれた。綺麗な小判型に整えられた「合挽きハンバーグ」にはジャガイモ、カボチャ、スクランブルエッグ、パセリが添えられている。ハンバーグはふわっとした口当たりで軟らかく、デミソースの味わいも濃過ぎず優しい感じ。ソースにキノコ(エノキダケ)の風味が合わさって旨い。これをビールと味わう昼下がりだもの、幸せに決まっている。また機会があるといいナ。(勘定は¥1,500程)

 


 

↓ ヴォーリズ建築のひとつ土田町の「旧・柿本・パーミリー邸」(大正13年・1924・建造 ※1926年説も)。ずっと個人が所有していたらしい。数年前まで改修プロジェクトが進んでいたようだが、現在は2,850万円で売りに出ていた(笑)。※写真4枚目不動産広告記事

 

 ※

↓ そのすぐ近くにある、これもヴォーリズ建築「旧・浪川邸」(大正12年・1923・建造」。フェンスは新しいが、建物はそのまま。傷みの激しい部分も見えるが交通量の多い県道脇でよく保っているものだ。

 

↓ 池田町にある「吉田悦蔵邸」(大正2年・1913・建造・写真下左)と、「ウォーターハウス記念館(旧ウォーターハウス邸)」(大正2年・1913・建造・写真下右)。「ウォーターハウス記念館」は公開されていて(なぜか屋内写真撮影は禁止)、中に入ると何だかそぐわない寝具が置いてあったりしたので尋ねると、現在も研修の宿泊などで使うことがあるのだとか。

 

 

↓ 「旧・近江兄弟社ダブルハウス」(大正10年・1921・建造)。建物を取り囲む煉瓦塀や、特徴ある門扉、門柱などを見ることが出来る二世帯住宅。現在も一般住宅として使用されているようだが、どういう人が住んでいるんだろう。この地区には他にもW.M.ヴォーリズの設計した住宅が残っているが、徒歩での移動時間の関係上、全部は観られず(涙)。

 

 

 


 

 

レストラン アーサー

滋賀県近江八幡市中村町12-6

 

( 滋賀 しが 近江八幡 おうみはちまん 洋食 洋風料理 ハンバーグ 近代建築 近江兄弟社 ウィリアム・ヴォーリズ ヴォーリズ建築事務所  近江ミッション 池田町洋風住宅街 )

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