自分にとっては全然ゴールデンじゃないゴールデン・ウィーク中、1日空きそうな日があったので思い切って遠出して近代建築の宝庫、滋賀県の近江八幡へ。JR岐阜駅から東海道線で米原まで行き、琵琶湖線に乗り換えて近江八幡駅に到着するも、ICカードがJR東海とJR西日本のいわゆる”またぎ利用”で自動改札で止められ、いきなり現金支払いを要求されてしまう(別に現金持ってるからいいけれど何だか…)。加えてあてにしていた駅前のレンタサイクルが全部貸し出し中で、すべての予定を徒歩でこなさなければいけない予定外のアクシデントが続く。
さて滋賀といえば”近江牛”。色々な店があるが、ひとりだと入りづらい大店は避け、自分が気になったのは駅からも遠くない「かね安」。創業は昭和22年(1947)だとか。店に着くと精肉店が見えたので入ろうと思うがどうも飲食出来る様子ではない。ぐるっと周ると何とも鄙びた佇まいのお食事処と書かれた入り口があった。一応サンプル棚もあるのだが、ボロいテント屋根と小汚い暖簾(失礼)が掛かっていて…。店に入るとカウンターと小上がり席が2つのこじんまりとしたスペース。雑然とした店内には先客が2組4名。カウンターに座り、黒板に書かれた品書きを眺める。さすが近江牛、店の体とは裏腹に上は1万円以上の時価から、下でも軽く野口越えという値段。ちょうど小上がりで「すき焼」を食べていらっしゃった方が居たのだが、女将さんは盛んに「東京なら数万円だよ」とか「いいのを食べないとダメ」と力説して肉質には自信がある様子。
まだ他にも予定があるということで日和って”近江牛雌牛使用”という「焼肉丼」を注文した。さほど待つことなく出された「焼肉丼」は、焼かれた沢山の細切れ肉がご飯の上にのっている。上から刻み海苔。付け合わせはひじきとたくあん。肉の味付けはかなりあっさり控えめ。なので質の良い肉の脂の甘さがしっかりと味わえる。丼ぶりは大きくないのでご飯の量は少なめで肉の脂が下に溜まるほど。肉質の良さがよく分かる味付けだろうことは分かるが、正直バランスは悪く、すき焼きの味付けの偉大さを再確認(笑)。もちろん肉自体は旨いのだが値段と丼ぶりの完成度を考えるとやや中途半端。思い切って奮発してすき焼きか何かを食べたほうが良かっただろうナ。(勘定は¥1,200)
↓ 「近江金田教会」(昭和25年・1950・建造)◇。国登録有形文化財。教会を設立したメンタームで有名な「近江兄弟社」の岡林牧師はあの”岡林信康”の父なのだとか。
滋賀県近江八幡市鷹飼町747-1
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