ふと店の前を通ったら中の様子が見え、いつものようにいっぱいではなさそうだったので思わず暖簾をくぐってしまったのは、伏見の創業昭和24年(1949)のどて焼き(味噌おでん)の店「島正」。いつも混んでいて店に入るのは4年ぶりくらい。変形カウンター席はほぼいっぱいの盛況で、少し詰めてもらい入口付近に腰掛ける。自分の後は数人入って満席になった。カウンターの内側には主人と女将さんをはじめ、若いのも2人居て大忙しの様子。涼しい夜だったので最初から「上等賀茂鶴」(広島)を常温でお願いする。近くの老舗「大甚」も賀茂鶴なのだが何かいわくがあるのだろうか。ちろりとコップが渡される。”どて焼き”と呼ばれる味噌おでんのタネは「豆腐」「里芋」「玉子」をお願いした。
平皿に盛られたおでんダネは串に刺さったまま。八丁味噌のつゆがしっかりと染み込んで濃く色づいている。こちらでいつも思うのだが、皿につゆは盛ってくれないのでタネだけ食べる感じになる。どうしてもタネが乾き気味になるので少しでいいから上からかけてくれると嬉しいんだけれど…(頼めばやってくれるのかな)。濃い見ためとは違って口当たりも味もあっさり。「串カツ」を2本追加。味噌でもソースでもOKだが、味噌で。カリッと揚がった串カツが、くぐった味噌でだんだんふやけてくるのも旨い。いつも腹が減っていない時に来るので食べたことがないが、次は「どてめし」か「どてオムライス」を食べてみようっと。(勘定は¥2,100)
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↓ 道の向こうに建つ、新築なった夜の「御園座」はこんな感じ。
愛知県名古屋市中区栄2-1-19
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