80 / B.B. King & Friends (2005)
2005年に発売されたB.B.キング(B.B. King)のアルバム。タイトル通り80歳を記念して作られたアルバムで、フレンズ(ゲスト)が誰であれ右チャンネルから聞こえてくるギターは御大の演奏だそう(ま、あの独特のトーンなので聴けばすぐに分かる)。収録曲と参加したアーティストは以下の通り。収録曲はB.B.のレパートリーに加えて他の人の曲を演っていて、何といってもフレンズの面々が豪華そのもの。
01 Early In The Morning (Van Morrison)
02 Tired Of Your Jive (Billy Gibbons)
03 The Thrill Is Gone (Eric Clapton)
04 Need Your Love So Bad (Sheryl Crow)
05 Ain't Nobody Home (Daryl Hall)
06 Hummingbird (John Mayer)
07 All Over Again (Mark Knopfler)
08 Drivin' Wheel (Glenn Frey)
09 There Must Be A Better World Somewhere (Gloria Estefan)
10 Never Make Your Move Too Soon (Roger Daltrey)
11 Funny How Time Slips Away (Bobby Bland)
12 Rock This House (Elton John)
自分は若い頃からブルーズをよく聴いているものの、シカゴ・ブルーズから入っていて、マディ(Muddy Waters)やハウリン・ウルフ(Howlin' Wolf)、リトル・ウォルター(Little Walter)なんかが中心で、迫力のある汚い声(失礼)や演奏に慣れていたので、正直B.B.のような流麗な声と歌、それに滑らかな”ルシール”のトーンは苦手だった。もちろん聴いたことはあったし、コンピ盤や企画盤では持っているアルバムもあったけれど、オリジナル・アルバムは1枚も持っていないはず。
B.B.が亡くなるのは2015年で、このアルバムの後は1枚のみなので晩年と括っても間違いではないと思うが、びっくりしたのは声の艶が衰えていないこと。この時期にどういう活動をしていたのかはあまりよく知らないが、豪華なゲスト陣に負けない存在感も健在。一緒にスタジオに入ったのか、別で録音してミックスしたのかは分からないが(12のみライヴ)、ヴォーカルの掛け合いも元気いっぱいといった感じだ。フレンズの誰もがB.B.と共演出来る機会が少なくなるだろうことは承知だったろうから気合が入ったんじゃないかな。ギター・スタイルでB.B.から大きな影響を受けただろうクラプトンを始め、世代を超えた各々のB.B.に対する慈愛に満ちたリスペクトが感じられるトリビュートとなっている。
オークションにて購入(¥468)
CD (2005/9/13)
- Disc : 1
- Format: CD, Import
- Label : Geffen Records