Wire / Wire (2015)
2015年に発売されたワイヤー(Wire)の14番目のアルバム。タイトルはシンプルに「Wire」。2012年にバンドに加わったギターの若いマット・シムズ(Matt Simms)が初めて最初から最後まで制作に加わったアルバムだとのこと(こいつのロン毛だけは気に入らないが・笑)。ワイヤーの最近のアルバムは全て彼ら自身のレーベル「Pink Flag」から発売されている。メンバーが入れ替わっても彼らの創作意欲は衰えを見せず、このアルバムの後にもコンスタントに既に2枚制作されている。
ネット社会を揶揄した1曲目から相変わらずクールに始まり、じわじわと冷たい熱を上げていく。それまでのアルバムだと数曲はキャッチーな曲が挿入されているが、このアルバムは後半にアップテンポな曲もあるものの、全体としては似た感触の曲が続いていく。囁くような呟くようなコリン・ニューマン(Colin Newman)のヴォーカルで、多くを語らない詩的な表現は相変わらず。他のバンドなら”単調”と言われてしまうのかもしれないが、自分は彼らのこのクールさが堪らないほど好き。1人だけ若いマット・シムズがどれほど古参メンバーに影響を与えたのか分からないが、彼らの”色”は全くもって不動。アルバムは公式に公開されているのでこちらで聴けます。
amazonにて購入(¥1,200)
- CD (2015/4/21)
- Disc : 1
- Format: CD, Import
- Label : Pink Flag