ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Wire / Wire

2018年06月16日 | パンク・ニューウェーヴ

Wire / Wire (2015)

2015年に発売されたワイヤー(Wire)の14番目のアルバム。タイトルはシンプルに「Wire」。2012年にバンドに加わったギターの若いマット・シムズ(Matt Simms)が初めて最初から最後まで制作に加わったアルバムだとのこと(こいつのロン毛だけは気に入らないが・笑)。ワイヤーの最近のアルバムは全て彼ら自身のレーベル「Pink Flag」から発売されている。メンバーが入れ替わっても彼らの創作意欲は衰えを見せず、このアルバムの後にもコンスタントに既に2枚制作されている。

ネット社会を揶揄した1曲目から相変わらずクールに始まり、じわじわと冷たい熱を上げていく。それまでのアルバムだと数曲はキャッチーな曲が挿入されているが、このアルバムは後半にアップテンポな曲もあるものの、全体としては似た感触の曲が続いていく。囁くような呟くようなコリン・ニューマン(Colin Newman)のヴォーカルで、多くを語らない詩的な表現は相変わらず。他のバンドなら”単調”と言われてしまうのかもしれないが、自分は彼らのこのクールさが堪らないほど好き。1人だけ若いマット・シムズがどれほど古参メンバーに影響を与えたのか分からないが、彼らの”色”は全くもって不動。アルバムは公式に公開されているのでこちらで聴けます。 

amazonにて購入(¥1,200)

  • CD (2015/4/21)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Pink Flag
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紙平老舗 @滋賀県近江八幡市

2018年06月16日 | 滋賀県(老舗)

滋賀県近江八幡市を歩いて散策。本町の路地に店を構える和菓子の「紙平老舗」。屋号の通り前身は安土町で紙屋だったのだとか。天正13年(1585)の八幡開町とともにこちらに移り住んだというのだから凄い歴史だ。こちらで有名な菓子は「でっち羊羹」。江戸時代の後期頃から作られた菓子で、寒天の代わりに小麦粉を使ってあり「丁稚」の子どもでも安価に買えたことから命名されたとか、丁稚が奉公先から里帰りする際にお土産として買ったとかのいわれがあるらしい(※諸説あり)。店に入るとショーケースには上生菓子を始め色々な菓子が並んでいたが、歩いて散策している身には有難い小さい包みの「でっち羊羹」(1本)があったので購入した。

帰ってから包みを開ける。蒸してあるという羊羹は竹の皮に薄く伸ばして包んであり、その皮の縦に筋の入った跡や香りが羊羹に移っている。皿には移さず竹皮をそのまま器にしてカットしていただく。一般的な羊羹とは違いプルプルではなく、ややねっとりとした感じ。甘さ控えめで素朴な味だった。(勘定は¥310)

 


 

↓「白雲館(旧・八幡東学校)」(明治10年・1877・建造)。建造費の大半を八幡商人が賄ったのだとか。現在は観光案内所兼ギャラリーとなっていて、登録有形文化財に指定されている。

 

 

 

 

↓ 「近江八幡市立資料館(郷土資料館)(旧・近江八幡警察署)」(明治49年・1886・建造、昭和28年ヴォーリズ建築事務所により改築)。ゆっくり見る時間が取れず次回に持ち越し。

 

 ↓ すぐ向かいに建つ「旧・伴家住宅」(天保11年・1840・建造)。明治になって学校や役場として使われ、戦後は図書館としても使われたのだとか。

↓ 工事中だった重要文化財の「旧・西川家住宅」の向かいに建つ「西川庄六商店(旧・西川庄六邸)」(天明5年頃・1785・建造)。何しろこんな歴史ある町屋がザクザクある。

↓ 「扇四呉服店(旧・中村四郎兵衛邸)」(建築詳細不明)。上記の伴家(扇屋)に奉公していた主人が一字をもらい開店した現役の呉服店で現在9代目だとか。

 

 


 

 

御菓子司 紙平老舗

滋賀県近江八幡市本町3-37

 

( 滋賀 しが 近江八幡 おうみはちまん かみへい かみへいろうほ 和菓子 ようかん 丁稚羊羹 近代建築 ヴォーリズ 国重要文化財 国登録有形文化財 )

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