中山道の宿場町、醒井(さめがい)宿は初めてという嫁を連れて風情の残る街道沿いを散歩する。もう咲いていないかもと思った梅花藻(ばいかも・写真下左)はまだたくさん花が残っていてなんとか水中花の景色を楽しめた(訪問10月)。一度梅花藻が満開の時に来てみたいなァ。距離は長くないが透き通った水が滔々と流れる水路沿いを歩くととても気持ちがいい。
街道沿いに残る古い醤油屋「ヤマキ醸造」に寄る。以前1人で来た時に濃口醤油は買ったことがあった。この日はクーラーバッグもあったので冷蔵庫の中の特産品を物色。「鮒寿し」があったので購入する。製造は隣の近江八幡市の「奥村佃煮(近江佃煮庵 遠久邑)」。
家へ帰ってから長浜で購入した酒「湖濱」(佐藤酒造)のお伴にしてみた。スライスされた”ふなすし”が5枚程入っている。崩さないように慎重に取り出し皿の上へ。輪切りの鮒の中に発酵した米が詰まっている。米の粒は崩れているが、それを箸の先にちょこんとのせて味わう。舌先でまだ粒が少し分かる程度。そのままだとかなり酸っぱい。ただ酒を口に含むとマイルドに感じられ、ほんの少しの量でも酒が進む。身の部分は薄いのでほぼ皮という感じ。箸で切ろうとしても切れない。こちらは口に含むとかなり塩っ辛く、容易にちぎれないこともあって口に放り込むと永久酒肴に(笑)。これは酒のつまみにする以外に食べる方法があるのだろうか。酒と共にいいお土産になった。出かけた先の名産を、そこの酒と共に味わう幸せ。(勘定失念)
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↓ 以前にも訪れた「旧・醒井公会堂」(昭和11年・1936・建造◇)。国の登録有形文化財に指定されている。今は何にも使用されていないかな。
↓「醒井宿資料館(旧・醒井郵便局舎) 」(大正4年・1914・建造◇)。滋賀県ゆかりのヴォーリズ(William Merrell Vories)の設計。こちらも国の登録有形文化財に指定されている。
↓ 醒井宿の街道沿いには、その他にも丸窓のある格子の素敵な建物や、軒の形が特徴的な立派な建物など、広くない地域に魅力的な建物が集中していて軽く歩くのにちょうどいい。
有限会社 醤油屋喜代治商店 (ヤマキ醤油)
滋賀県米原市醒井370
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