岐阜駅の北西、旧国際園(青線)近辺は問屋町という町名もあるように繊維問屋関係の建物が立ち並ぶ地域。その昔は”ハルピン街”とも呼ばれたとか。そんな所にフランス料理の店が出来たと聞いたのは少し前。しかも早い時間から店を開けていると知ったので寄ってみた。Le bouchon La nature(ル・ブション ラ・ナチュール)。訪れたのは午後4時頃で似つかわしくない地味なビルの1階部分が店舗になっている。お洒落で外からもよく見えるのでオッサンは一瞬たじろいだが店の中へ。カウンターのみで先客は30~40代位の女性3名。入れるか尋ねるとしばしの考慮の末、先客のすぐ隣、L字カウンターの角に案内された。他の席はすでに予約が入っているようで、この後断られる客も居たので、いいタイミングで座ることが出来たようだ(短辺に座る先客3名の顔が見えてしまう席なので落ち着かないが…)。
メニューを開き、その時の気分で魚料理とテーブルワインの白(銘柄失念)をお願いする。「エスカベーシュ」は魚の南蛮漬け。魚は何だったか忘れてしまった。切身が漬けてあり、オイルベースで人参や玉ねぎが一緒になっている。なかなかのヴォリュームで冷たいワインとぴったり。ゆっくりといただいて、次は赤を追加。料理は「タブリエ・ド・サプール」(トリッパのカツレツ)。ある程度ソテーをしてからオーブンで仕上げるようだ。シェフがちょうどフォンドボーを濾していてソースはそれを使った茶色いものと、ピクルスを使った白いものが敷かれている。カリッとした衣とトリッパのクニュッとした食感が面白く、どちらのソースでも旨い。ふわっといい気分になってきた。オープンキッチンの洗い場が目の前っていうのは難ありだったけれど、こうやって1人でもコースでなく、好きな皿を軽くつつきながらワインが呑めるのはイイ。同じテーブルに座っている位の距離感の先客は、すぐ目の前に居る自分の存在は消しているようで、愚痴やネガな話ばかりしている。注文するときは女性らしいよそ行きの声に変わるのだが(笑)、そういう話を聞きながら食事をする趣味はないのでこのあたりで退散。外が暗くなるのが早くなった。また寄るのが楽しみ。(勘定は¥3,200)
↓ 繊維問屋が集まるアーケード街は夜にもなるとこの通り。人っ子ひとり歩いておらず、区画によっては全く照明のない真っ暗な場所も。近道でも女性は歩かない方がいいと思います。
フランスごはん Le bouchon La nature (ル・ブション ラ・ナチュール)
岐阜県岐阜市西問屋町5
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