観劇のお伴にはいつも弁当を買って持ち込む。新装なった御園座は歌舞伎座と同様に座席での飲食が可能になった。今回は名古屋の老舗仕出し屋「八百彦本店」の弁当を買い求めにわざわざ松坂屋の食料品売場まで下りる。こちら創業は享保年間(1720頃)というから凄い歴史。江戸時代、武士は外食する習慣がなかったので仕出しが重宝されたのだとか。なのでいわゆる実店舗は無く、貸座敷というのがいくつかあるのみのよう。百貨店は名古屋と豊田の松坂屋、そしてJR名古屋タカシマヤに出店している。売り場に並んだ弁当から選んだのは極々シンプルな幕の内弁当。ついでに酒の小瓶(清須・桜醸造「濃姫の里・隠し吟醸」)を調達して御園座へ。
歌舞伎の幕間に早速包みを開ける。安い弁当なのでプラスチックのパックなのは仕方がない。色とりどりだが地味なおかずが並んでいる(笑)。焼魚、煮物、和え物、芋、菜っ葉、根菜、玉子焼、そしてご飯には梅干し、山椒煮、ゆかりのトッピング。でも酒のつまみにするにはこれがちょうどいい。小瓶を開けて店で貰った猪口位の大きさのプラコップに注ぎ、ちょっとつまみつつ酒をやる。うん、”ハレの日”らしくなった。あまり呑み過ぎると寝ちゃうので注意しないと…。量も多くないし素敵な幕間になった。(勘定は¥1,200程)
八百彦本店 (松坂屋名古屋店)
愛知県名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋本館地下1階
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