Back Into The Graveyard / Television (2005)
「Back To Zero」というパンク、ニューウェーヴ中心のレーベルから発表されたテレヴィジョン(Television)のブートレグ(海賊盤)。シングルのAB面や12インチ・シングル・ヴァージョン、メンバーのソロ音源、メジャー・デビュー前のデモ、セッション音源などに78年のライヴ音源(音は良くないです)を加えた盛り沢山の2枚組。冒頭はアルバム未収録(現在はCD化)のマイナー・デビュー・シングル「Little Johnny Jewel」(Mono)のAB面。オリジナルも長尺の曲が2つに分断され収録された。今となっては簡単に聴くことが出来るようになったが、自分が彼らのレコードを集めていた80年代後半はなかなか貴重なもので、西新宿ではORKのオリジナル・シングル盤は1万円近い値段が付いていたし、再発12インチでも7千円位の値段じゃなかったかな。もちろんなかなか手が出せずいつも壁に飾られていたジャケットを恨めしく眺めるだけだった。
10~14はあのブライアン・イーノ(Brian Eno)がプロデュースしたと言われる有名な1974年のデモ音源(※)。ブートでは定番の音源だったので自分もアナログで持っているが(写真下)、メジャー・デビューの3年前にして若干アレンジが違う所はあれど曲の骨子はほとんど出来上がっていて、限られた曲をライヴでどんどん熟成(先鋭化)していっただろうことが想像出来る。名曲「Venus de Milo」の演奏なんかは躍動感があって後に発表された正規テイクとは別の魅力がある。どうしてボツ、あるいはセッションが成就しなかったのか知らないが74年あるいは75年に発売することが出来ていたらニューヨーク・パンク・シーンはどうなっていただろうか。
※後年のインタビューでリチャード・ロイド(Richard Lloyd)はイーノのプロデュースというのを否定している
1-01 Little Johnny Jewel Part One (Mono 7"version)
1-02 Little Johnny Jewel Part Two (Mono 7"version)
1-03 Marquee Moon Part 1 (Stereo 7"version)
1-04 Marquee Moon Part 2 (Stereo 7"version)
1-05 Marquee Moon (Mono 12"version)
1-06 Ain't That Nothin' (Mono7"version)
1-07 Get Off Of My Cloud (Richard Lloyd Solo)
1-08 Connection (Richard Lloyd Solo)
1-09 Marquee Moon (Tom Verlaine Solo Live 1987)
Brian Eno Sessions At Fairland Studios, Hollywood, CA 1974
1-10 Prove It
1-11 Friction
1-12 Venus (De Milo)
1-13 Double Exposure
1-14 Marquee Moon
Little Johnny Jewel Sessions In Aug.1975
2-01 Hard On Love
2-02 Friction
2-03 Careful
2-04 Prove It
2-05 Fire Engine
2-06 Little Johnny Jewel
Bonus Tracks Live In NYC 1978
2-07 Adventure
2-08 Poor Circulation
2-09 A Mi A Mo Re
2-10 Knocking On Heaven's Door
2-11 Kingdom Come
オークションにて購入(¥939)