ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

My Life In The Bush Of Ghosts (Expanded) / Brian Eno + David Byrne

2019年02月28日 | パンク・ニューウェーヴ

 

My Life In The Bush Of Ghosts (Expanded) / Brian Eno + David Byrne (2006)

ブライアン・イーノ(Brian Eno)とデイヴィッド・バーン(David Byrne)の傑作ニュー・ウェーヴ・アルバム「My Life In The Bush Of Ghosts」のリマスター増補盤。トーキング・ヘッズ(Talking Heads)に深く関わっていたイーノが「Fear Of Music」(’79)と「Remain In Light」(’80)の間に録音したといわれていて、オリジナル(下ジャケット写真)の発表は1981年。以前に通常CDは購入していたが、他のCDを落札した時に同一の出品者から出品されていたので入札しておいたら落札。CDプラケースが上のアートワークのスリップケースに入っている。この盤ではリマスターの上、7曲が追加され、4曲(02,03,07,08)は既発よりも長いヴァージョンとなっているとのこと。

アフリカや中東を思わせるリズムが多用されており、様々な音や言葉がサンプリングでコラージュされている実験的な作品。デジタル・サンプリングを使用した音楽としては最も初期の例のひとつと言われているらしい(諸説あり)。デイヴィッド・バーンのヴォーカルは全く聴くことが出来ず、英語とは限らない様々な言語のコラージュが縦横無尽に降りかかってくる。リズムのみならず、コーラス・ワークなどにアフリカ音楽的な影響が強い。このアルバムがどのように制作されたのかは長文のライナーノーツを読むといいのだろうけど、今は英文をしっかり読むパワーが無い(笑)。なので降りかかる音の洪水を浴びるのみ。追加の7曲は既発曲よりもシンプルな構成のメモランダム的な曲が多い。そもそものアルバムも、いわゆるメロディーのある曲はほとんど無いので、追加を含めて流して聴いても全く違和感は無い。

当時と言えば日本でもテクノがもてはやされた時期。ほぼ同時期にYMO(Yellow Magic Orchestra)もサンプリングを使用している。自分も例に漏れずにYMO周辺の音に執心だったが、彼らはこのアルバムをどう聴いただろうか。

オークションにて購入(¥835)

  • CD (2006/4/10)
  • Disc : 1
  • Format: Enhanced, Original recording remastered, Import
  • Label : Nonesuch
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桃屋 (2) @愛知県犬山市

2019年02月28日 | 愛知県(尾張)

岐阜県の地方に残る特徴ある様々なカツ丼を”亜種”と勝手に名付けて食べ歩いている(そういえば「カツ丼」の元祖として知られた早稲田の「三朝庵」が閉店してしまったようだ…)。特に東濃地方と岐阜市近辺は全国的に見ても珍しいカツ丼が分布。中山道がキーワードだと勝手に思っているのだが、”鵜沼宿”の木曽川を挟んですぐ南、愛知県犬山市はどうかというと…、自分の知る限り歴史ある店のいくつかになぜか”目玉のせカツ丼”が散見される。まだサンプル数が少ないが、実はこの店のカツ丼も…と再訪したのが駅の北東にある「桃屋」(看板の文字が潰れているのはスマホのカメラのせいです)。たぶんこの”桃”は「桃太郎神社」の桃かな(田楽もあるので)。すぐ近くには老舗の「キリン亭」があるが、そちらのカツ丼は目玉落としではないことは確認済み。

店に入るとテーブル席が微妙に塞がっていたので、奥に進んでカウンター席に腰掛けた。そこにメニューは無かったので値段も確かめずに「カツ丼」下さいとお願いする。調理は女将さんが、給仕は主人が担当。早速女将さんの調理が始まった。カツはフライパンで揚げるようだ。そしてつゆを入れた鍋に卵を落として…。ご飯の量は向こうから訊いてくれた。先客の若者に配膳された丼物からいくとかなりの量でもあるようだったので「少なめに」と申告。出来上がった「カツ丼」がカウンター越しに手渡される。

「デカっ」。カツが丼ぶりからはみ出てしまっている。そしてもちろん”目玉落とし”。丼ぶりに加え豚汁、漬物、バナナとオレンジが付いている。早速でかいカツを持ち上げて喰らう。玉ねぎなどは入っておらず、シンプルにつゆに通したカツがご飯にのっている。つゆは同様の”目玉のせ”カツ丼で人気の「野内」のよう強いパンチのある味付けでは無いが、ソースと言われても醤油と言われても納得してしまうような複合的な味。旨い。途中でお約束の黄身崩しをして味の変化を楽しむ。ご飯を少なめにしてもらったので余計にデカいカツとのバランスが悪くなってしまったかもしれないが一気呵成に食べ終えた。サービス精神旺盛なご夫婦なので「まだコーヒーも出すよ。」なんて言ってもらったが、遠慮して勘定してもらった(次に来たらコーヒー2杯出すそうです・笑)。犬山のカツ丼も面白い。(勘定は¥900)

以前の記事はこちら

 


 

↓ まだ呑んでみたことはないが「忍冬酒(荵苳酒)」という変わった酒を造っている醸造元「和泉屋・小島醸造(小島本舗)」(建築詳細不明)。風情ある格子の建物とべんがらに塗られた塀が長く続く。

 

 

↓ 犬山城の前の通りを南下するとある下見板張りの建物「犬山陶器陳列場」(建築詳細不明)。表の標柱には「史跡・敬道館跡」としてある。

 


 

でんがく お食事 桃屋

愛知県犬山市松本町1-86

 

( 犬山 いぬやま 犬山城 犬山駅 名鉄犬山駅 桃屋 ももや 田楽 かつ丼 目玉のせ 目玉落とし 亜種 ソースカツ にんとうしゅ 近代建築 )

コメント (5)
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