人通りのかなり多い休日の大須商店街。アーケードの下は真っ直ぐ歩くことも困難な程の人出。前回は銭湯に逃げたが、今回は以前から気になっていた店に入ってみた。お食事処の「佐喜」(実態は酒場・喜は変体仮名)。多分自分が若い頃からある店と変わりないと思うけれど、ここを通ると飲み屋が2軒並んでいて、店の外のテーブルで昼間っから酒を呑んで赤い顔をしているオッサンやオバサンが沢山居て閉口したものだった。時を経て自分がオッサンになるとそこで呑みたくて仕方がなくなるから困ったもの(笑)。寒いし外まで人は出ていなかったが人が入っている様子は見てとれたので思い切って暖簾をくぐって戸を開けてみた。なるほど狭い店内はL字のカウンター席のみ。詰めないと6人ぐらいしか座れないだろうか。でも店員は女将を含めて3人も居る。5つ埋まっていたが奥の1つが空いていたので入らせてもらった。まずは飲み物。珍しく筆頭がビールでなく「焼酎ハイボール」だったのでそれをお願いした。”おしながき”にも写真が載っているが、こちらはタカラ酒造の「焼酎ハイボール・ドライ」の350ml缶とグラスがそのまま出てくる。つまみには「串かつ」を2本と、どての「牛すじ」をお願いした。
まずは喉を潤し、先に出された「牛すじ」をいただく。目の前のどて鍋から出されて皿に。しっかりと煮こまれていて味噌の具合も良く、いい歯応え。旨い。最近家で呑む甲類焼酎はキンミヤばかりだが、このハイボールも悪くない。しばらくして揚がった「串かつ」が登場。この日はどて味噌でなくソースにしてもらった。こういう店には珍しく肉厚で大きめ。これは味噌でも食べてみたいなァ。自分は余程の事が無い限り、隣で煙草を喫われてもどうってことないが、自分以外の5人の常連客が全員喫っていたので、さすがにこの狭い空間ではツライ。ここは軽く済ませておいて次に行こうと勘定にしてもらった。店を出る時に初めて気付いたのだがホワイトボードにもいくつか酒肴があるようだ。次はそこからも選んでみよう。(勘定は¥900)
↓ 派手なアーケードに隠れているが、タイルが使ってあったり、木枠窓だったりとそれなりに古い意匠が伺える大須商店街の建物。おもちゃ屋の看板は初代仮面ライダーとサイクロン号、オバQ、みなしごハッチ…。平成も終わるというのに(笑)。
お食事処 佐喜
愛知県名古屋市中区大須2-17-2
( 名古屋 なごや 大須 おおす 大須商店街 アーケード商店街 さき 酒場 居酒屋 串カツ どて 味噌おでん 昼呑み 昼飲み )