Midnight Special / The Incredible Jimmy Smith (1961)
オルガンの名手ジミー・スミス(Jimmy Smith)が1961年にブルーノートから発表したアルバム。まるでバンド名であるかのように”The Incredible(素晴らしい)”と付けてしまう程、レーベルを代表するアーティストだったのだろう。50~60年代を通じて多作だったジミー・スミス。自分が聴き出したのは”レア・グルーヴ”としてこの辺りの音が見直された時期で、ヴァーヴ(Verve)期のものが多かった。参考書はシンコーから出ていた「モッズ・ビート・ディスク・ガイド 」他だったかな。ブルーノート・レーベルに深い思い入れがない自分は、この時期の作品だと”音”は別として、アルバム単位でいくとあまり熱心に聴いたものは多くない。
参加メンバーはStanley Turrentine(Tenor Sax)、Donald Bailey(Drums)、Kenny Burrell(Guitar)と各人がリーダー級のメンバー。もちろんプロデューサーはアルフレッド・ライオン(Alfred Lion)、エンジニアはルディ・ヴァン・ゲルダー(Rudy Van Gelder )。曲としてサックスが前面に出ているのでジミー・スミスのオルガンは抑え気味に聴こえるが、独特な音色とフワフワと跳ねるような伴奏で心地良い。ソロになるといかにも洒脱なフレーズがどこを切っても冴えまくっていて、オルガン特有の「フゴッ」ていう跳ね返りの音までカッコイイ(うまく説明できないが)。しっとりとした”ジャズらしい”曲が多いので自分の好きなスタイルとはちょっと違うが、抑え気味なのもまた一興。
オークションにて購入(¥288)
- CD (1993/1/21)
- Disc : 1
- Format: Import
- Label : Blue Note Records