久しぶりに大須の焼鳥屋「角屋」へ。昭和24年(1949年)創業で、もう正式に3代目の若い衆に代わっているのだとか。入口は交差点側と横にあって、焼台の見える表の方は持ち帰りの客だろうか店の前で待っている人も。横の縄暖簾の掛かったコの字のカウンターがある方の入口から中へ。入るとカウンターはほぼ満席。ちょうど角の所に1つだけ空いている席があったので狭い中を奥まで入れてもらう。まずはここを取り仕切っているお母さんに「ひや。」と酒を注文。品書きには一応「一級酒」「二級酒」と分けて書いてあるのだが、どちらかを指定したことはない。焼物は「とん」「心臓」をお願いする。どの串も2本からなので2本づつ。お母さんが自分の座ったカウンターにチョークで注文を書き入れ、いつもの拡声器で「とん2!心臓2!」と焼台方面へ伝える。ガラスコップに擦り切りの酒を啜りながら焼きあがりを待った。
まずは「とん(焼き)」が登場。独特のクニュっとした歯応えの肉を串からもぎ取る。旨い。後から来た「心臓」は、串の刺し方なのか包丁の入れ方なのか、他所の店で食べる心臓と見ためも食感もちょっと違う。そんな違いも面白い(そんな事すぐ忘れてしまうが)。酒をお代わりして1升瓶から注いでもらい、「とり玉」「きゅうり」を追加。「とり玉」はいわゆるつくね。ふわっと焼けていていい感じ。「きゅうり」はこちらで頼む人の多い口休め。ぶつ切りにしたきゅうりを串に刺し、間にワカメが挟んである。何てことないものなのだが、焼鳥の間に口に入れると冷たくてすこぶる旨い。最後には「きも」だけ追加。焼き加減はややレア気味。勘定をお願いすると、お母さんがチョークで書いた注文の印が全て消えていることを確認して計算してくれた。(勘定は¥1,600程)
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やき鳥 角屋
愛知県名古屋市中区大須2-32-15
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