ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Original Album Classics / Johnny Winter

2019年05月21日 | クラシック・ロック

Original Album Classics / Johnny Winter (2010)

このブログではお馴染み、堕落の(笑)「Original Album Classics」シリーズ。今回購入したのは2014年に亡くなったジョニー・ウインター(Johnny Winter)初期の5枚を集めたセット。収録アルバムは以下の通り。

  • 「Johnny Winter」(1969)
  • 「Second Winter」(1969)
  • 「Live Johnny Winter And」(1971)
  • 「Still Alive And Well」(1973)
  • 「Saints & Sinners」(1974)

自分はファースト・アルバムだけ持っているが、あまり熱心なリスナーとは言えない。聴いたきっかけは、ストーンズ(The Rolling Stones)が1969年に開催したハイドパーク・コンサート(新メンバーのミック・テイラーお披露目公演のはずが、ブライアン・ジョーンズ急死の為、追悼公演になった)で1-01の「I'm Yours And I'm Hers」をカヴァーしていたから。当時のストーンズが現役白人アーティストのしかも、発売されたばかりの曲をカヴァーをするのは珍しく、興味が沸いたのだった。ただ、どういう経緯でストーンズがこの曲を選んだのかを示した文献にはついぞ遇ったことがない。一方ジョニー・ウインターもストーンズのカヴァーを多く披露していて、このセットにも 3-03 「Jumpin' Jack Flash」 、4-06 「Silver Train」 、4-10 「Let It Bleed」 、5-04 「Stray Cats Blues」と4曲も収録されている縁浅からぬ関係。これまた彼とストーンズの交流の話はほとんど聞いたことがないんだけれど。特に「Silver Train」はストーンズが発表する前に彼が発表していたらしいから、ひょっとすると作曲に関わったものの、クレジットされなかった、なんていうジャガー&リチャーズにありがちな搾取ケースかな、なんて(笑)。

ファーストでは荒っぽいブルーズ・ロック、それが2枚目になるとプロダクションの関係か、洗練された音になりグッとクオリティが上がっている。ふり絞るような声質のヴォーカルが、好きになるかどうかの分かれ目かな。オールド・タイムのロックンロール曲のカヴァーも多く、ギターを弾き倒しているが、後になるとポップな曲調も目に付くようになっている。自分は勝手にスライド・ギターのイメージが強かったが、それを強調しているような曲は意外と少なかった。実際に彼がどのくらい売れたのか知らないので何とも言えないが、後ろ2枚の作風ならチャートに入っていてもおかしくない(それがいいかは別として)。特徴的なアルビノの容姿や、のちのマディ・ウォータース(Muddy Waters)とのコラボで強烈な印象を残しているが、初来日は2011年と遅かった。どんなステージだったんだろう。

 オークションにて購入(¥1,260)

  • CD  (2010/4/16)
  • Disc : 5
  • Format: Box Set, CD, Import
  • Label: Sony UK
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さっぽろ亭 岐阜店 @岐阜県岐阜市

2019年05月21日 | 岐阜県(岐阜)

ある洋食屋に開店時間すぐに入ったら「満席で1時間くらいお待ちいただきますが…。」と言われてしまったので、店を出て近くの「さっぽろ亭・岐阜店」へ。創業は昭和47年(1972)だそう。この店に入るのは何年振りか。きっと10年位は経っているはず。いつ前を通っても相変わらずの盛況ぶりで、この日も店に入ると待ちが出ている。現在のラーメン・ブームよりもずっと前の、かつて全国で一世を風靡した昭和のサッポロラーメン系の店は淘汰され、本当に少なくなってしまった。ここのようにずっと盛況を続けている店も珍しい。順番待ちの用紙に名前を書き入れ、席に着いている人を取り囲む椅子で待機。10人位の待ちがあったが、昔と変わっていなければ回転は悪くないはず。店内は昔と全然変わらず、調理の主人と給仕女性が3人。1人で調理、麺茹でするのも以前と変わっていない様子だ(記憶が確かならば)。10分程で名前が呼ばれて着席。注文は「味噌ラーメン」。

デカいポリバケツに用意された大量のもやしをつかみ取り、北京鍋で炒めてスープと調味料を加え、ラーメンの味毎にタレや味噌を加えていく。その間に麺が茹でられているが、ここは昔から茹で時間が大雑把。麺を上げてから丼ぶりの中に入ったままのこともしばしば。何だか懐かしい(笑)。味噌とか醤油とかの味毎に5~6杯のラーメンを一度に作るので、上手くタイミングが合えば提供も早い(逆も然り)。完成した「味噌ラーメン」はもちろんもやしがたっぷり。申し訳程度の人参も見える。チャーシューは大きくないものが1枚。それにメンマ。さっそく箸をつけ、黄色い縮れ麺を引きずり出す。案の定茹で加減はやわ。でもそれも含めてここの味。懐かしいスープの味噌の塩梅は良し。今でこそ旨味過剰な濃厚スープのラーメンばかりだが、昔はこの程度でも”濃い”と感じるくらいだった。麺はあっという間に無くなり、途中からもやしをすくっているだけになってしまうが、久々のさっぽろ亭の味を楽しんだ。新しい店がこれと同じ味、麺で店を出したら一刀両断されてしまうかもしれないが(笑)、1周、いや2~3周廻って今こういうラーメンがしっくりときたりする(←加齢)。(勘定は¥760)

正統サッポロラーメン さっぽろ亭 岐阜店

岐阜県岐阜市宇佐東町6-11

 

( 岐阜 ぎふ 宇佐 うさ さっぽろてい サッポロ亭 サッポロラーメン 札幌ラーメン みそラーメン ラーメンブーム )

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