Original Album Classics / Johnny Winter (2010)
このブログではお馴染み、堕落の(笑)「Original Album Classics」シリーズ。今回購入したのは2014年に亡くなったジョニー・ウインター(Johnny Winter)初期の5枚を集めたセット。収録アルバムは以下の通り。
- 「Johnny Winter」(1969)
- 「Second Winter」(1969)
- 「Live Johnny Winter And」(1971)
- 「Still Alive And Well」(1973)
- 「Saints & Sinners」(1974)
自分はファースト・アルバムだけ持っているが、あまり熱心なリスナーとは言えない。聴いたきっかけは、ストーンズ(The Rolling Stones)が1969年に開催したハイドパーク・コンサート(新メンバーのミック・テイラーお披露目公演のはずが、ブライアン・ジョーンズ急死の為、追悼公演になった)で1-01の「I'm Yours And I'm Hers」をカヴァーしていたから。当時のストーンズが現役白人アーティストのしかも、発売されたばかりの曲をカヴァーをするのは珍しく、興味が沸いたのだった。ただ、どういう経緯でストーンズがこの曲を選んだのかを示した文献にはついぞ遇ったことがない。一方ジョニー・ウインターもストーンズのカヴァーを多く披露していて、このセットにも 3-03 「Jumpin' Jack Flash」 、4-06 「Silver Train」 、4-10 「Let It Bleed」 、5-04 「Stray Cats Blues」と4曲も収録されている縁浅からぬ関係。これまた彼とストーンズの交流の話はほとんど聞いたことがないんだけれど。特に「Silver Train」はストーンズが発表する前に彼が発表していたらしいから、ひょっとすると作曲に関わったものの、クレジットされなかった、なんていうジャガー&リチャーズにありがちな搾取ケースかな、なんて(笑)。
ファーストでは荒っぽいブルーズ・ロック、それが2枚目になるとプロダクションの関係か、洗練された音になりグッとクオリティが上がっている。ふり絞るような声質のヴォーカルが、好きになるかどうかの分かれ目かな。オールド・タイムのロックンロール曲のカヴァーも多く、ギターを弾き倒しているが、後になるとポップな曲調も目に付くようになっている。自分は勝手にスライド・ギターのイメージが強かったが、それを強調しているような曲は意外と少なかった。実際に彼がどのくらい売れたのか知らないので何とも言えないが、後ろ2枚の作風ならチャートに入っていてもおかしくない(それがいいかは別として)。特徴的なアルビノの容姿や、のちのマディ・ウォータース(Muddy Waters)とのコラボで強烈な印象を残しているが、初来日は2011年と遅かった。どんなステージだったんだろう。
オークションにて購入(¥1,260)
- CD (2010/4/16)
- Disc : 5
- Format: Box Set, CD, Import
- Label: Sony UK